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【医師監修】不妊の原因に!? 「黄緑のおりもの」で疑うべき4つの病気

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目次

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黄緑色のおりものになったら、体の異変のサインかも? 今回は、黄緑色のおりものから疑うべき「4つの病気」と、その症状・原因・治療法までを詳しく見ていきましょう。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

いつもと違う、黄緑のおりもの

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正常なおりものの状態

女性は初潮を迎えた頃からおりものと付き合っていかなければなりません。下着が汚れるなど、あまり良い印象はないかもしれませんが、腟環境を正常にキープする上でも重要な役割を果たしています。腟の中を弱酸性に保ち、カンジダ菌や大腸菌の繁殖を防いでいるのです。また、おりものは精子を包み込み卵子への移動を助けてくれます。妊娠を考える女性にとって、おりものが正常であることは大切なポイントでしょう。

おりものが正常な状態の場合は、無色透明〜乳白色のような色をしています。匂いは、人によっては多少酸っぱいような匂いのこともありますが、基本的には無臭に近いといえます。逆に言えば、色が無色透明〜乳白色以外になったり、あるいは匂いがきつくなってきた場合には、何らかの異常が起きていることを疑うべきです。

「黄緑のおりもの」は病気のサインの可能性が高い

おりものの変化は病気のサインともなりますが、中でも「おりものの色」は病気の種類を見分ける目安となります。例えば、おりものがピンク色や茶色がかる場合には、血が混じっている疑いがあります。このようながおりもの続く場合、子宮頸管ポリープや、子宮がんの可能性があるため、なるべく早く産婦人科へ相談しましょう。

また、おりものが黄緑色に変化した時にも注意が必要です。このような場合、細菌感染症が発生している可能性が高いでしょう。

放置すれば不妊につながるケースも

おりものが黄緑色に変化した場合は、細菌などの感染が起きている可能性が考えられますので、早期に産婦人科で治療を始める必要があります。いずれも早めに治療を行えばすぐに完治することも多いですが、万が一放置して病状を進行させてしまうと、重症化するケースがあります。適切な治療を行わず放置してしまった場合は、それが不妊へとつながってしまう危険性もあるため注意が必要です。

黄緑のおりもので疑われる病気①:クラミジア感染症

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クラミジア感染症(性器クラミジア感染症)は、国内の性感染症の中で最も多い病気です。適切な治療を怠って放置してしまった場合には、卵管炎(卵管周囲炎) や子宮頸管炎などといった炎症が骨盤内にまで拡大し、結果として不妊の原因となることがあります。特に、若い女性の感染が多く、30歳未満では男性の患者数を上回っています。現在10代〜20代の若者の間でクラミジア感染症が増加しているとも言われているため注意が必要です。さらに、妊婦の3%〜5%はクラミジアを保有しており、自覚なく感染している方もいると言われています。

症状

クラミジアに感染しても、はじめの頃は目立った症状が出ないこともあります。男性の場合は潜伏期間(感染から発症までの期間)が当日から1週間前後と短めなのに対して、女性の場合は約2週間と長めの潜伏期間であるためです。

症状としては、次第におりものの色が黄緑色(もしくは黄色)に変化し、性器が悪臭を放つようになります。また、セックスのたびに痛みを感じる性交痛の症状が出るケースもありますが、これは腟粘膜に炎症が起こっているためです。さらに腹痛の症状が出ることもありますが、この場合はクラミジアの進行が疑われます。クラミジアは、子宮頸管・子宮内膜・卵管・腹膜という順番で進展していきますから、腹痛が激しくなった場合には、クラミジアの感染が体の深部にまで進展したことが疑われるわけです。思いあたる症状が1つでもあれば、早めに婦人科などで受診しましょう。

原因

「クラミジア・トラコマチス」という細菌が原因です。成人の場合は性行為によって感染しますので、うつしたり、うつされたりしないように注意しましょう。また赤ちゃん(新生児)がクラミジアに感染するケースもありますが、これは産道感染によって、お母さんから感染したことが原因と考えられます。妊娠中にクラミジア感染すると早産になることが多く、また、産道感染する確率も最大50%と高めです。なお赤ちゃん(新生児)がクラミジアに感染してしまうと、重症化した肺炎や結膜炎にもつながる危険性があり、大変危険です。

治療法

基本的には、抗生物質を飲むことで治療を行います。妊娠中も服用可能な抗生物質もあるため、医師によって適切なものが処方されます。通常は1週間以内の服用ですが、症状が重い場合には完治までに数ヶ月かかるケースもあります。特に感染が広がっている場合には、数日間の点滴が実施されることもあるようです。なお薬の服用後に再び検査をして「クラミジア陰性」になったことを確認しなければ、本当に治療が終わったとは言えません。体内にクラミジア菌を残さないためにも、薬を飲みっぱなしにせずきちんと検査を受けるようにしてください。

黄緑のオリモノで疑われる病気②:淋病

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男性に比べて、女性は1/4程度の患者数となっていますが、決して油断することは出来ない性感染症です。淋病の進行は不妊の原因となるだけでなく、最悪の場合では失明につながることもあります。

症状

感染から1週間以内に症状が出ることが多く、わずか数日で症状が悪化します。すでにご説明したように、林病が進行して悪化してしまうと、不妊の原因となることがあります。女性だけでなく、男性にとっても不妊の原因となるため、少しでも疑わしい症状が出たら病院に行くことがベターです。 具体的な症状としましては、黄緑色でなおかつ膿のようなおりものが出る場合には淋病が疑われます。さらに、おりものの悪臭が強くなったり、その量が増える場合もあるためトイレなどでこまめにチェックしてください。

このほか、尿道のかゆみ・痛みといった違和感(排尿時に痛みを覚えることもあります)や、腹痛、発熱、痛みや咳(せき)など喉に違和感が出る場合もあります。喉の違和感は、淋病が喉に感染する「咽頭淋病」の症状で、キスやオーラルセックスなどによって感染します。

原因

淋菌という細菌の感染が原因です。淋菌は性器だけでなく、喉や目に感染するケースがあります。目に感染した場合は、失明の原因となる可能性があるため充分に注意してください。なお淋菌の場合もクラミジア感染症と同様に、赤ちゃん(新生児)に感染するケースがあります。産道感染によって、お母さんから感染すると、関節、目、血液の炎症へとつながる危険性があります。これは赤ちゃん(新生児)の命に関わりますので、適切な早期治療が不可欠です。

治療法

抗生剤による治療が行われます。処方薬を服用して治療することも可能ですが、病院によっては点滴治療をすすめているケースがあります。なお淋病の場合は抗生物質があまり効かない耐性菌も登場しており、経過をよりいっそう注意深く見守る必要があります。きちんと完治させるためにも、毎日決められた量の薬を飲み、医師の指示をよく守るようにしてください。

黄緑のオリモノで疑われる病気③:トリコモナス腟炎

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トリコモナス腟炎は、性交渉の無い方でも感染するケースがあります。女性の場合は特に、自覚症状が大変出にくい病気ですが、放置すれば不妊症へとつながる危険性もあり、注意が必要です。

症状

トリコモナス腟炎は自覚症状が出ない場合も多く、男性の場合は90%以上、女性の場合も約半分が無症状とも言われています。一方、感染から20日前後で症状が出るケースもあります。例えば、おりものの変化として、黄緑色(黄色)の他に、赤みが混じることもあるようです。さらに、悪臭やおりものの泡立ちが発生する場合があります。加えて外陰部にかゆみを感じたり、性交で痛みを感じます。感染が腟から膀胱・尿道に達すると、尿道炎や膀胱炎によって痛みを感じる可能性が高まります。

原因

0.1ミリ程度の大変小さい「トリコモナス原虫」という虫が腟に寄生し、腟内環境を悪化させることで、炎症を引き起こします。主な感染経路は性行為であり、オーラルセックスによっても感染します。感染を防ぐためにはコンドームの適切な使用が不可欠です。

ただし、温泉、プール、便座ほか、共用の下着やタオルも感染源となることがあります。実際に、このような感染経路によって小さなお子さんがトリコモナスに感染するケースがあるのです。公共施設での感染を防ぐことはなかなか難しいかもしれませんが、少なくともタオルや下着を共用することは避けるべきと言えるでしょう。ちなみに、ごく稀なケースとして「トリコモナスの産道感染」によって、赤ちゃん(新生児)に感染することもあります。

治療法

「内服薬」と「腟剤」を使用して治療します。内服薬は、トリコモナス原虫の増殖を抑え、その排出をサポートします。腟剤は、腟の炎症をダイレクトに治療する薬剤で、直接挿入して使用します。通常の場合、治療期間は長くても2週間以内のことが多いです。なお、薬の使用期間中はアルコールの摂取はできません。

なお、すでにご説明したようにトリコモナスに感染しても無症状のケースがあります。しかし、カップル・ご夫婦のいずれかが感染している場合には、もう一方も感染しており、なおかつ気づかないという可能性が考えられます。したがって、どちらかの感染が発覚した場合には、パートナーの方も検査を受けるべきです。

黄緑のオリモノで疑われる病気④:非特異性腟炎

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上でご紹介した、クラミジア感染症、淋病、トリコモナス腟炎の場合は、検査をすれば該当する細菌や原虫が確認できます。しかし、検査をしても原因がはっきりせず、なおかつ腟炎が起きているときは「非特異性腟炎」と診断されます。

症状

おりものが悪臭を伴うようになったり、その量が増えます。また、おりものの色は、黄緑だけでなく、ピンクや茶色っぽくなることもあります。おりものがどのように変化するかは、感染した細菌の種類によって異なります。なお、腟の炎症やおりものの変化とともに、心身の疲労を感じていたり風邪気味である場合があります。このような症状は腟炎の原因とされています。

原因

クラミジア、淋菌、トリコモナス原虫など以外の病原菌感染が原因です。具体的には、腟内の常在菌であるブドウ球菌や連鎖球菌が増殖したり、あるいは、外部からなんらかの雑菌が侵入したケースが考えられます。

通常、腟内は弱酸性に保たれ、細菌の増殖や侵入を防ぐ「自浄作用」を持っています。しかし、心身の疲労や風邪などで体の抵抗力が落ちると、自浄作用が弱まり、病原菌の侵入や増殖へとつながります。これにより、非特異性腟炎が起こってしまうのです。なお、腟内の自浄作用が弱まる原因としては、妊娠前後や更年期障害ほか、無理なダイエット、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ・変化なども考えられます。腟内の自浄作用がキープできるのは、女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)の働きでもあるためです。

さらに何らかの原因で腟壁を傷つけてしまったり、陰部を不衛生な状態にしておくことも、細菌が侵入する原因となります。例えば、避妊具やタンポンの抜き忘れほか、負担のかかる性交も腟壁を傷つける原因となります。また、お風呂に入った時に外陰部の洗い方が不十分であったり、不潔なタオルや下着を使うことも、最近の侵入や繁殖を促します。

治療法

非特異性腟炎は比較的症状が軽いため、腟内へ直接使用する抗生物質で治療します。ただし、医師の判断によっては外陰部へ使用する軟膏(抗生物質)が処方されます。

まとめ

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黄緑のおりものは「クラミジア感染症」「淋病」「トリコモナス腟炎」「非特異性腟炎」の可能性が考えられ、放置すれば不妊などにもつながる危険性があります。

今回ご紹介した病気の多くが、性交によって感染する性感染症でした。性感染を防ぐためにも、コンドームを正しく使用することを常に心がけてください。また、おりものの色やにおいに違和感を感じたら、早めに婦人科を受診するようにしましょう。同時に疑わしい症状が出た場合には、パートナーと共に早めに検査を受けることが重要です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年3月16日

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