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ペーパーテスト対策だけはNG! 小学校入試の「行動観察」で見られるポイント『親子で楽しむ小学校受験』

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目次

小学校受験を検討中でどのように対策をすればいいのか知りたい方も、受験対策真っ只中の方も必見!青山家庭教育サービスほしの会代表・高木宏子さんの著書『目指せ! 名門校合格 親子で楽しむ小学校受験』(幻冬舎)より、知っておきたい受験のコツや心構えを抜粋して連載形式でお届けします。

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【小学校受験】試験ではどこを見られている?

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基本的な生活習慣が身についているか

「自分のことは自分でできる」ことが大切であると説明しましたが、基本的な生活習慣については、何も考えずにできるようルーティンをしっかり確立しておいてください。

手洗いうがい、脱いだ服は畳む、使ったものは元に戻す、落としたものは自分で拾うなど、ごくごく当たり前なことですが、「手を洗った?」「ちゃんと元に戻しなさい」と言われなくても、自然にそうした行動が取れることは、受験を考えるのであれば大前提となります。

もし、今の時点でできていないのであれば、ぜひご両親が見本を見せて、家族みんなで生活習慣を見直してみましょう。

家庭のなかで挨拶をちゃんとしていますか? お父さまは玄関で靴を揃えているでしょうか。テレビを見ながら食事をしていませんか? 読んだ雑誌や新聞をテーブルに置きっぱなしにしていませんか?

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お子さんはご両親の背中を見て育ちます。ご両親が正しい行動のお手本を見せて、お子さんにも「お兄さん(お姉さん)になったとき、できるとかっこいいよ」と、習慣を促していきましょう。

以前、行動観察の試験中に、自分が使い終えたウエットティッシュを「はい」と試験官に手渡したお子さんがいました。これでは「ゴミを自分で捨てず、お母さまに渡して捨ててもらっている子」と判断されてしまいかねません。

ゴミ箱が用意されていたら自分で捨てに行けば問題はなかったですし、見当たらなければ「ゴミ箱はどこにありますか?」「どこに捨てたらよいですか?」と質問できればよかったのです。

短い試験のなかであっても、ご家庭でのお子さんの様子が表面化することは多々あります。日常生活の当たり前を、しっかり身につけさせるのはご両親の大切な役目です。

社会的常識や道徳観を普段から伝えておきましょう

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個別テストや面接で、車いすや優先席のマークを見せられて「これは、どんな人のためにありますか?」と質問されたり、横断歩道で困っているお年寄りの絵を提示され「こんなとき、あなたなら何と言ってあげますか」と聞かれることがあります。

非常に難易度の高い質問です。マークなど提示されたものの意味が分かっていることが前提ですし、それに対して、自分の言葉で、自分の気持ちを話さなければなりません。

こうした試験をクリアするためには、社会的常識や道徳的な心遣いについて、普段から親子で話しておく必要があります。

点字ブロック、優先席、盲導犬や聴導犬などを外出先で見かけたら、意味を丁寧に説明してあげるとともに、自分たちがどのような行動をするべきかをお子さんと一緒に考えてみてください。

また、公共交通機関では、お年寄りや体の不自由な人には席を譲る、大声で話さない、走らないなど、公共のマナーについては厳しく指導しましょう。「静かに本などを読みたい人もいるかもしれない、体の調子の悪い人もいるかもしれないから、大声で話したら迷惑になる」など、具体的な理由と併せて教えていくようにしてください。

ミスの許されない行動観察。行儀やマナーは普段からの積み重ねが大切

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行動観察では一つのミスが命取りになってしまいます。

床に寝転んでしまう、知り合いの子を見つけておしゃべりしてしまう、同じグループの子と喧嘩をしてしまうなど、どれだけ事前に注意してもハプニングは起きてしまいます。

ミスを防ぐには、普段からTPOをわきまえて行動すること、オン(ここぞと頑張るとき)とオフ(リラックスしてよいとき)をしっかり区別して行動すること、重要な場面ではスイッチを入れて頑張ることを声掛けしていくことです。外食するとき、公共交通機関で移動するときなどに行儀よく振る舞えるよう、日頃から家族で話して実践できるようにしておきましょう。

また、チーム戦でゲームをさせる試験が毎年出題される小学校があります。お教室ではいつもみんなで「頑張れ」と声を掛けることができていても、本番で、「頑張れ」と第一声をあげるのは勇気のいることです。

それだけに、こうしたシーンで最初に声を出せると好印象で、先生方にもキラリと光った子に映るでしょう。特に倍率の高い小学校を受験する場合には、こうした日頃の態度が自然に出ることによって評価され、合格への近道になることがあります。ご家族で遊ぶときにもお互いに励まし合い、「頑張れ!」と応援する姿勢を普段から身につけておきましょう。

(高木宏子『目指せ! 名門校合格 親子で楽しむ小学校受験』(幻冬舎)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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書籍『目指せ! 名門校合格 親子で楽しむ小学校受験』について

小学校受験を親子で「楽しむ」という新しい視点で書かれた合格メソッド。

小学校受験家庭教師 青山家庭教育サービスほしの会代表・高木宏子さんが小学校受験を成功させるために必要な考え方と具体的なメソッドを解説。お教室ではフォローしきれない日常生活にスポットが当てられています。さらに、受験で起こりがちなアクシデントへの対処方法や、親の不安にこたえるアドバイスも掲載。

小学校受験対策の内容を知りたいご両親はもちろん、今の対策に行き詰ったご家庭にも、これから小学校受験を考えている方にもおすすめの一冊です。

【目次】第1章子どもに「受験」の意味は分かりません。どうやってやる気を引き出したらいい?第2章お教室での学習や、家庭学習がうまくいかない理由はどこにある? ペーパー学習より大切なこと第3章「試験ではどこを見られているのか」?を知れば、家庭でやるべきことが見えてくる第4章語彙を増やし、表現力と記憶力をアップさせる「言語メソッド10」第5章図形のセンスを磨き、生き物の知識を身につける「認知力メソッド10」第6章運動、工作、絵画……体や指先を使う試験に備える「巧緻性メソッド10」第7章親子で遊ぶ機会を増やして行動観察に強くなる「家族メソッド10」第8章試験当日まで、家庭環境次第で子どもは伸びる!メソッドを実践して楽しみながら合格をつかんだ親子たち

高木宏子さんのプロフィール

青山家庭教育サービスほしの会代表。慶應義塾大学文学部卒業。学生時代に家庭教師や塾講師として小中高生に勉強を教え、結婚後子育てをしながら大学受験の添削指導を行った経験をもつ。その後、小学校受験教室の講師となり、大手幼児教室「伸芽会」勤務時代には青山・学習院クラスを担当。小学校受験に長く携わるなかで、親が必死になるあまり、子どもの心を置き去りにしてしまったり、本来もっている学ぶ力、意欲が十分発揮されていない子どもたちがいることを痛感。小学校受験のための家庭教師サービスを立ち上げ、学ぶ楽しさを実感してもらい、受験する子どものみならず、父母や弟妹など、家族へのケアにも力を注ぐ受験指導を行っている。東京、神奈川、埼玉、千葉の有名小学校への合格実績多数。


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この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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