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【医師監修】着床出血とは? 時期・期間・量、生理との違いについて

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「着床出血」という言葉を聞いたことはありますか?受精卵が子宮に着床したときの出血を指すものですが、その量や期間などはどのようなものか気になるところです。妊娠希望の女性なら、着床出血と紛らわしい生理が来た経験もあるでしょう。今回は「着床出血」を説明します。実は簡単に生理との違いを見分ける方法があります。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

着床出血とは?時期と期間、量について

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着床出血は、妊娠したすべての人に出る症状ではありません。出血する期間や量にも個人差があり、中には生理と感違いしてしまう人も……。ここでは着床出血になるメカニズムや期間などについてまとめました。

着床出血ってなに?

卵管で卵子と精子が出会い「受精卵」となると、細胞分裂を繰り返しながら、卵管から子宮へと向かっていきます。約3〜7日かけて子宮にたどり着いた受精卵は「胚盤胞」という状態になり、ホルモンの影響で厚くなった子宮内膜に根を下ろします。これが「着床」で、受精後9〜10日目までに完了すると言われています。

このときにわずかに出血することを「着床出血」と言います。なぜ出血するかというと、胚盤胞の細胞壁の一部が厚くなっているから。その厚くなった部分が子宮内膜に根を下ろす際に、子宮内膜の組織や血管を傷つけてしまうため、出血してしまうのです。

この着床出血は、受精卵が着床したら必ず起こる現象ではありません。むしろ、着床出血がおきないほうが多いと言われています。

着床出血があるのはいつ頃?期間・量はどれぐらい?

着床出血が出るのは、生理予定日の数日前から生理予定日頃に起こるとされています。そのため、着床出血を「生理が始まった」と勘違いしてしまう人もいるようです。

着床出血の量には個人差があり、一概に「このくらいの量」という目安はありません。実際に着床出血があった人の体験を聞いてみても、「通常の生理と変わらないほどの出血があった」というケースから「茶色い血がおりものに混じっていた程度」までかなり差があるようです。出血が続く期間も「ナプキンを使わない程度の出血が3日続いた」という人もいれば、「ふつうの生理と変わらない量が5日間続いた」という人もおり、出血量・出血期間とも、かなり個人差があることがうかがえます。

出血の後すぐに妊娠検査薬は使える?

妊娠を待ち望んでいる場合、生理予定日あたりに出血があったら「もしかしたら着床出血かも!?」と期待してしまうかもしれませんね。早く結果を知りたくて、市販の妊娠検査薬を使い、妊娠しているかどうか検査してみたいと思う人もいるでしょう。

しかし、妊娠検査薬で正確な検査結果を出すためには、気をつけなくてはならないポイントがあります。妊娠検査薬は、妊娠中に分泌されるhCGホルモンに反応して、妊娠の有無を判別する仕組み。hCGホルモンは、受精卵が着床してから3〜4日ほどで母体の尿に出始め、早ければ次の生理が始まる予定日の数日前から検出されるとされています。

hCGホルモンを検出するには、ホルモンが増えている時期に検査することが重要。着床後まもなく、ホルモンがまだ十分に分泌されていない段階で検査を試みても、妊娠していても反応しなかったりする場合があります。妊娠検査薬で、陽性反応が出るのは妊娠5週目(生理予定日の1週間後)と言われています。着床出血があるのは、だいたい妊娠3週目頃。そのため、出血があったからとすぐに妊娠検査薬を使ったとしても、正確な判断ができないことがあるのです。

妊娠検査薬を使用するタイミングの目安は、「前回の生理開始日+生理周期+1週間前後」。生理不順や生理開始日を忘れてしまった場合は、性交渉があった日を目安にしましょう。性交渉があった日から3週間後に妊娠検査薬を使います。

着床出血かもと思ったらやっておきたいこと

妊娠の可能性があり、生理予定日付近に着床出血と思われるような出血があったとしたら、どのようなことをしておいたほうがいいのでしょうか?

着床出血がある妊娠3週の時期は「妊娠超初期」にあたります。まだ妊娠の自覚症状がないことが多いのですが、妊娠がスタートした大切な時期であるため、薬の内服や喫煙、アルコールの摂取は控えておくといいでしょう。

着床出血とみられる出血があったとしても、もちろん妊娠ではない場合もあります。しかし、妊娠しやすい体になるように生活習慣を改めるいい機会です。妊娠前の準備としては、「葉酸」を着床前3ヶ月から摂取することがすすめられています。次回の排卵後からは薬の内服や飲酒・喫煙を控えましょう。また妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんに影響する可能性があります。そのため、風疹の抗体がない場合は予防接種を受けておくようにします。

着床出血と生理はどう違う?一番簡単な見分け方!!

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生理予定日付近に見られるという着床出血。量や出血する期間は人それぞれのようですが、中には生理と変わらないくらい出血する人もいるとのこと。ここでは、着床出血と生理の見分け方について解説します。

もっともわかりやすいのは基礎体温

着床出血と生理の見分け方として、最もわかりやすいのは「基礎体温」の変化です。「基礎体温の高温期が続いているか」「高温期から低温期に変化したか」で見分けることができます。

排卵があり、黄体ホルモンの働きで基礎体温は高くなる期間を「高温期」と呼びます。妊娠が成立した場合は高温期が持続しますが、反対に妊娠が成立しなければ約2週間で高温期が終わり、体温が下がって生理がスタートします。もしも生理のような出血があったとしても、基礎体温が高いままであったら、その出血は着床出血である可能性が高いといえます。

着床出血と勘違いしやすい中間期出血(排卵出血)とは

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生理のほかにも、着床出血と間違えやすい出血があります。それが排卵日前後におこる「中間期出血」です。ここでは中間期出血と、着床出血との見分け方について紹介します。

中間期出血(排卵出血)ってなに?

中間期出血とは、排卵期におきる出血のことで「排卵期出血」とも呼ばれます。出血量は通常わずかであることが多いようです。出血する理由は、排卵前に増えたホルモンにより急増したエストロゲンによる破綻出血のほか、急増したエストロゲンがその後一気に減少することによる消退出血と考えられています。下腹部に軽い痛みがあることもありますが、基礎体温が上がる黄体期に移行すると止まるため、心配はありません。

着床出血との見分け方は? 量が多いと病気??

着床出血が見られる時期は、生理予定日の数日前から生理予定日頃。それに対し、中間期出血は排卵期におこります。そのため、生理との見分け方同様、基礎体温の変化で判断することが一番わかりやすいでしょう。出血後に体温が高温期になって、出血が止まれば、その出血は中間期出血の可能性が高くなります。

一般的に、中間期出血の出血量は少量であるようです。しかし、出血量が多い場合や腹痛をともなう場合は、なんらかの病気による不正出血かもしれません。不正出血がある病気としては、子宮筋腫や子宮頸がん、子宮体がんなどが挙げられます。

妊娠検査薬で陽性が出たのに生理のような出血!原因は

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着床出血のような出血があったため、妊娠かどうか確認したくて妊娠検査薬を使うという人もいるでしょう。しかし、検査薬で陽性が出たのに、数日後に生理のような出血が出ることも。これは何を意味しているのでしょうか?

生化学的妊娠(化学的流産)の可能性は30~40%

妊娠検査薬で陽性反応がしっかり出るのは、妊娠5週目頃。その時に「陽性」が出たにもかかわらず、後日、生理と変わらない出血があり、基礎体温も低温期に変わっていることがあります。こうしたケースの場合、「生化学的妊娠(化学的流産)」の可能性があります。

生化学的妊娠(化学的流産)とは、妊娠反応が陽性となった後、超音波で子宮内に赤ちゃんの入る袋が確認される前に流産してしまうこと。何の異常もない一般的なカップルや夫婦でも、30〜40%という高い割合で起こっていることが明らかになっています。「少し遅れて生理が来た」と思っている女性のうち、かなりの割合がこの生化学的妊娠である可能性があるのです。

中には「母体に問題があったのでは」と落ち込んでしまう人もいますが、誰のせいでもありません。生化学的妊娠ははあくまでも妊娠成立前におきたことなので、日本産科婦人科学会の定義では流産回数には含めないことになっています。

少量の出血は生理的なものがほとんど

そのほかの出血として、妊娠中におこる出血もあります。妊娠すると、子宮粘膜に充血が起こりやすくなり、少しの刺激でも出血がしやすくなるためです。特に妊娠初期の出血は珍しいことではなく、心配のない出血も多いのです。

妊娠4週ごろには、妊娠しているのにホルモンが妊娠前と同じように働いてしまうために起こる「月経様出血」になる場合もあります。子宮腟部びらんがある場合、内診などの刺激で出血することも。おなかの痛みや張りなどの症状はなく、生理的なものなので心配はありません。また、子宮頸部にできる良性のポリープから出血することもあります。これも痛みはなく、目立つ症状もありません。

ただし、少量の出血だからといって自己判断は禁物です。多くは生理的なものであるとはいえ、中には重大なトラブルの兆候であるケースもあります。出血があったら、早めに産婦人科を受診しましょう。

まとめ

着床出血から色々なことが分かるので、知っておいて損はありません。妊娠中でなくても、突然出血があるとびっくりしますよね。出血の種類を把握していれば、必要以上に不安になることもありません。着床出血のメカニズムや、それとよく似た「中間期出血」や「普通の生理」「生化学的妊娠による出血」の違いについて紹介しました。生理が規則的に来ている場合、おおよその排卵日や生理予定日などで見分けられるかもしれませんが、一番確実なのは「基礎体温をつけること」。妊娠を希望する人は自分の身体のリズムをつかむためにも、毎日の習慣にしておくといいかもしれません。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年6月29日

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