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いつまでも治らない娘の肌荒れや湿疹に「アトピー性皮膚炎」という診断がおり、むしろホッとした青鹿夫妻。病名と治療方法がわかり、夫婦一丸となって対応できるようになったのはよかったのですが、今度は様々な疑問に悩まされることに。
赤ちゃんのときから肌荒れがひどかった娘・ふーみん。前回に書いたように最初の小児科の医師がすごく怖かったうえ、原因もよくわからないため、他の病院を探すことに。
やっと詳しく説明してくれる医師に出会うことができ、娘・ふーみんの繰り返す謎の肌荒れと湿疹はアトピー性皮膚炎だと診断がついて、夫も病院探しやケアをしてくれるようになって「よかったね」と終わりそうなものだったのですが……。
ところが、夫は娘の肌ケアをしっかりやってくれるからこそ、娘の少しの変化にも「これはなんだろう?」「あれは大丈夫かな?」と心配するようになりました。心配自体はよいことでも悪いことでもないのですが、それを私に言うようになったんです。が、私だって同じように疑問が湧いてくるし、同じく素人なのでわかりません。
夫曰く「てゆうか!医療情報ってインターネット上にめちゃくちゃたくさんあって……ちょっとググると怒涛のアドバイスがあり、すごく心配になったり、不安や疑問がわんさか沸いたりしちゃう。医師に聞こうと思うけど、全部は聞けそうにない~!」。
私も共感しすぎて叫びました。
「それはわかる!不安になってネット検索し始めると、とたんに情報の海に溺れて『あれも不安、これも不安』って思ってしまうの、よぉーーっくわかる!!」
私もずっとそんな状態で1人で悩んできたんです。やっと相談したら答えてくれる医師が見つかり、夫も参加してくれるようになったからまだマシだけど、それでも不安になると検索魔(検索するのをやめられない)になってズブズブと時間を溶かしてしまう……。
かといって検索すればいいというわけでもなく。何しろアトピー性皮膚炎に関しては昔からデマが多く、専門家でもなんでもない人が「ステロイドは毒」「保湿はしないほうがいい」「洗ってはダメ」「食生活を変えたほうがいい」などと根拠のない情報を流しているんです。ただ、嘘だとわかっていても、動揺して不安になってしまうこともあるんですよね。
そんなこんなで夫婦2人して「これはつらいよねぇ……」と話し合っていました。(続く)
アトピーはもちろん、小児医療についてのデマって多いですよね。どんなデマが気になりましたか?以下のハッシュタグをつけてツイートしてください。私は「赤ちゃんのアトピーの原因は、完全母乳育児でないから」という間違った説に翻弄されました。
#小児医療のデマ#ふうふう子育て
※匿名ご希望の方はマシュマロをお使いください。https://marshmallow-qa.com/aoshikayu※いただいたエピソードを作品で取り上げてさせていただいたり、出典を明記のもとシェアさせていただくこともあるかもしれません。予めご了承ください。
医療監修:堀向健太 (ほむほむ先生)医師。小児科医。医学博士。日本アレルギー学会専門医・指導医、日本小児科学会専門医・指導医。学会で各種委員。医学雑誌の医療記事を年間10~20本、一般向けの医療記事を年間30本以上。
『マンガでわかる! 子どものアトピー性皮膚炎のケア』文・掘向健太漫画・青鹿ユウ
ほむほむ先生こと堀向健太先生と一緒にアトピーの本を作りました。アトピーの基本的なケアや治療方法などが漫画でサッとわかり、より詳しい内容が堀向先生のコラムでしっかりわかり、ダブルでサポートしてくれる本です。出典もちゃんと入っているので参考になります。ぜひ読んでみてください。
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次回更新は、11/27(日)の予定です。どうぞお楽しみに!
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青鹿ユウ
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。 Twitter:@burubanblog:http://aoshikayu.com/
(編集協力:大西まお)
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