岡山大学文明動態学研究所が“第9回RIDCマンスリー研究セミナー”をオンライン開催

更新日:2022年1月29日 / 公開日:2022年1月29日

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岡山大学文明動態学研究所が、第9回RIDCマンスリー研究セミナー『ビザンツ帝国の聖遺物政策とアルメニアのキリスト教文化』を、2月16日(水)12:00~13:00にオンラインで開催する。

人文・社会科学系の初研究所「RIDC」


岡山大学の文明動態学研究所(RIDC)は、2021年に開所された岡山大学で4つ目の研究所であり、人文・社会科学系でははじめての研究所。

RIDCでは「RIDCマンスリー研究セミナー」を開催し、RIDCにかかわる教員の研究成果や進行中のプロジェクトの進捗状況などを自由に報告し、語り合う場にしている。

スピーカーは講師の仲田公輔氏


今回開催される、第9回RIDCマンスリー研究セミナー『ビザンツ帝国の聖遺物政策とアルメニアのキリスト教文化』のスピーカーは、岡山大学学術研究院 社会文化科学学域 講師・仲田公輔氏。

聖人の遺体や彼らにまつわる物品は、中世キリスト教世界では治癒をはじめとする様々な奇跡を起こす「聖遺物」として崇敬され、信仰文化の重要な一要素をなしてきた。しかし、著名な聖人の数が限られていることや、殉教地が偏在していることもあり、聖遺物の入手は容易ではなかった。

初期中世最大のキリスト教勢力だったビザンツ(東ローマ)帝国は、そうした聖遺物への需要を利用し、集積した聖遺物を使って各地のキリスト教徒への影響力の拡大に役立てていたという。

ビザンツの聖遺物政策が特に重要な役割を果たした局面が、キリスト教を共有しながらも狭義を異にするキリスト教徒との交渉。とりわけキリスト論をめぐる対立が強調されるコーカサスのアルメニアとの交渉においては、ビザンツは懐柔のために様々な聖遺物の分与を行った。

同発表ではそうしてアルメニアにもたらされた聖遺物が、現地でどのような反応を引き起こし、現地キリスト教文化の変容にどのような影響を与えたのかを論じる予定だ。

興味がある人はだれでも参加可能

同セミナーは、Zoomを使ったオンライン開催で、興味・関心がある人なら誰でも参加可能。参加する場合は、2月15日(火)12:00までに申し込みをしておこう。

なお、参加費は無料。この機会に、ビザンツ帝国の聖遺物やアルメニアのキリスト教文化に触れてみては。

岡山大学文明動態学研究所HP:https://ridc.okayama-u.ac.jp/
申し込みURL:https://forms.gle/5Loqt88rtXLvGWwBA



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