たとえ寝ていても子供を車に乗せたままにしないで。子供の熱中症予防と応急処置、小児科医に聞いておこう

更新日:2022年7月18日 / 公開日:2022年7月18日

気温の上昇とともに気になり始めるのが、子供の熱中症。どうしたら熱中症を防げるのか、もしも熱中症になってしまったらどうすべきなのか、改めて確認しておきましょう!

熱中症予防のために大切なこと

(photoAC)

近年、夏になると、盛んに「熱中症に注意しましょう」といわれますね。温暖化によって、夏の暑さが年々厳しさを増し、毎年のように熱中症で倒れる方がいるからです。

熱中症を防ぐには、自分では喉が渇いているように思わなくても、こまめに水分補給や塩分を補給することが大切です。乳児には、母乳や育児用ミルクで定期的に水分補給をしましょう。育児用ミルクは薄めず、いつもの濃度にしてください。

それ以上の年齢なら、水やお茶などの飲みなれた飲料に、塩むすびや煎餅などの塩分を含むおやつをあげましょう。経口補水液でもいいです。また、どこにいても、なるべくゆったりとした締めつけない服、外に出るときは白や黄など熱を吸収しづらい色の服、速乾性の服などの涼しいものを身につけるのが基本です。

室内では、前回お伝えしたように冷房をつけたり、また必要に応じて扇風機を使ったり、遮熱カーテンを使ったりしましょう。それから、これはとても大事なことですが、絶対に子供を暑い車や室内などに置いていかないようにしましょう。眠っているから、短時間だからといって放置すると、熱中症で命を失うことにもなりかねません。

屋外では帽子や日傘を使い、なるべく日陰にいるようにして、あまりに暑い時には涼しいところに移動するようにしてください。保冷剤や冷たいタオルなどを使うのも効果的。外で遊ぶことさえ、暑い時期は注意が必要です。

では、どのくらいの気温だとより気をつけるべきでしょうか。そこで、役立つのが気象庁の「熱中症警戒アラート」、環境庁の「熱中症予防情報サイト」です。暑さ指数(WBGT)が高い時などは、特に気をつけて外出は控えめにし、激しい運動をしないようにしましょう。

それでも熱中症になったら応急処置を

熱中症になると、どんな症状があるでしょうか。顔が真っ赤になったり、めまいがしたり気を失ったり(熱失神)、脱水で体がだるくなったり頭痛がしたり(熱疲労)、手足が痺れたり筋肉がけいれんしたり(熱けいれん)、ぼーっとして変なことを言ったり意識を失ったり(熱射病)します。

いずれにしても、熱中症を疑ったら、以下のような応急処置が必要です。ただ意識がなかったり、自分で水を飲めなかったり、重篤に思える場合には救急車も呼びましょう。

熱中症の応急処置

①日陰、または冷房のある室内などの涼しい場所へ移動させてください。

②できたら脱水の治療に効果的な経口補水液(OS-1)を、なければ水と塩を摂らせましょう。ちなみにスポーツドリンクだと塩分が少なすぎます。

③衣服を緩め、体を濡らしてうちわなどであおぐ、左右の首筋や脇の下や足の付け根などに保冷剤を当てるなどして冷やします。また、氷入りの水風呂につける方法が効果的と言われています。ただし、溺れないように絶対に目を離さないなど細心の注意が必要です。

応急処置をしても回復しない場合は、状態によっては救急車を呼ぶか、または小児科を受診してください。

参照) 厚生労働省熱中症予防のための情報 森戸やすみ『小児科医ママの子どもの病気とホームケア』(内外出版社)

(編集協力:大西まお)


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