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【医師監修】高温期が何日続けば妊娠の可能性? 妊娠中はいつまで高温が続く?

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目次

女性はホルモンの影響で、約1カ月の間、身体の調子がさまざまに変化します。ある一定の時期、「なんだか熱っぽい」と感じることはありませんか?これは「高温期」と呼ばれるもので、排卵の有無や妊娠を知る大切な目安でもあります。今回はこの「高温期」について解説します。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

妊娠かも?になる高温期の持続期間はどれぐらい?

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正常な基礎体温である場合、グラフをつけると高温期と低温期に分かれていることがわかります。高温期が持続すれば妊娠の可能性が高くなりますが、どのくらい持続すれば赤ちゃんは順調に育っているのでしょうか?

理想的な基礎体温について

基礎体温とは、朝目覚めた後、身体を動かす前の最も安静時の体温のこと。女性の体温は毎日一定ではなく、ホルモンの分泌によって体温が変化します。毎日基礎体温を測ることで、排卵日のほか、生理の周期や、体のリズム、卵巣の機能などを推測することができます。

正常な基礎体温は、低温期(卵胞期)は約2週間、排卵をはさんだ高温期(黄体期)が約2週間と、低温と高温がはっきりしています。とはいえ、多少はグラフが変動することは普通です。例えば、前日の体調や睡眠時間、食事内容などによっても、基礎体温は微妙に変化していきます。

妊娠の可能性がある高温期の日数

正常な高温期の期間は10日以上。妊娠していなければ、高温期が始まって約14日くらいで生理が始まります。もしも高温期が14日以上続き、生理が来ない場合は妊娠している可能性も。さらにそれが18日以上続けば、妊娠の可能性はより高まります。

ただし注意しなければならないことは、正常妊娠のほかに「異常妊娠」の可能性もあるということ。異常妊娠の代表的なものとして、受精卵が子宮内膜以外に着床する「異所性妊娠(子宮外妊娠)」と、胎盤を作る絨毛が異常増殖する「胞状奇胎」があります。いずれもそのまま放置しておくと、母体に悪影響が出てきます。高温期が14日以上続き、生理がこない場合は妊娠の可能性が高いため、早めに産婦人科を受診しましょう。

妊娠中はいつまで高温期が続く?

妊娠すると黄体ホルモンの作用により高温期が続きますが、これもずっと持続するわけではありません。高温期が続くのは、妊娠14週頃まで。その後は少し下がった状態が、出産まで続きます。妊娠14週頃になると、ほぼ胎盤が完成し、つわりも軽減されるようになります。これまで高温期で熱っぽさやだるさを感じていた人も、基礎体温が少し下がるので、過ごしやすくなるでしょう。

高温期・低温期の体温は何度くらい?

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基礎体温は高温期と低温期に分かれると解説しましたが、それぞれの体温はどのくらいなのかも気になるところです。高温期・低温期の体温差はどのくらいあればいいのかも合わせて解説します。

高温期・低温期の体温の目安は?

体温は個人差が大きく、平熱が37℃の人もいれば、35℃と低い人もいます。「運動をしているから筋肉があり、基礎代謝が高い」「冷え性である」など、体質や生活習慣によっても変わります。そのため「このくらいの体温がいい」とは一概に言えません。大切なのは、体温が低温と高温の2相にはっきり分かれていること。体調や測り方によっても変わるので、わずかな差は気にせず、全体を大きく見て、2相に分かれているかどうかがポイントになります。

ただし、2相に分かれているからといっても安心はできません。高温期は何日続いていますか?正常な場合、高温期は12日〜14日持続します。10日満たずで生理が来る場合、黄体機能にトラブルがあることも考えられます。

高温期の体温が低いと問題?

高温期の期間とともに、重要になるのが低温期と高温期の差です。理想の基礎体温は、低温期と高温期の差が0.3℃以上あること。もしも、差が0.3℃に満たなかった場合、黄体ホルモンの分泌が少ない黄体機能不全であることも考えられます。

なぜ体温が上がるの?女性の体内の仕組み

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そもそも、なぜ女性は基礎体温が2相に分かれるのでしょうか?生理のリズムに合わせて体温が上下する理由とその仕組みをまとめました。

低温期の体の仕組み

女性の身体は約1カ月をサイクルに、大きな変化で回っています。高温期が終わり、体温が下がると生理がスタート。妊娠が成立しなかった場合、数日間かけて子宮内膜を体の外に排出します。

生理が終わると、低温期に入ります。低温期は、卵巣の中で卵胞が成熟する時期であることから、卵胞期とも呼ばれます。低温期は女性にとって「一番心身ともに調子がいい時期」。卵胞ホルモン(エストロゲン)が増加するため、新陳代謝が活発になり、肌の調子もよくなります。

続いて、卵巣の中で成熟した卵が卵胞から飛び出す「排卵期」に突入。排卵期の状態は個人差が大きく、排卵痛を感じる人もいれば、とても眠気を感じる人もいるなどさまざまです。

高温期の体の仕組み

排卵期が終わると高温期です。高温期の時期には、卵胞ホルモン(エストロゲン)とともに黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されます。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態にするほか、妊娠後は妊娠を継続させる働きをするホルモン。基礎体温を上げる働きがあるため、プロゲステロンが分泌されている高温期は、基礎体温が高くなるのです。

基礎体温の上手な測り方・見方

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時間によって体温は上下するだけでなく、安静時でもほんのわずか体を移動しただけで、体温は上昇してしまいます。上手に計測をしないと、せっかく毎日基礎体温を測っているのに精度がイマイチ、なんてことに。ここでは、基礎体温の正しい測り方を解説します。

基礎体温の測り方

基礎体温を測るには、一般的な体温計ではなく、婦人用体温計を使います。婦人用体温計は、舌下で基礎体温を測定するように設計されたもので、わずかな体温の差にも対応できるように、一般の体温計に比べ精度(+−0.05℃ぐらい)が高いのが特徴。小数点第2位まで表示されます。婦人用体温計は、朝、すぐに測ることができるよう、枕元や手に届く場所に置いておきます。

基礎体温を測る時間は、朝、起床してすぐ。体温はほんの微妙な動きで変わってしまうので、ベッドや布団から起き上がらず、横になったまま婦人用体温計を舌の下に入れて計測します。できるだけ、同じ時間に測定しましょう。

計測した基礎体温は、忘れないうちに基礎体温表に記入します。グラフの目盛りに点を書き、線で結んでいくと、基礎体温の変化がわかりやすくなります。市販の基礎体温系の中にはメモリが内臓されており、スマホやPCに転送すると、自動的に体温管理ができるタイプのものもあるので、使ってみてもいいでしょう。

基礎体温の見方

基礎体温を記入したグラフを見てみましょう。排卵期をはさみ、低温期と高温期がはっきりと分かれているのが正常な基礎体温です。しかし、実際はその日の体調やちょっとした体の移動などによって体温が上下するため、同じ低温期・高温期でもグラフがガタガタしていることもあります。多少変動していてみ、全体を通して低温期と高温期がしっかり分かれていれば問題はありません。

異常が考えられる基礎体温

正常な基礎体温は、低温期も高温期も約2週間です。しかし、中には高温期の時期が短かったり、全体的に線がガタガタで一定になっていないグラフになる人もいます。そのような基礎体温になっている場合、何らかの身体の異常が隠れている可能性もあります。

・基礎体温が低温期のままのケース 高温期がなく低温のままである場合、まず疑われるのは排卵が行われていないこと。無排卵月経の原因は、卵巣機能不全であるほか、ストレスや栄養バランスの乱れ、多嚢胞性卵巣(PCOS)、高プロラクチン血症などが挙げられます。

・高温期が短いケース 低温期・高温期の2相に分かれているものの、高温期が10日に満たない人もいます。その場合は、黄体ホルモンの分泌が少ない黄体機能不全の疑いがあります。子宮の内膜が十分に厚くならず、受精卵が着床しにくい状態になるので、不妊につながることもあります。

・低温と高温の差が0.3℃以内 一般的に、高温期と低温期の差は0.3〜0.5℃くらいであると考えられています。仮に低温期が36.6℃だったとしたら、高温期は37℃くらいと考えていいでしょう。しかし、中には2相に分かれているけれど、低温と高温の差が0.3℃以内と小さい場合もあります。この場合も、高温期が短いケースと同様に、黄体機能不全である可能性があります。

・全体的に線がガタガタ 低温期・高温期に分かれていないだけでなく、高温と低温が交互に繰り返されて、グラフの波形がガタガタになっている人もいます。この場合、さまざまな原因が考えられますが、ストレスや不規則な生活スタイル、偏った食生活などによる排卵障害の可能性もあります。

・生理が終わったあとも高温期が続く 明らかに生理と思われる出血が続き、妊娠の可能性もないのに、高温期が続く場合もあります。この場合は、子宮内膜症の疑いも考えられます。

まとめ

大切なことは、基礎体温が2相に分かれていること。基礎体温の波形を確認することによって、さまざまな病気が発見できることもわかりました。「妊娠を望んでいるのになかなかできない」という場合は、黄体機能に異常がある場合も。今はわずかな時間で基礎体温を計測できる婦人用体温計もあるので、日々の生活に取り入れてみるのもおすすめです。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月8日

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