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【医師監修】「妊娠しやすい体づくり」で見直したい4つのこと

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目次

妊娠したいのに、なかなか思い通りにいかないと悩んでいませんか? 「妊娠しやすい体づくり」を目指す上で、見直したいことがあります。今回は「生活習慣・食習慣・運動・心の状態」の4つに沿って、解説を行っています。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医坂口健一郎 先生 産婦人科専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医 防衛医科大学校卒業後、防衛医大病院で研修ののち、多数の病院で勤務。内視鏡手術に特化したクリニックの院長を経て現在、不妊症専門のクリニックで勤務中。

妊娠しやすい体とは?

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健康な赤ちゃんを順調に育んでいくためには、「体が健康であること」がもちろん重要です。まずはじめに、妊娠しやすい体の状態を見ていきましょう。

血流やリンパの流れが良い

血流が良いことは、厚い子宮内膜を作るための条件であり、受精卵を着床しやすくします。なおかつ栄養や新鮮な酸素が細胞に行き渡るので、受精卵が成長しやすい子宮環境を作る上でも不可欠です。またリンパの流れが良いと、余分な水分や老廃物の排出に役立ちます。体に老廃物をためないことは、健康な胎児の成長にもメリットが期待できます。

ホルモンバランスが良い

女性ホルモンのバランスが悪いと、生理周期が乱れるほか、妊娠に向けた働きが正常におこなわれない可能性があります。生理周期は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きで保たれていますが、バランスがきちんと保たれることで、心身ともに妊娠に向けた準備を整えることができます。

標準体重に近いこと

女性の場合は、肥満と痩せすぎのいずれでもないことが、妊娠しやすい体の条件となります。肥満・痩せすぎはBMIで判断すると良いでしょう。BMIは体重を、メートル換算した身長の2乗で割ったものです。【BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}】例えば、身長160センチ(1.6メートル)で体重が50キロの女性の場合は、50÷ {1.6(m) X 1.6(m)}=BMIが19.53となります。

BMIが30を超える場合は妊娠に時間がかかり、流産の確率も高まると考えられます。これは男性の場合も同様で、BMIが25以上になると精子の質に問題が出ると言われています。

また、BMIが19未満の場合はホルモンバランスや月経周期が乱れる可能性があります。実際に、体脂肪率の低い女性アスリートの中には生理不順やあるいは無月経に悩む方も少なくないと考えられています。仮に妊娠した場合も早産の確率が高まるためご注意ください。

30代前半までの年齢であること

晩婚化が進む昨今では、高齢出産もあまり珍しいものではなくなりました。しかし、生殖能力などの点からもなるべく若い年齢での妊娠が望ましいでしょう。

女性の場合は25~35歳前後が妊娠に適した時期で、40歳を過ぎると妊娠はかなり厳しくなります。女性は生まれた時から卵子のもと(原始卵胞)を持っており、なおかつ少しずつ減少していて増える事はありません。逆に言えば、歳を重ねるごとに、卵子も同じ年月を重ねますのでどうしても卵子の質が低下することになります。卵子の数自体も減っていきますので、受精・妊娠につながりにくくなるのです。また、男性の場合も、加齢による精子数の減少など生殖機能が低下していきます。

見直したいこと①生活習慣

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睡眠

質の低い睡眠や睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れにつながります。その結果、月経周期の乱れなどにも影響することが懸念されます。さらに男性の場合、質の低い睡眠や睡眠不足で「精子の質が低下する」とも言われます。もちろん睡眠に問題がある場合、疲労が蓄積してしまい性欲・性力の減退が起こることも想定されますので、これは男性側の不妊の原因となる可能性が考えられます。

喫煙

有害物質を数多く含み、健康面でも様々な影響を与えるタバコ。喫煙は男女ともに、生殖機能への悪影響があると指摘されています。

女性の場合には、女性ホルモンの生産を抑えたり、卵子の遺伝子に異常を起こすようなリスクがあります。さらには喫煙者の場合、流産の確率が高まったり、体外受精の妊娠率も下がるとも言われています。男性の場合には、精子の遺伝子に異常を起こすリスクが高まるほか、正常な精子の生産が行われなくなったり、精子の濃度が低くなるという報告もあります。妊娠を望むのならば、禁煙を目指すべきです。

性交の回数&タイミング

基礎体温などによって排卵日をある程度予測することは可能ですが、その日にだけ性交を行っていたのでは、妊娠の確率が高くなりません。一説によると2〜3日ごとの性交で妊娠確率が最も高くなるとも言われています。また、ある程度定期的に性交することで、常に新鮮な精子が作られ、受精しやすくなるとも考えられています。

性感染症

トリコモナス、淋病、クラミジア、梅毒、性器ヘルペスといった病気は性感染症と呼ばれます。性感染症はその名の通り、セックスによって感染することが多い病気です。一度感染すると、骨盤の炎症、卵管の炎症や閉塞、その周囲の癒着などのダメージを与えることがあり、それが不妊や子宮外妊娠の原因となってしまいます。

セックスの低年齢化などによって、高校生などの若者の間でも感染が広がっていると言われています。将来子どもがほしい場合は、コンドームなどをきちんと使用した、セーフセックスを徹底することが極めて重要です。ただし、トリコモナスのように性交渉のない女性(あるいは女児)でも感染するものもあります。性器やその周辺、腹部、おりもののにおいや色などに、何らかの違和感・異常を感じたら、早めに泌尿器科や婦人科を訪れるようにしましょう。

見直したいこと②食習慣

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バランスの良い食事

食事は、妊娠に不可欠な健康体を作るための基礎となります。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが重要です。出来る限り各栄養素の推奨摂取量が摂れるように努めましょう。

葉酸・鉄分の摂取

妊娠前後の女性にとって、極めて大切なビタミンが葉酸です。 葉酸は、妊娠予定の女性(もしくは、妊娠の可能性がある女性)が普段の食事に加えて400マイクログラム多く摂取することが推奨されています。これにより、葉酸不足によって起こる「胎児の先天的な障害」を一部予防することが期待できます。また、葉酸の摂取によって着床しやすくなると言う説もあるため、きちんと摂取すべきと言えるでしょう。

ちなみに妊娠中の女性も、普段の食事に加えて葉酸を240マイクログラム多く摂取することが推奨されています。葉酸は赤血球を作る働きがあるため、妊婦貧血(妊娠中に起こる貧血)を予防する効果が期待できます。なお、普段の食事に加えて摂取する分に関しては、サプリメントなども併用すると手軽です。

なお、妊娠前から貧血気味の方は「妊婦貧血」(妊娠中の貧血)になる可能性も高いと考えられます。そのような方は葉酸に加えて、鉄分も妊娠前から摂取しておくと良いでしょう。

アルコール

妊娠中の女性のアルコール摂取は、胎児性アルコール症候群(FAS)という形で胎児に悪影響を与えます。妊娠前の女性(妊娠を望む女性)も、やはりできるだけ控えることが無難であるとされています。1つの目安としては、飲む回数を週に2度程度までに抑えて、1度に飲む量はビールの中瓶1〜2本にとどめるのが良いでしょう。

一方男性の場合は、アルコールの摂りすぎで男性ホルモンや精子の質が低下するケースがあります。女性ほど控える必要はありませんが、あくまでも節度を守って適量にとどめることが大切です。

見直したいこと③運動

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適度な運動習慣

適度な運動習慣は、代謝や血行の改善につながります。さらにストレス解消や良質な睡眠を得るための一助となりますので、ホルモンバランスを維持する上でもメリットがあります。「適度な運動」としては、ウォーキングなどがおすすめです。

ハードな運動やダイエット

ハードな運動は、妊娠に欠かせない栄養素である「鉄」などの損失、ホルモンバランスの乱れ、活性酸素による酸化ダメージやストレスにつながります。フルマラソンのようなハードな運動を定期的に行っている方や、標準体重を大幅には割るようなきついダイエットを行っている場合には、妊娠に悪影響が出る可能性があります。

体脂肪率が少なくなりすぎて、痩せすぎの状態になると、エストロゲンの生産が不足します。これにより生理不順が起き、結果として妊娠しにくい状態になるのです。

活性酸素

激しい運動を行うと、体内に多くの酸素を取り込むこととなり、活性酸素の生産量も増加します。増えすぎた活性酸素は体にさまざまな悪影響を与えますが、その1つとして正常な細胞や遺伝子を傷つける可能性が指摘されています。精子や卵子がこのようなダメージにさらされると、受精・着床しづらくなったり、早産するような可能性も高まると考えられます。

見直したいこと④心の状態

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ストレス

心の状態は体調に様々な影響を与えます。例えば強いストレスを継続的に感じている場合、活動を司る交換神経が優位となり、不眠や血行不良のような症状が現れるケースがあります。この他、自律神経が狂い、ホルモンバランスの乱れにつながる可能性もあります。このようにストレスは健康を害しますので、妊娠を目指す上でも大きな問題です。

大切な事は、ストレスをためない生活を心がけることです。リフレッシュする手段としては、先ほどご紹介したように、適度な運動も効果的。体に負担をかけすぎない程度に心地よい汗をかけば、ストレス解消の一助となります。

パートナー

妊娠出産前後は、女性の心身にさまざまな変化をもたらします。特に、初めて妊娠した女性は不安も多く、心が不安定になりがちです。そんな時に最も心強い存在の1人がパートナーです。不安や悩みなどを打ち明け、きちんとコミュニケーションを取ることが、精神状態を良くする上で大切です。

まとめ

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妊娠しやすい体を目指す上で、生活習慣や食生活が大切になります。また自分自身のことだけでなく、パートナーの男性も合わせて見直すことがとても重要です。妊娠に近づくために、できることから1つずつ実践していきましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月6日

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