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妊婦さんにビタミンCが必要な4つの理由

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目次

妊娠中の美容と健康を守るには、ビタミンCが最適。今回は、妊婦さんがビタミンCをきちんと摂取しておくべき4つの理由をご紹介します。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医高橋しづこ先生 1995年、米国オレゴン州私立Reed Collegeを卒業。1997年、東海大学医学部へ入学。同大卒業後、東京大学医学部大学院より医学博士。その後は日赤医療センターや山王メディカルセンターで非常勤医師。A型・いて座。自身は39歳で第1子、41歳で第2子と、43歳で第3子高齢で出産。高齢不妊・妊娠・出産のつらさや痛みが分かるぶん、患者さんのお話にはできるだけ真摯に耳を傾けたいというのが信条。趣味はサイクリングで、通勤にもロードバイクを愛用するアクティブな一面も。

理由①他の栄養素の働き&吸収をサポートするから

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ビタミンCは、妊婦さんに欠かせない他の栄養素との相性も大変良いです。そこで、ビタミンCを摂取する際は、いかにご紹介する栄養素の摂取を意識してください。

葉酸

「赤ちゃんのビタミン」とも呼ばれる葉酸は、ビタミンB群の仲間です。「胎児の先天障害(神経管閉鎖障害)」を防ぐことが期待できるため、厚生労働省が、妊娠前からの摂取を推奨しています。その際は、食事だけでなく、「400マイクログラム分の葉酸をサプリメントや強化食品」で付加的に摂取してください。

葉酸には細胞分裂を助ける働きもあるため、胎児の成長にはなくてはならない栄養素といえます。また、葉酸の造血作用が、妊婦さんの貧血予防にも役立つでしょう。産後も、母乳から赤ちゃんへきちんと葉酸を届けるために、葉酸の摂取を意識し続ける必要があります。なお、レバー(肝臓)ほか、小松菜やほうれん草、モロヘイヤ、納豆などに葉酸は豊富です。

ビタミンCは、そんな葉酸を活性型に変えるために不可欠なビタミンなのです。

ヘモグロビンの主成分となることで、貧血予防には欠かせないミネラルです。鉄不足による貧血(鉄欠乏性貧血)、貧血の原因としては最多と言われています。特に妊娠すると、摂取した鉄分が赤ちゃんの成長に優先的に使われますので、妊婦さんが鉄不足ぎみとなり、貧血が起きやすくなります。実際に、妊娠中期以降は、1日に摂取しておきたい鉄の量がかなり増えてきます。妊娠初期については、いつもの食事に加えて「2.5mg」、妊娠中期〜後期後期にはいつもの食事に加えて「15mg」多く鉄を摂取するようにしてください。

ちなみに、鉄には2種類存在しており、吸収率が異なります。野菜や果物に含まれる「非ヘム鉄」を摂るよりも、肉や魚に含まれる「ヘム鉄」で摂取したほうが吸収率は高いです。しかし、ビタミンCと一緒に摂取すれば、非ヘム鉄の吸収率を高めることができます。

カルシウム

人間の体においては、最も必要量の多いミネラルとなっています。さて、女性は妊娠・出産を1つのきっかけとして、骨粗しょう症が起きやすくなるとも言われています。俺は、胎児の発育にカルシウムが優先的に使われてしまうためで、お母さんの骨密度低下につながるからです。妊婦さんのカルシウム摂取量は、非妊娠時と変わりませんが、毎日不足しないように充分な量を摂取しておく必要があります。できれば妊活中から、カルシウムをしっかり摂ることが望ましいです。ちなみに、妊娠の早い段階からカルシウムをきちんと摂取しておくと「妊娠高血圧症」(妊娠中毒症の1つ)の予防も期待できます。

なお、1日の推奨摂取量は650ミリグラムです。ただし、1日の耐用上限量(摂取しても健康に影響が出ないと考えられる摂取の上限量)は2,500ミリグラムに設定されています。ですから、650ミリグラムよりも少し多めの摂取を目安にしても問題ありません。

ビタミンCは、カルシウムの吸収率を高めてくれますので、ぜひとも一緒に摂取しておきたいと言えるでしょう。

理由②免疫力を高めてくれるから

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妊娠中の女性は免疫力が低下しますので、比較的風邪をひきやすい状態になっているといえます。特に、高熱が続いた場合には胎児への影響も心配ですから、なるべく風邪をひかないように工夫する必要があります。そんな時にこそ役立つのがビタミンCです。

風邪とビタミンCの関係

血中のビタミンC濃度が低い方は、風邪をひきやすいと言われています。逆に言えば、ビタミンCを十分に摂取している方は、風邪をひいた場合の治癒も早く、そもそも風邪をひきにくいと言えるでしょう。このように風邪とビタミンCには深い関係があります。

ビタミンCが免疫力を高める理由の1つめは、白血球の働きをサポートするからです。白血球は、体に入った病原菌と戦いますので、ビタミンCがその働きをサポートすることで免疫力が上がります。 ビタミンCが免疫力を高める理由の2つめは、ビタミンCそのものも病原菌と戦ってくれるからです。白血球をサポートし、なおかつ自らも病原菌と戦うことで、免疫力そのものが強化されます。

妊娠中に風邪をひくと…

妊娠中に少しくらい風邪をひいても、赤ちゃんへの影響はないと考えられます。ただし、風邪の状態がひどい場合には、注意が必要です。例えば40℃程度の熱が数日続く場合は、赤ちゃんに影響が出る可能性があります。場合によっては解熱鎮痛剤の処方も検討しなければなりませんが、妊娠中の薬(医薬品)の服用も赤ちゃんのことを考えますと多少心配もあります。また、咳がひどいと強い腹圧がかかり続け、早産につながる危険性もゼロではありません。このほか、下痢があまりにもひどい場合には、その刺激が子宮収縮を誘発し、やはり早産へつながる可能性が指摘されています。この他、脱水症状が赤ちゃんに与える影響も考えられます。

このような心配もありますので、妊娠期間中は、できる限り風邪をひかないようにすることがベスト。そして毎日充分な量のビタミンCを摂取することは、有効な風邪対策の1つとなります。

理由③美しい肌に不可欠だから

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つわりや体調不良などで体調を崩すこともある妊娠期間。ニキビをはじめとする肌トラブルが起きてしまう妊婦さんもいらっしゃいますが、やはりキレイであり続けたいですよね。ビタミンCは、そんな妊婦さんたちの願いを叶えます。

ビタミンCは「コラーゲン生成」を助ける

ビタミンCには、コラーゲンの生成(合成)をサポートする働きがあります。これは、人間の皮膚の1番外側に位置する「良好な角質層」を作る上でも欠かせない働きです。コラーゲンは、角質細胞同士を強固につなぎとめますので、肌トラブルの起きにくい、きめ細やかで健やかな肌を保ってくれます。

「妊娠してから、なんだか肌が不調…」とお悩みの方は、ビタミンCが十分に摂取できているかをチェックしてみてください。

知っておきたいビタミンCの美白効果

妊娠中に分泌される、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、メラニン色素の生成を促します。そのため、シミやソバカスが増えたり、乳首や外陰部、ワキ下が黒ずんでします方もいらっしゃるようです。ビタミンCには、メラニン色素の沈着を防ぐ効果(美白効果)がありますので、心配な方はやはりビタミンCをしっかり生主しておくと良いでしょう。

理由④ストレスや酸化の害から守ってくれるから

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「ストレスでビタミンCが大幅に消費されること」をご存知ですか?ストレスを感じやすい方、妊娠を機にイライラが止まらない方などは、ビタミンCの摂取を充分におこなってください。

日頃ストレスを感じている方は要注意!

ストレスにさらされると、アドレナリンという物質が副腎から分泌されます。そして、アドレナリンの生成にはビタミンCが大量に使われます。ストレスを感じやすかったり、日ごろから慢性的にストレスを感じている方は、常に交換神経(活動を司る神経)が優位になることで、アドレナリンが常に分泌され、体内のビタミンCが大量に消費されている可能性があります。特に、妊娠によって、普段とは心身ともに異なる状況に置かれてストレスを感じている方もは要注意です。

ビタミンCがストレスを和らげるしくみ

副腎皮質ホルモンは、ストレスを和らげる働きがありますが、その生成にもビタミンCが大量に使われます。この他、ビタミンCそのものにも、酸化ストレスを和らげる働き(抗酸化作用)があります。つまり、ビタミンCを充分に摂っておくことは、ストレスを和らげる上でも役立ちます。

こんな方は特にビタミンCが必要!

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妊娠さんやこれから妊娠しようと考えている女性は、毎日不足しないようにビタミンCを摂取したいですね。その中でも、以下に当てはまる方は、ビタミンCの充分な摂取を人一倍意識する必要があります。

喫煙者

タバコは「ビタミンCの大敵」といっても過言ではありません。なぜならば喫煙は、体内に蓄積されたビタミンCを壊してしまうからです。具体的にはタバコを1本吸うだけで、最大100mgものビタミンCが消耗されるとも言われています。

妊娠の発覚を機に禁煙を始める女性も多いでしょう。しかし、それまでタバコを吸っていたと言う事は、血中のビタミンC濃度が低くなっている可能性があります。

生野菜やフルーツをあまり食べない方

ビタミンCは水溶性(溶ける性質のビタミン)で、熱にも弱いです。したがって、ビタミンCが豊富な食材でも、調理によって半減してしまう可能性があります。ビタミンCの摂り方としては、新鮮な生の野菜やフルーツを食べることが望ましいと言えるでしょう。ただし妊娠初期のつわりなどで、野菜やフルーツを口にしたくないと言う場合もあるでしょうから、そんなときのために「ビタミンCのサプリメント」も用意しておいてください。

まとめ

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人間には、ビタミンCを体内で生成することはできません。それに、長期間貯めておくこともできません。大航海時代に、歯茎や内臓の出血が止まらなくなる「壊血病」で多くの船員が命を落としましたが、その理由は「新鮮な野菜や果物が食べられず、ビタミンC不足になったこと」が原因でした。余談ではありますが、ビタミンCの重要性を物語るエピソードとしてお伝えしました。

ビタミンCは、妊娠中の女性の美容と健康の維持に欠かせません。したがって、毎日充分な量を摂取すべきです。妊婦さんの場合「1日110ミリグラム」のビタミンC摂取が推奨されています。しかし、実は産後のほうがたくさんビタミンCを摂取する必要がありまして「1日145ミリグラム」のビタミンC摂取が推奨されます。新鮮や果物や野菜ほか、緑茶やローズヒップティーにも豊富に含まれます。もちろん、心配な方はビタミンCサプリメントも併用して、不足しないように気をつけてください。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月25日

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