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妊婦が便秘しやすいのはなぜ?妊娠中の便秘の対策方法は?

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女性には、もともと便秘がちの人が多いといわれていますが、妊娠中は、いつも以上に便秘になりやすい傾向があります。ここでは、妊婦さんが便秘になりやすい原因や妊娠中の便秘対策の方法をご紹介していきます。

この記事の監修ドクター

麻布十番まなみウィメンズクリニック院長今井愛先生 女医+(じょいぷらす)所属。産婦人科専門医、医学博士。 http://www.azabuwomens-cl.com/

妊婦になるとどうして便秘しやすくなるの?

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そもそもなぜ、妊娠中は便秘になりやすいのでしょうか?その主な原因は、次のことが考えられます。

女性ホルモンの分泌量の変化

女性ホルモンには、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類がありますが、妊娠中は、黄体ホルモンが活発に分泌されるようになります。というのも、黄体ホルモンは、子宮内膜をふかふかの状態に保って、妊娠の継続をサポートする働きがあるからです。しかし、このホルモンには、筋肉をゆるめて腸の働きを鈍らせる作用もあるため、その分泌量が多い時期は、どうしても便秘になりやすい傾向があるのです。

また、黄体ホルモンには、体内の水分を保持しようとする働きもあります。このため、黄体ホルモンの分泌量が多いときは、食べ物の水分が大腸から吸収されやすくなってしまい、ふだんよりも便が固くなりやすいことも便秘につながります。

子宮が大きくなる

妊娠中は、お腹の中の赤ちゃんが成長していくに連れ、お母さんの子宮もだんだんと大きくなっていきます。その結果、腸が子宮に圧迫されるようになり、腸の働きが鈍くなったり、血流が悪くなったりすることも便秘の原因になります。

つわりで食欲不振に陥りやすい

妊娠初期は、体が急激に変化することで、つわりに悩まされる人が多いものです。つわりがひどいと、食欲がなくなって食べる量が少なくなったり、せっかく食べても吐いてしまったりするようになりますが、食べる量が少ないと、便のカサも減ってしまい、スムーズに便が出なくなってしまうのです。

運動不足に陥りがち

妊娠初期にはつわり、妊娠後期はお腹が大きくなって思うように体が動かせないなど、妊娠中は体を動かすのが億劫になりやすく、運動不足に陥りがちです。しかし、運動量が減って腹筋が弱くなると、便意を感じても腹圧がかけられなくなって、便をしっかり押し出せなくなってしまいます。

ストレスが多い

妊娠中は、ホルモンバランスの急激な変化や出産に対する不安など、精神的に不安定になりがちです。しかし、ストレス状態が続くと、消化・吸収など、体のさまざまな機能を自動的にコントロールしている自律神経の働きが乱れてしまうため、胃腸のうまく働かなくなり、便秘が起こりやすくなります。

便秘が原因で痔になることも

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妊婦は便秘だけでなく痔にもなりやすい

妊娠中に起こりやすいお尻のトラブルといえば、便秘のほかに痔もあります。痔には、いくつか種類がありますが、妊婦さんに、もっとも多く見られるのは、「イボ痔(痔核)」です。イボ痔は、肛門のまわりの血管がうっ血し、血管の一部が膨れ上がってコブのように膨らんだ状態のことで、妊娠中は、大きくなった子宮に肛門周辺の静脈が圧迫されてしまうことで、イボ痔になってしまうことがあるのです。

便秘は痔を悪化させる要因に!

妊娠中は、もともとイボ痔になりやすい傾向がありますが、そこに便秘が重なると、さらにイボ痔が悪化しやすくなります。というのも、便秘で直腸に便が溜まったままになっていると、肛門周辺がさらに圧迫されてしまうからです。

また、痔には、肛門周辺の粘膜が裂けることで起こる切れ痔(裂肛)もありますが、便秘で固くなった便をいきんで出すことで、この切れ痔になってしまうケースも少なくないようです。切れ痔の場合は、排便の際に、出血だけでなく、激しい痛みも伴うようになります。そんなことにならないためにも、便秘の予防・改善を心がけるようにしましょう。

妊娠中の便秘対策とは

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では、具体的に妊娠中の便秘対策には、どんなことをすれば良いのでしょうか?ここからは、便秘対策のために、妊娠中の食事や生活習慣で心がけたいことをご紹介していきます。

食物繊維の多い食材を食べる

食事では、食物繊維が多い食品を積極的にとるようにしましょう。食物繊維は、大きく分けると、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」があり、便秘の予防・改善のためには、どちらか一方ではなく、それぞれの食物繊維をバランス良く摂取することが大切です。

【不溶性食物繊維】 不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨張する性質を持つので、便をやわらかくしたり、便のカサを増やしたりする作用があります。このため、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、排便を促す効果があるのです。また、腸内で発酵・分解されることで、善玉菌を増やしてくれるので、腸内環境を整えるのにも役立ちます。不溶性食物繊維を多く含む食材は、野菜や根菜、海藻類、きのこ類、豆類などです。

【水溶性食物繊維】 水溶性食物繊維は、食品の水分を抱え込んでゲル状になり、有害な物質を吸着させて便として排出させる作用があります。また、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維と同様に、善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれます。水溶性食物繊維は、昆布、わかめ、こんにゃく、山芋、納豆、果物などに豊富に含まれています。

乳酸菌を積極的に摂る

便秘対策には、乳酸菌を積極的に摂るのも有効です。乳酸菌は、腸内環境を整えて体によい影響をもたらす善玉菌の1つで、腸内の善玉菌を増やしたり、腸内環境を悪化させる悪玉菌の増殖を抑えたりする働きがあります。

ただし、一言で乳酸菌といっても、いろいろな種類があり、人によって体に合う乳酸菌が異なります。乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料のほかに、漬物、みそ、醤油などの発酵食品に多く含まれているので、例えば同じ種類のヨーグルトを1週間くらい食べ続けてみるなど、同じ乳酸菌をとり続けて、便通が改善するか様子を見てみましょう。しばらく取り続けても、便秘が治らないようなら、その乳酸菌は、体に合っていないということになります。また、腸内に入った乳酸菌は、1週間ほどで死んでしまうため、乳酸菌は、毎日摂ることが大切です。

しっかり水分補給を

水分が不足すると、便が固くなってスムーズに排出されにくくなってしまいます。1日約1リットルを目安に、しっかりと水分補給をしましょう。また、朝起きてすぐに、コップ1杯の水や牛乳を飲むようにすれば、腸が刺激されて、排便が促されるようになります。

排便のリズムをつくる

毎日、同じタイミングにトイレに行く習慣を持つと、体にリズムができ、いつも同じ時間に便意がもよおされるようになっていきます。トイレタイムをいつにするかは、ご自分の生活スタイルの中で行きやすい時間で構いませんが、食事をすれば腸が刺激されるので、朝に余裕があるなら、朝食後にトイレに行く習慣を持つことをおすすめします。

規則正しい生活を送る

胃腸の働きを自動的にコントロールしている自立神経の乱れを改善するには、規則正しい生活を送ることが欠かせません。毎日同じ時間に起床する、食事はいつも決まった時間にとるようにする、十分な睡眠をとるなど、できるだけ生活のリズムを整えるようにしましょう。

適度な運動をする

適度な運動は、腸の働きを活性化したり、ストレスを解消したりして、便秘の予防・改善に役立ちます。妊娠経過が順調なら、ウォーキングや骨盤付近を動かすようなストレッチなど、軽い運動をするようにしましょう。ただし、妊娠中に激しい運動はNGです。運動は、軽く汗ばむ程度のものにとどめておきましょう。

トイレを我慢しない

外出中や忙しいときに便意を感じると、ついつい我慢してしまうという人も少なくないかもしれません。でも、便意の我慢を繰り返していると、腸に便が溜まっていても便意を感じにくくなってしまいます。トイレに行きたいと思ったら、我慢せずにすぐに行くようにしましょう。

体を温める

体が冷えていると、血行が悪くなり、胃腸の働きも低下しています。お風呂で温めのお湯にゆっくり浸かるようにしたり、レッグウォーマーやくつ下、長ズボンで足元を温めたり、夏場でも腹巻きをしてお腹を冷やさないようにしたりするなど、体を温めるようにしましょう。

便秘薬は妊婦が使っても大丈夫なの?

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自己判断で便秘薬を飲まず医師に相談を

食事や生活習慣を改善しても、何日も排便のない日が続いてお腹が張ってしまう、便がかたくて出にくいという人は、がまんせずに便秘薬を利用しても構いません。便秘薬は市販のものでも、お腹の赤ちゃんに直接作用することはないと言われていますが、市販の便秘薬の中には、子宮の収縮を促す作用があるものもあるようです。ですから、便秘薬を利用したい場合は、きちんと医師に相談して、処方薬をもらうことをおすすめします。

便秘薬は補助的な使用にとどめて

とは言え、便秘薬に頼ってばかりいると、腸の機能が低下して、便秘が慢性化してしまう可能性も考えられます。「便秘のときは薬を使って出せばいい」などと安直に考えず、食事や生活習慣を改善したうえで、補助的に便秘薬を利用するようにしましょう。

まとめ

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妊娠中は、さまざまなマイナートラブルが起こりやすいので、そこに便秘が重なると、大きなストレスになってしまいます。また、便秘が続くと痔の悪化にもつながります。できるだけ快適なマタニティーライフを過ごせるように、日々の食事や生活習慣を見直し、便秘の解消に努めましょう。また、自分で対処しても改善できない場合は、遠慮せずに主治医に相談することが大切です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年3月27日

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