【男性が育児に参加しない理由】3位は「何をしたらいいかわからない」、2位は「妻が何でもやってくれる」、1位は?

更新日:2022年11月18日 / 公開日:2022年11月18日

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「アフタースクール寺子屋」はこのほど、5歳以下の子どもがいる男女(配偶者と同居している人)を対象に、「夫の育児参加」に関する調査を実施しました。

夫は育児参加している?妻と夫、双方の感じ方は

近年、男性の育児参加が重要だという考え方が広まりつつありますが、東京都男女雇用平等参画状況調査(令和3年度)※を見てみると、育児休業取得率は男性従業員23.8%、女性従業員96.0%という結果になっています。

男性の取得率は、前年度調査(14.5%)から9.3ポイント増加してはいますが、取得期間では「1か月以上3か月未満」(35.7%)が最も多く、次いで「5日以上2週間未満」(15.0%)。女性の約3割(31.7%)が「6か月~1年未満」の育児休暇を取得していることと比べると、まだ不十分に感じる人も多いのではないでしょうか。

アフタースクール寺子屋は、実際に育児をしている親御さんたちは、夫の育児参加についてどのような考えを持っているのかを調べるため、5歳以下のお子さんをお持ちの男女(配偶者と同居している方)を対象にアンケートを実施しました。

どのような結果になったのでしょうか。

※参照URL:https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/danjo/r3/index.html

子どもを増やしたくない女性は5割近く

はじめに、女性を対象に子どもに関することを聞いています。

「現在、お子さんは何人ですか?」と質問したところ、「1人(37.4%)」「2人(44.9%)」「3人(15.1%)」「4人以上(2.6%)」という回答結果になりました。

「1人」「2人」の家庭が多いようです。それ以上は、人数が増えるにつれて数値が下がっていることから、子どもを育てる環境が整っていないのかもしれません。

では、将来的に子どもに兄弟を増やしてあげたいと思っている人はどのくらいいるのでしょうか。

「お子さんを増やしたいと思いますか?」と質問したところ、「とても増やしたいと思う(18.9%)」「やや増やしたいと思う(34.3%)」「あまり増やしたいと思わない(22.5%)」「まったく増やしたいと思わない(24.3%)」という結果に。

増やしたい派の回答を合わせると5割以上でしたが、増やしたいと思わない派と大差ない結果でした。

家事育児に参加していると思っている夫の割合は?

半数以上が子どもを増やしたいと考えていることがわかりましたが、子どもが増えるにつれて家事や育児に割く時間が増えるため、夫の協力が必要になってきます。

では、家事や育児に協力している夫はどのくらいいるのでしょうか。女性と男性それぞれに聞きました。

女性に、「普段、旦那様は家事や育児に参加してくれていると思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(27.8%)」「ある程度そう思う(48.1%)」「あまりそう思わない(17.7%)」「まったくそう思わない(6.4%)」という回答結果になりました。

一方、男性に、「ご自身は家事や育児に参加していると思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(33.5%)」「ある程度そう思う(53.2%)」「あまりそう思わない(11.9%)」「まったくそう思わない(1.4%)」という回答結果になりました。

「とてもそう思う」「ある程度そう思う」と回答した女性を合わせると、7割以上が参加していると思うようです。2022年4月から育児・介護休業法の法改正があったことも関係しているのかもしれません。

また、男性側は、「とてもそう思う」「ある程度そう思う」という回答を合わせると、8割以上が参加していることがわかりました。

夫が家事育児に参加しないことへの不満はなに?

反対に、夫が家事育児に参加してくれないと思う女性が2割程度いましたが、では、何か不満などは感じているのでしょうか。

前の質問で「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答した女性に、「参加しないことで何か思うことはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、「自分への負担が大きすぎる(67.8%)」との回答が最多となりました。

次いで「夫への愛情が減ってしまった(47.1%)」「仕事と家庭が両立できない(27.3%)」「家族のきずなが深まらない(27.3%)」「子どもを増やしたいと思えない(24.0%)」と続いています。

7割近くの人が「自分への負担が大きすぎる」と思っていることがわかりました。

では、家事や育児に参加していると回答した家庭の夫は、どのような家事・育児に参加しているのでしょう。先程の質問で「とてもそう思う」「ある程度そう思う」と回答した女性に、「旦那様はどのような家事・育児を行っていますか?(複数回答可)」と聞きました。

結果は「ゴミ出し(72.5%)」と回答した人が最も多く、次いで「子どもの身の回りの世話(55.2%)」「食事の後片付け(洗い物など)(54.7%)」「掃除(42.4%)」「洗濯(41.1%)」と続きました。

出勤前にゴミ出しをするなど、役割分担をしている家庭も多いのかもしれません。

一方で、家事や育児に参加していないと思う男性が1割以上いましたが、どのような理由で参加していないのでしょうか。

前の質問で「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答した男性に、「参加しない理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「仕事が忙しく時間がないから(53.7%)」と回答した人が最も多い結果に。

次いで「妻が何でもやってくれるので任せているから(35.8%)」「何をしたらいいかわからないから(23.9%)」と続きました。

5割以上が「仕事が忙しく時間がないから」と回答。逆に言えば、時間が確保できれば家事や育児に参加する頻度が増えるかもしれません。

続いて、参加している人の意見を聞いてみたいと思います。

先程の質問で「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した男性に、「どのような家事・育児を行っていますか?(複数回答可)」と聞いたところ、「ゴミ出し(87.9%)」との回答が最も多く、次いで「食事の後片付け(洗い物など)(75.5%)」「掃除(69.1%)」「子どもの身の回りの世話(65.7%)」「洗濯(64.8%)」と続きました。

9割近くが「ゴミ出し」と回答したことから、女性側の意見と同様に、ゴミ出しは男性側が担当することが多いことがわかりました。

育休を考える男性は6割

では、今後、将来的に子どもが増えた場合、育休取得を考えている人はどのくらいいるのでしょうか。

「もし今後お子さんが増えたら育休を取ろうと思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(29.4%)」「ややそう思う(34.3%)」「あまりそう思わない(23.8%)」「まったくそう思わない(12.5%)」という回答結果になりました。

「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせると、6割以上が育休をとろうと考えているようです。

その理由についても聞きました。

■「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人 ・会社から強制的に取得する様に言われているから(30代/会社員) ・現在も取得中であり、大変有意義だから(30代/公務員) ・小さな時の一緒に過ごせる貴重な時間だから(40代/会社員) ・妻が入院した場合などを想定して(40代/会社員)

■「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答した人 ・妻が専業主婦をしてくれるから必要ない(30代/会社員) ・給料が減るし会社の理解がない(40代/会社員) ・親が近隣に住んでいるので必要ない(40代/会社員) ・自営業なので育休の制度がない(40代/自営業)

既に育休を取得しメリットに感じている人がいる一方で、給料が減ってしまうとの意見もありました。子どもが増えると金銭的な負担も増えるため、会社の制度が整うことで育休を取りやすくなるのではないでしょうか。

家事・育児参加、夫側と妻側にずれ

今回の調査で、夫の家事や育児の参加について、男性側と女性側では多少なりとも認識にずれがあることが明らかになりました。そして、家事や育児に参加していない男性側の意見で、仕事が忙しいことを理由に挙げている人が5割以上いることが判明しました。

アフタースクール寺子屋 https://schoolterakoya.tokyo/

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

「夫の育児参加」に関する調査 【調査日】2022年9月29日(木) 【調査方法】インターネット調査 【調査人数】1,007人(男性504人、女性503人) 【調査対象】5歳以下の子どもを持つ男女(配偶者と同居している人) 【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

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