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共働き夫婦は支出を「シマ」ごとに管理がポイント! 時短でしっかり家計管理をするコツ【FP解説】

目次

子育てと仕事の両立が思った以上に大変で、家計管理がうまくいかないという人は少なくないはず。内藤眞弓さんの著書『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』(東洋経済新報社)は、家族が笑顔で支え合うためのマネープランの作り方をわかりやすく紹介しています。

→『共働き夫婦 最強の教科書』のほかの回も見る

何にいくら使っているか、わが家仕様の支出項目を作る

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前節では、現在を起点に将来の貯蓄がどのように変化していくかを予測することの重要性をお伝えしました。ただ、毎年の貯蓄額は1年間のお金行動の結果です。共働き夫婦の場合、家計がどんぶり勘定になってしまうケースが多いものです。その理由は忙しさだけではないようです。やりくりしても効果が感じられないとか、お金の話になると険悪な雰囲気になるなど、さまざまな事情があるようです。

単なる記録づけでは終わらせない

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最近は、家計簿アプリなど便利なツールが出ています。レシートをスキャンするだけで記録をつけられたり、口座と紐づけたり、分析結果を報告してくれるなど、やっている気にはなれます。

しかし、せっかくのツールが、記録づけだけにとどまっているケースが多いようです。これが「効果が感じられない」という後ろ向きの反応につながるのかもしれません。何にいくら支出するかは人それぞれ、家計ごとに異なります。支出のクセに合わせた管理をしないと、いくら記録をつけてもお金の流れは見えてきません。

家計簿に採用されている、一般的な支出費目を見てみましょう。この費目に個別性のある支出を当てはめようとすると、何に振り分けていいか悩むとか、やたらと雑費が膨らむといったことになります。

このような費目では、本当の無駄がどこに潜んでいるか、将来的に家計がどう変化しているかも見通せません。時間のない中で家計に向き合うのなら、効果を感じられるものにする必要があります。そこで、支出を「シマ」ごとに管理する方法を提案します。

「シマ」ごと管理でお金の流れを見える化

シマは工夫次第でいろいろ考えられそうですが、ここでは「機能」「人」「行動」の3つの領域に分けて考えてみます。「機能」領域では「暮らす」「住まう」「自動車利用」のシマ、「人」領域では「Aさん」「Bさん」「Cさん」のシマ、「行動」領域では「旅行」「帰省」「趣味」のシマを事例に説明します。

家族全員が暮らすための基本的な費用は「暮らす」シマで括ります。交際費は親戚やご近所とのつき合いのための支出です。生計維持者に万一のことがあったときに備 える保険料や、家族が入院や手術をしたときの医療費に備える医療保険は、家計のリスク管理のための費用と考えて「暮らす」シマに入れます。

「住まう」シマには、家賃や住宅ローンといった直接的な支出だけでなく、住まいを保有することによってかかる固定資産税や、借り続けるためにかかる更新料も入れます。火災・地震保険料は「保険料」としてざっくりまとめるのではなく、「住まう」ために必要な費用としてこのシマに入れます。

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「自動車利用」のシマには、自動車ローンやリース代、ガソリン代といった支出だけでなく、自動車税や自動車保険料、駐車場代も入れます。「住まう」の固定資産税も「自動車利用」の自動車税も、別枠で「税金」と括ったのでは、支出の実態が見えなくなります。駐車場代を家賃と同じ枠で管理する人が多いのですが、自動車を利用するからこその費用なので、「自動車利用」のシマでくくります。

次に「人」領域です。家族のそれぞれについて、その人にのみ関する支出をひとまとまりにします。たとえば、「Aさん」シマでは、お小遣いだけではなく、お小遣い以外にAさんのための服飾雑貨や交際費などを括ります。「Bさん」「Cさん」は子どもの例です。保育園や幼稚園の費用、学校教育費などだけでなく、学校や習い事に通うための交通費や親同士のつき合いなどにかかる費用も、その子どものための費用としてシマに入れます。「行動」領域にはそれぞれの家計の個性が表れます。ここでは「旅行」「帰省」「趣味」と3つのシマを事例に挙げていますが、「ライブ」「芝居」など、自由に考えてください。

「シマ」ごとに変化をとらえる

そのシマに関連する支出をすべて入れることにより、「交通費」「外食費」などと括っていたのでは見えてこないお金の流れが明らかになります。これを月ごとに管理するだけでなく、1年単位でいくらかかっているかを把握しておくことが大切です。たとえば、妻の産前休業・産後休業(以下、産休)や育児休業(以下、育休)で収入が少なくなる時期、子どもの受験や進学でお金がかかる時期に、シマごと管理をしていると見直しが容易です。毎月のやりくりだけでは見えてこなかったけれど、1年単位で見ると大きな負担になっていることに気づいたりします。

1年に2回の帰省を1回にすると○万円浮く、2回とも止めれば○万円浮くとか、趣味の頻度を抑えると△万円浮くといったことがすぐにわかります。また、どうしても削りたくない支出や削れない支出といった優先順位もつけやすいです。一般的な家計簿では、「固定費」「変動費」とグループ分けをしていましたが、シマごとの管理では、シマそれぞれの中に固定費と変動費が含まれます。シマによって固定費中心であったり変動費中心であったりしますが、変動費中心のシマは比較的見直しがしやすいシマです。

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次に、実際にシマごとに変化をとらえて、見直しをする事例を見ていきます。

賃貸住宅に住んでいるけれど、持家購入を考えている場合、「住まう」シマがどう変化するかをとらえます。よく「家賃並みのローン返済」と謳っていますが、賃貸ではかからない固定資産税がかかりますし、火災・地震保険料も変わります。住まいが変わると水道光熱費や交通費など、その他のシマにも影響が及びます。

持家購入後も必要なだけの貯蓄ができるのか、夫婦どちらかの通勤に悪影響は出ないかといったことも目配りする必要があります。共働きをするのに不都合とならない地の利、子育てサポートの手厚さなども大事な要素です。

共働きを断念して失う収入や将来の厚生年金額の減少などを考えると、現役時代は賃貸住まいをするという選択もあります。今後の収入、出産・子育て、子どもの教育など、長い現役時代は不確実なことだらけです。数十年にわたって固定費となる住宅ローンには慎重過ぎるに越したことはありません。

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子どもが生まれると自動車を持つのが当然と思う人は案外多いものです。確かに買い物をしたり、病院に連れて行ったり、レジャーに行ったりと、幼い子ども連れでは負担も大きいですから、そう考えるのも無理はありません。「自動車利用」のシマで1年間の自動車利用にかかる金額を計算してみてください。ローンを組まずに貯蓄で購入していると、つい車両費を考慮の外に置いてしまいますが、検討の際には購入時の費用もしっかり可視化します。

そのうえで、自動車を利用するシーンを思い浮かべてください。月2〜3回程度の利用なら、カーシェアリングやタクシーを利用した場合の費用はどのくらいか、そもそも公共交通機関では無理なのかといったことを、夫婦でブレインストーミングのように話し合ってください。

1年間の「自動車利用」の総額を可視化していなければ、最初から「無理」と思うかもしれませんが、結構まとまった金額になることがわかれば、本気で検討しようというモチベーションになるのではないでしょうか。検討の結果、「現時点では必要だ」 となったとしても、子どもが小学校に入学したら自動車は手離そうということになるかもしれません。漫然と「保有が当たり前」を疑うことなく何年も支出を続けることは防げます。

「人」のシマでは、たとえば、子どもの成長によって教育費やお小遣いなどがどう変化するかをとらえやすくなります。共働きで保育関連の費用がかさむと、「何のために働いているのかわからない」と感じてしまいますが、永遠に続く支出ではありません。 このシマの1年間の総額とその内容を把握することによって、保育関連の費用が減らせる代わりに失う年収の影響を、今だけではなく将来にわたって予測できます。

POINT

「自動車利用」「旅行関連」など、 領域ごとに支出を管理

(内藤眞弓『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』(東洋経済新報社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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書籍『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』について

共働き家庭が増えている昨今。仕事に家事に育児と、毎日やることだらけで、とにかく忙しくて大変、家計管理もままならない……という方も少なくないのではないでしょうか。

『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』(東洋経済新報社)は、ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さんが、共働き夫婦が暮らしやすくなるためのお金・家事・育児・職場・人間関係のコツをわかりやすく紹介しています。

夫婦で一緒に読んで、毎日の暮らしをもっと楽にしてみませんか?

内藤眞弓さんのプロフィール

ファイナンシャル・プランナー 1956年香川県生まれ。大手生命保険会社勤務の後、ファイナンシャルプランナー(FP)として独立。1996年から約5年間、公的機関において一般生活者対象のマネー相談を担当。現在は、金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーの創立メンバーとして、一人一人の暮らしに根差したマネープラン、保障設計等の相談業務に携わる。 FPとしての活動は四半世紀を超え、相談件数は累計で約3000件。共働き夫婦からの相談も多く、個々の家庭の考え方や事情に合わせた親身な家計アドバイスが好評。著書に『医療保険は入ってはいけない!』(ダイヤモンド社、累計8万部)など。講演・セミナー等の講師としても活動。


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マイナビウーマン子育て

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