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【医師監修】黄色のおりもので疑われる4つの病気 異変の症状って?

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目次

女性の体にとって、おりものは自身のからだのバロメーターになるもの。もちろん個人差はありますが、おりものは女性特有の一定サイクルで、その様子も変わります。量や色など、その時々でどのように変わって行くのかを知っておけば、自分の健康状態の把握にもつながります。

この記事の監修ドクター

むさしのレディースクリニック院長大田昌治先生 武蔵境駅北口より徒歩2分の助産師がいる産科・婦人科クリニックです。 いつも患者様に寄り添っていける産婦人科のかかりつけ医でありたいと思っています。女性のトータルライフをサポートしていきます。 http://musashino-ladies.jp

そもそも正常なおりものって?

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女性は、月経周期によって定期的に体の状態が変わっています。常に一定ではないのは、妊娠につながる排卵やそれに伴った子宮の準備に最適な状態を体の中で作ろうとしているから。その時々の変化の様子を知るためにも、トイレに行くたび自分のおりものの様子を確認することはとても大切なことなのです。

おりものは、子宮頸管粘液という分泌液と膣の分泌物が混ざって体外に出てくる分泌液です。膣の乾燥を防ぎ、粘膜を守りながら細菌から体を守るとともに、排卵時には精子が入りやすい状態を作ります。健康な状態のおりものの様子を知っておくと、もし異常があった場合の対処も早くできるようになります。

正常なおりものの状態とは

おりものはもともと個人差が大きいものです。こればかりは人と比べるということができないので、「いつもより量が多いみたいだけど大丈夫かな」と心配になることもあるかもしれません。ただ、量に関しては、さほど大きな心配をすることはありません。

年齢によってもおりものの様子は少しずつ変化がみられます。月経がはじまって間がない10代のころは、周期も不安定なので量の増減は顕著です。周期が安定して妊娠に最も適している20代〜30代で、その様子も落ち着き、閉経が近くなるころには減ってきます。女性ホルモンの分泌が活発な時期には、おりものの量も増えやすくなるので、排卵時に最も量が多く粘り気がみられ、月経直後から卵胞期に一時的に量が減り、粘度もひくくさらっとしたおりものにかわります。 正常なおりものは、基本乳白色または透明です。においも通常はありませんが、体質的に酸性よりの人は少し酸っぱいようなにおいを感じるということもあるかもしれません。

黄色いおりもので考えられる病気(1)クラミジア感染症

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下の病気はなかなか人に相談しづらいもの。病院にいくことを恥ずかしいと思って、普段と違う様子も目を伏せてしまいがちになっていませんか。女性の体は絶えず周期変化しているので、その時々の変化を観察しながら、少しいつもと違うな…と感じたら、早めにケアする方法を探りましょう。

特に、おりものの色の変化には注意が必要。黄色っぽいおりものが出たり、匂いが強くなったと感じたら、それは体に何かしらの異変や異常があるサインかもしれません。そして、黄色いおりものが出たときに、一番先にうたがわれるのがクラミジア感染症です。

クラミジア感染症とは

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという感染巣細菌に感染することで起こり、性感染症としてよく知られています。感染する原因のほとんどが性交渉によるもので、クラミジアの感染者と性行為をしたときに、膣の分泌液や精液に触れると50%以上という高確率で感染するとも言われています。

このクラミジア感染症は、感染力の強さと同時に自覚症状が乏しい、無症状の患者が多いというのが特徴です。潜在的な感染者が多いという点にも注意が必要で、潜伏期間が1~3週間ほどあり、症状が体に現れない潜伏中に性行為をして感染をしてしまうという可能性もあります。

クラミジアトラコマティスに感染している粘膜を手で触れ、目を触った拍子に目の結膜に感染してしまうトラコーマ結膜炎を起こすことがあります。また、感染治療をしていない女性が出産するときに、参道を介して新生児の目や咽頭などに感染してしまう危険もあります。

クラミジア感染症でのおりもの・症状

クラミジア感染症にかかった場合、おりものは黄色がかった色になります。下着に付着したおりものが乾燥した時に、若干黄色っぽく色が変化することがありますが、それとはまた違った黄色みの具合で、量も伴って増えるのが特徴です。 また、排尿の際にツンとした痛みがあるときは、クラミジア頸管炎を患っているかもしれません。下腹部の痛みや発熱を起こすこともあり、症状が進行している可能性が強くなります。早めに病院を受診して、治療を受けましょう。

クラミジア感染症の治療

クラミジアに感染しているかどうかの検査を行います。膣分泌液を検体採取して分析検査を行います。いくつかの検査方法がありますが、一度でもこのクラミジアに感染すると自然治癒することはありませんので、感染確認したら最近を根絶するために抗生物質を処方服用します。効果の得られる抗生物質を投与すれば、自分の体の中の感染巣を絶つことはできます。処方されるのは、マクラロイド系または、テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤です。ジスマロックやクラリシッドなどの抗生物質は、一度服用すればその効果も長く、症状も劇的に緩和されます。 ただ、完治しても再び感染者と性行為をすれば、感染を繰り返す可能性もあります。あなたがクラミジアに感染していれば、パートナーの感染も疑がわしくなるので、治療はパートナーと一緒におこなうことをお勧めします。

黄色いおりもので考えられる病気(2)淋病

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クラミジア感染症と並んで、黄色いおりものを確認して疑わしいのは淋病です。男性は分かりやすく自覚症状が現れるので、その異常も感じやすいのですが、女性は自覚症状がさほどなく、「これくらいならそんなに心配するほどでもないか」と見逃してしまいがち。わずかなおりものの変化がちょっと気になる…というタイミングで早めに治療をしたい感染症です。

淋病とは

淋病は、性行為によって淋菌に感染することで発症します。クラミジア感染症に次いで感染者が多く、潜伏期間は数日から一週間程度ですが、自覚症状に乏しいため、感染からわずかな変化を感じ取ることが難しく、知らない間に感染していたというケースも少なくありません。痛みやおりものの程度も、生理痛や膀胱炎など他の原因と似ているので分かりづらいですが、進行して症状が悪化すれば不妊症につながるかもしれないので、慎重に治療・対処したい病気です。

淋病でのおりもの・症状

分かりやすい自覚症状がないというのが難点ですが、やはり変化が現れるのはおりものの色とにおいです。感染は体にとって異常状態ですので、いつもは無色・乳白色のおりものが黄色く変化して膿が混ざっている・普段感じない悪臭、血がにじんでいる(不正出血)という場合には、何かしらの感染症を疑いましょう。性交や排尿の際の痛み、性器のかゆみや痛みも見逃せません。

淋病の治療

淋病は、クラミジア感染症と同時に感染している場合も多く、それぞれに効果がある抗生剤が異なるため、医師の診断の元、慎重に薬剤投与や服用を進めていきます。感染した淋病を完治することは十分に可能ですが、パートナーも感染していると性行為で再び感染し、治療を繰り返すごとに抗生物質に対して耐性を高めてしまうため、再発した際に以前の抗生物質が効かないことも十分にあり得ます。

一度感染したら、早期に根治して再感染しないことが何より重要。そして症状が落ち着いたからと言って自己判断せず、必ず完治をしたか再検査を見届けるようにしましょう。

黄色いおりもので考えられる病気(3)トリコモナス膣炎

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体に病原が侵入すると、その侵入した菌や病原を体の外に排出しようとする自浄機能が高まります。黄色いおりものが増える原因として知られるトリコモナス膣炎は、これまでの感染症と違い、早めにケアしてしなければ他の器官にも悪い影響を及ぼしかねない深刻な炎症で、最悪の場合は不妊症につながります。

トリコモナス膣炎とは

トリコモナス原虫という寄生虫の感染によって発症する炎症状態を、トリコモナス膣炎と言います。0.1ミリ程度の非常に小さいこの寄生虫は、グリコーゲンを餌に増殖を繰り返します。もとより女性の膣上皮細胞にはトリコモナス原虫がこのむグリコーゲンを含んでいるため、膣粘膜に寄生するとあっというまに広がりを見せ、膣内バランスを維持するために必要な常在菌にまで影響を及ぼします。そのため自浄作用が大きく働いて、さまざまな自覚症状を引き起こすのです。

トリコモナス膣炎でのおりもの・症状

トリコモナス膣炎を発症すると、まず黄色または泡立ったようなおりものが表れます。これは、膣の粘膜が炎症を起こして雑菌が増えるためで、膣のほかにも尿道や膀胱に感染を広めて、尿道炎や膀胱炎を併発することもあります。

おりものが黄色く、悪臭が強くなり、下腹部の痛みや陰部のかゆみを伴う場合は、早急に専門医師を受診しましょう。

トリコモナス膣炎の治療

抗生剤の投与を行って治療をしますが、膣部に原虫がわずかでも残っていればすぐに再発してしまいますので、膣剤と内服薬を使用して治療をし、体内からトリコモナス原虫を無くしてしまいます。

およそ1週間程度の投薬で完治させることができるといわれていますが、投薬後は薬の効果で徐々に症状が軽くなります。しかし、抗生剤は処方された分量のすべてを使用して原虫を根絶させる効果を得ますので、症状がなくなったからと言って自己判断で薬をやめてはいけません。

処方された薬をすべて服用・使用して、念のため投薬完了後にもう一度検査をして完治したことを確認すると安心でしょう。

黄色いおりもので考えられる病気(4)子宮内膜炎や卵管炎

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ここまでで、子宮や膣近くで感染や炎症を起こすと、この炎症源をさらに体内に入れないために、おりものの粘性でブロックするという機能があることは分かってきましたね。さまざまな細菌に感染したり、炎症がもとでさらに体内に菌が侵入して、子宮内膜へ炎症が広がることもあります。

子宮内膜炎・卵管炎とは

子宮の内側にある内膜が炎症を起こした状態を子宮内膜炎と言います。原因は、クラミジアや淋菌、大腸菌などの感染が広がって子宮内にまで及ぶことによります。通常の生活をしていれば、子宮内膜にまで感染が広がる心配はほぼありません。月経によって子宮内膜は周期ごとに剥がれ落ち、次のサイクルで新たに形成されるからです。しかし、タンポンを長時間にわたり使用していた、淋菌に感染して時間が経過し子宮内に菌が繁殖したという場合に、発症する可能性はあります。

子宮内膜炎がさらに進行すると、卵管にまで感染が広がり、卵管炎を発症するリスクが高まります。卵管炎の発症や慢性的な子宮内膜炎は不妊の原因となりますので、なるべく早く治療をしておくべきでしょう。

子宮内膜炎・卵管炎でのおりもの・症状

細菌の感染と侵入によって引き起こされる炎症に作用して、おりものは黄色く変化し量も増えます。不正出血や排尿痛、下腹部の痛みや微熱が続くといった症状がでたら、細菌感染の疑いましょう。感染巣となる細菌の種類によっては完治までに時間がかかる、再感染のリスクが高く根絶まで注意深く様子を見る必要があるものもありますので、きちんと専門医の検査を受け、適切な処置と投薬を行いましょう。 卵管炎に進むと、性交時の痛みや下腹部の痛み、おなかの中に響くような鈍痛や発熱が起こることがありますが、個人差があるためまったく自覚症状がないという人もいます。この状態を放置していると、卵管不妊や子宮外妊娠など以上妊娠の原因ともなります。

子宮内膜炎・卵管炎の治療

《中見出し》子宮内膜炎・卵管炎の治療 分泌物を採取して検査をし、原因となっている感染細菌を特定して完治をするために抗生物質を投与します。一過性の急性子宮内膜症であれば、次の月経時に子宮内膜が剥がれ落ちるため、症状が収まることがありますが、深部に感染した慢性の場合は自然治癒はまず難しいでしょう。 感染細菌の特定と、効果のある抗生物質投与で症状を改善、治癒することができます。

病気以外でも黄色いおりものが出る?

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女性は絶えずホルモンのバランスが周期的に変化しています。そして、女性ホルモンの分泌が多くなるとおりものも増え、粘性が増します。感染細菌によって炎症を起こし、おりものが変色するほかに何か別の理由があることもあるのでしょうか。

病気以外で考えられる原因

仕事などで長時間トイレにいけないときなど、おりものが下着について乾燥し、乳白色から黄色に変色することもあります。また軽度の感染を起こしているときに、自浄作用のためにおりものが異物を絡めて体外に排出しようとする機能が働き、おりものの色が濃くなることもあります。

また、女性の約7割にびらんがあるという統計結果があります。自覚症状として黄色いおりものを目安にしますが、これは特別な治療を行わなくても徐々に消滅していくケースがほとんどです。

まとめ

女性の体は、常に月経周期に伴ってホルモンの分泌量が変わり、様々な変化が繰り返されています。一時的にホルモンバランスが狂い、おりものがいつもと違って多い、色が濃いと思うこともあるかも知れません。

やはり黄色いおりものが出た・匂いが気になるという場合は、何かしらの感染症や炎症が起こっていると想定して、病院を受診したほうがいいですね。感染症の中には、自覚症状が薄く発見が遅くなると不妊につながるものもあります。痛みやかゆみがないから…と放置せずに、早めの受診をしてケアできれば、不安に思う毎日から解放されて心も体も健やかに生活することができるでしょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月27日

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