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【医師監修】 着床後はおりものが変化する? 妊娠の兆候とおりものの基礎知識

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目次

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妊娠は女性の心身に劇的な変化をもたらすものなので、特に妊娠を望んでいるときなどはちょっとした変化もそれが妊娠の兆候かどうか、気になるかもしれません。 この記事では、一般的に受精卵が子宮に着床(ちゃくしょう)したとき、おりものが変化するのか、また「着床出血」と呼ばれる症状や、妊娠の兆候などについてご紹介します。

この記事の監修ドクター 矢追正幸先生 矢追医院(東京都足立区)院長、 獨協大学さいたま医療センター産婦人科講師 土日も平日と同じ診療が受けられるクリニック(婦人科・皮膚科・美容皮膚科・女性性感染症内科・女性泌尿器科)で、仕事や子育てなどで多忙な女性の美容と健康づくりをサポートしている。 http://www.yaoi.org

着床したらおりものはどう変わる?

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卵管内で受精した受精卵が子宮に移動し、子宮内膜にくっついて周囲の血管から栄養を得るようになった状態を「着床」といいます。

妊娠が成立したタイミングといえますが、すぐにはまだ女性の体に目に見える大きな変化はありません。しかし、体内ではいろいろと変わり始めています。

通常のおりものってどんな状態?

おりものの量や質(分泌液の粘度など)には個人差があるので、妊娠した場合のおりものの変化について一概には言えないものですが、妊娠の成立によっておりものが変化することはあるので、まずは、通常のおりものについて知っておきましょう。

おりものとは帯下(たいげ)ともいい、腟や子宮、子宮頸管などから出る分泌物のことです。おりものによって腟はうるおいを保ち、健やかな状態となっています。

心身の調子などにとくに変化がなければ、ほとんどの時期のおりものは透明〜白っぽい液体ですが、下着などについたおりものが乾燥すると黄色みがかって見えることもあります。

おおよその分泌量は、月経後(2、3日後から出始める)~排卵期(月経後から徐々に増えたおりものの量がピークに)~月経前(排卵期過ぎから量が減り始め、月経直前に一番少なくなる)と、月経周期にともなって変化します。また、質や色味も、サラサラ(排卵前)、粘々(排卵)、白濁(月経前)などと時期によって変わります。

なお、おりものは性的興奮(セックス)などの影響で一時的に量が増えることもあります。

「月経前におりものの量が多く、外陰部のかゆみといった不快な症状がある場合は婦人科を受診しましょう。膀胱炎の原因となることもあります。膀胱炎は便秘や下痢がちな人、排泄時に拭くのが後ろから前の人、性行為後などになりやすくなります。」(矢追先生)

妊娠で変わるホルモンバランスとおりものの変化とは?

妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌に変化が起こります。

妊娠しなかった場合は減少するはずの女性ホルモンの分泌が続くので、普段なら排卵期を過ぎて量が減るはずおりものが「減らない・増えた」と感じる場合もあります。

ただし、おりものの量と着床には直接的な関係はないので、おりものの量の変化=着床とは言えず、普段と同様に変化は個人差が大きいと考えましょう。

なお、一般的に「着床出血」と呼ばれている出血は、医学的には「月経様出血」というもので、“出血”ですからおりものとは別のものです。

ただし、その出血は少量で、おりものに混ざって下着などにピンク色、茶色などのしみがついて気づくこともあるため、女性自身の気づきとしては「茶色いおりものが出た!?」ということになる場合もあるでしょう。

この「着床出血」は妊娠したすべての女性で確認されるものではなく、病院などで確かめる方法もありません。そして、出血があっても受精卵が子宮に着床し、妊娠が継続していれば問題はなく、出血がなくても着床していないということではありません。

「着床出血」がある場合、妊娠していなければ月経が始まる予定日の1週間前頃までに起こることが多く、数日間のうちに止まります。 ごくまれに、月経と判別しにくい出血を起こす人もいて、そのような場合、月経との区別は妊娠が判明するのを待つことになります 。

もし基礎体温をつけていたなら、高温期が17日以上続いていれば妊娠の可能性が高いと考えられ、基礎体温が下がっていれば妊娠の可能性は低く、着床出血ではなく月経だと考えられます。

市販されている妊娠検査薬は、妊娠していると分泌されるhCGホルモンを検査するもので、生理予定日数日前(海外製)や生理予定日(早期妊娠検査薬)から使える製品、生理予定日から1週間程度たたないと判別できない製品などがあります。検査可能時期になったら自宅で試してみるか、出血量や、出血にともなう腹痛などが心配なときは婦人科を受診しましょう。

自宅で妊娠検査薬を使い、陽性反応が出た場合も、正常な妊娠か確認するため、必ず産婦人科を受診してください。

なお、妊娠していた場合、妊娠期間中の出血の中には、妊娠経過に大きく影響するケースもあります。通常の月経などと比べて異常を感じる出血や、出血以外に腹痛やふらつきなどの症状がある場合は、自分で判断をせず、医療機関を受診し原因を確かめましょう。妊娠初期では「切迫流産」「異所性妊娠(子宮外妊娠)」「卵巣出血」などの際に出血が見られるとされ、そうした場合はただちに治療が必要です。

おりもの以外でわかる妊娠の兆候は?

おりものの変化で妊娠の成立が明確にわかるとはいえず、着床出血も必ずあるものではありません。それでは、妊娠が成立した場合、どのような兆候が見られるでしょうか。

現れやすい妊娠の兆候(妊娠初期から現れる症状)

先に「女性の心身に劇的な変化をもたらす」と述べましたが、妊娠初期から見られるおもな症状は次のとおりです。

・周期的だった月経が止まる ・基礎体温が高温のまま下がらない ・つわりの症状がでる ・トイレが近くなる ・乳房がはる、乳首の先に痛みを感じる

なお、つわりなどは妊娠すると全ての人に起こる変化ではなく、個人差が大きいものです。

生理前の症状と見分けるポイントは?

つわりは人によって症状がさまざまで、吐き気や食欲不振などの消化器症状が起こります。つわりの起こる時期は消化器の不調以外にも、体がだるい、眠い、イライラする、頭が痛いなど、月経前症候群(PMS)と似た症状が現れます。

しかし、PMSは月経前の黄体期(女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンの分泌が盛んな時期)に繰り返す症状で、月経後や排卵期に症状が出ることはほぼなく、症状は月経開始前の3〜10日程度に限られます。

一方つわりは、個人差はあるものの、妊娠初期から始まり、多くは妊娠7~12週にピークがあり、妊娠12~16週頃におさまってくることが多いとされますから、その期間の長さからPMSとは区別できます。

ただし、妊娠している女性が妊娠に関係ない病気などで吐き気をもよおす場合もあります。吐き気と同時に発熱、腹痛など何らかの症状があって心配なときは、自分でつわりと判断せず、念のためほかの病気がないか医療機関を受診して確かめましょう。

妊娠すると体が変化するのはなぜ?

つわりなどの変化が現れるのは、妊娠検査薬を紹介する項目で述べたhCGホルモンの影響が大きく関わっているとされています。

妊娠初期にはおよそ5~8割の女性が吐き気などのつわりを経験しますので、人生の中でかけがえのないイベントのひとつのステップとして、パートナーなどの協力も得て、なるべく健やかにすごせるよう工夫し、大変な時期を乗り越えましょう。

知っておこう!おりものの役割

女性の体に大事な2つの役割

おりものとは、腟の健やかなうるおいを保つものですが、それ以外にも重要な役割があります。

子宮頸管から分泌されるおりものは月経周期によって質(分泌液の粘度など)が変化し、排卵の時期には精子が子宮に到達し、妊娠するのを助けます。

また、おりものの分泌は、卵巣で分泌される女性ホルモンの影響を大きく受けるものなので、おりものの変化は、女性特有の健やかさをチェックするひとつの目安になるでしょう。

こんなおりものは要注意!

普段、生理的に分泌されるおりものの量や質に個人差があるので、人により「普段とは違う」ことが要注意といえる状態。異変に気づくために、日頃から少し意識をしておくことが大切です。

多くの女性が「おりものの異変」に気がつくのは、おおむね次のような点からです。 ・下着がぬれる量などからして、普段より非常に量が多い ・普段より濃く、粘り気が強い ・膿のような状態 ・カッテージチーズのように白いかたまりの状態 ・血液が混じった色、または黄色・緑色を帯びた色をしている ・においが生臭い、酸っぱいなどと感じる ・かゆみやほてり、発しん、ヒリヒリする痛みをともなう ・腹痛や排尿痛、発熱をともなう

これらのように量やにおい、色などのおりものの異変や不快感は疾患に気づくきかっけとなりますが、原因としては「細菌性腟症」「外陰腟カンジダ症」「腟トリコモナス症」が90%以上を占めるとされます。

病気の中には妊娠中の女性の場合、妊娠経過などに影響があるものもありますので、おりものの異変がしばらく続いたり、繰り返したりする場合は、婦人科を受診しましょう。

また、おりものと同時に、かゆみや痛みなど不快な症状がある場合、出血の可能性を思う場合は、すぐに婦人科を受診してください。

まとめ

健康を保つうえでは、日頃からおりものを少し意識して見ることが大切です。そして、特に妊娠を望む場合や、妊娠中はおりものの変化を意識していると、妊娠経過に影響する場合もある出血にも早く気がつくことができるといえます。

(文・構成:下平貴子/日本医療企画、監修:矢追正幸先生)

※画像はイメージです


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情報提供元:マイナビウーマン子育て



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