子ども部屋は何歳から必要? その理由は? 不要派の意見も

更新日:2022年5月18日 / 公開日:2022年5月18日

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

ゼロリノベを運営するgroove agentが、首都圏に住む30~40代の既婚女性を対象に、子ども部屋について調査をした。それによると、8割以上が子ども部屋は必要だと回答したという。では、いつごろ、どの程度の広さの子ども部屋を想定しているのだろう?詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
子ども部屋が必要か不要か、適齢期や広さについて、アンケート調査を実施/groove agent

子ども部屋が必要なのは、小学校低学年?高学年?

この調査で「子ども部屋はいくつくらいから必要だと思うか」を聞いたところ、意見は分かれた。「小学校高学年」が最多の40.0%で、次いで「小学校低学年」が30.5%と続き、「中学生以上」も21.2%いる。概ね小学生のときに子ども部屋が必要になるという回答だ。

出典:ゼロリノベ調べ

小学校に入学すると、ランドセルに教科書や副教材、学習用具などの持ち物が増える。宿題をするなど家庭で学習する場所も必要だ。小学校入学を期に、学習机を買い与える家庭も多い。となると、子ども部屋が必要と考える人も多いのだろう。

ただ、マイホームを購入した家庭を取材すると、低学年くらいであれば親のそばで学習することが多くため、実際にはリビングで宿題をするという事例が多い。寝るのも親と一緒だ。まだ親離れしていない年齢なので、持ち物を管理する区切られたスペースがあれば、個室は必要ないかもしれない。

一方、高学年になると、子どものほうが親離れや自我の芽生えなどから親との距離を取りたいと考えるようになる。子どものほうが、親の目が常に届くことがない個室を求める、ということもあるだろう。さらに、中学生以上になると、定期試験などのために集中して勉強をしたいというニーズも出てくる。家庭内の音や人の気配を遮断したいという理由で、個室が必要という場合もあるだろう。

とはいえ、子どもの成長ぶりは子どもそれぞれだ。親との距離感についても、子どもそれぞれで違いもあるので、最終的には、子どもの状態や子ども自身の意向によって、子ども専用の空間を用意するのか、個室を用意するのかが、分かれるのだろう。

子ども部屋が必要な理由、必要でない理由

次に、子ども部屋が「必要だと思う理由」と「必要ないと思う理由」について見ていこう。

まず、「子ども部屋が必要だと思う理由」では、「プライバシーの尊重」が45.8%と最多だった。「自立心や自己管理能力が身に付く」が27.0%、「集中できる学習環境」が23.8%と続いた。

出典:ゼロリノベ調べ

一方、「子ども部屋が必要ないと思う理由」では、「親の目が届かなくなる」(50.0%)、「引きこもりの心配」(30.3%)などが上位に挙がった。

出典:ゼロリノベ調べ

部屋を用意するだけでなく、親と子どもの約束事も大事

筆者個人の考えだが、子ども部屋を用意する最大のメリットは、「自立心や自己管理能力が身につく」ことにあるだろう。親が片付けるのではなく、自分で片付けるなどして物を管理するという、基本的な生活習慣を身につけることに大きな意味がある。

もちろん、プライバシーの確保や集中できる学習環境も重要だ。ただ、そのことだけを重視すると、単に親の目を嫌って自室に引きこもってしまったり、部屋にいるだけで集中して学習する習慣が身につかなかったりといったリスクも生じる。プライバシーが尊重されることと自己管理能力を身につけることは、表裏一体だ。自分のスペースは自分で管理することを、その広さを拡大しながら徐々に身につけていき、その先に個室の管理があるというのが理想的だと思う。

自立心や自己管理能力を育てるには、しつけも重要だ。しつけと言うより、親と子どもとの約束事と言う方が適切かもしれない。帰宅したらまず家族に挨拶をするといったことから、子ども部屋の中の物は自分で整理して片づけるなど、親子間で約束事を決めておき、守られなければ子ども部屋を解消することも視野に、互いに納得するということが望ましい。約束事が守られていることを確認するために、親が部屋に入って一緒に整理の仕方を確かめるといった事態があることも理解してもらおう。

そうすれば、親の目が全く届かなかったり、自分の部屋にばかりこもっていたりといった不安も、解消されるのではないだろうか。

SUUMOジャーナルの筆者担当編集者の事例を紹介すると、子ども部屋を用意する際に、一緒に壁紙を選んで張り替えたり、その部屋で使う家具を一緒に組み立てたりしたそうだ。子どもたちは部屋に対する責任感を持ったようで、しっかりと管理しているという。筆者は、実に良い方法だと思う。

子ども部屋の広さは、6畳必要?

さて、この調査では、子ども部屋の広さについても聞いている。最多だったのは、「6畳」の54.6%で、次いで「5畳」の17.3%となった。

出典:ゼロリノベ調べ

ミキハウスが運営するハッピー・ノート ドットコムの調査「どうする我が家の“子ども部屋”」で、子ども部屋に何を置くか聞いている。
・学習机(78.1%)
・本棚(75.6%)
・ベッド(68.8%)
・エアコン(62.7%)
・クローゼット(53.8%)
など、さまざまなものが置かれることがわかる。

となると、やはり6畳程度はほしいところだろう。とはいえ、都心部などでは、住宅そのものの広さを確保することが難しくなっている。子どもが2人以上いる場合は、なおさら広い子ども部屋を用意しづらくなる。子どもの状況に応じて、寝るのは家族と一緒で学習室だけを設けたり、子ども専用の収納スペースを別に設けたりと、柔軟に工夫をするのが良いだろう。

子ども部屋を検討するのを好機ととらえ、子どもの考えを聞いたり、親の希望を伝えたり、互いにどういった暮らし方をしたいか確認したりすると良いと思う。子どもの親離れも大切だが、親の子離れも大切だ。同じように徐々に独立していくと、良好な関係が維持できるだろう。たかが子ども部屋、されど子ども部屋だ。

●関連サイト
子ども部屋が必要か不要か、適齢期や広さについて、アンケート調査(ゼロリノベ調べ)
どうする我が家の“子ども部屋”(ハッピー・ノートコム調べ)

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