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【医師監修】排卵日前後はおりものが変化する? 注意したい体のサイン

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目次

下着が汚れるし、ニオイも気になるし、マイナスイメージのあるおりものですが、実は女性の体にはなくてはならない働きや役割を担っています。おりものを知ることは、自分の体を知ることにもつながります。排卵前後のおりものの変化や生理周期との関係を見ていきましょう。

この記事の監修ドクター

パークサイド広尾レディスクリニック内山明好 院長 浜松医科大学医学部卒業。医学博士。同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて臨床開発、薬事、薬剤安全性等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長として遺伝子検査やサプリメントを用いた健康増進事業に取り組む。 現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長・院長。 http://www.ladies-clinic.or.jp/

そもそも、おりものって何?

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おりものは大人の女性であれば、必ず誰もがある生理現象です。おりものの正しい知識を得ることは、自分の体の変化をいち早く知るきっかけにもなります。まずはおりものの基本を学びましょう。

おりものって何でできてるの?

おりものは、子宮につながる子宮頸管や膣から出る分泌物が混ざったものです。粘り気があり白っぽい色で、下着につくと薄い黄色のような色になりますが、量や色は個人差があり、同じ人でも体調や生理周期によって変わります。

おりものの役割

おりものは膣のうるおいを保つことで性行為の痛みや不正出血を防ぎ、排卵期に精子をスムーズに子宮へ運ぶ役割を持っています。また、細菌が子宮内などの体内に侵入するのを防ぐ役割もあります。これは膣の自浄作用とも呼ばれ、おりものによって膣の中をきれいに保つことができるのです。

生理周期とおりもの

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生理からも分かるように、女性の体は女性ホルモンの影響で一定の周期で変化しています。その生理周期にあわせて、おりものの量や色などにも変化が生じています。自分のおりものの周期や変化を把握しておけば、体調の変化はもちろん、生理や排卵日などを予測しやすくなるというメリットもあります。

生理周期に合わせておりものも変化する

おりものは女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の影響を大きく受けます。これらは卵巣から分泌される女性ホルモンで、生理周期にあわせてその分泌量が変化します。個人差や体調の変化によっても変わりますが、基本的におりものの量は卵胞ホルモンの分泌にほぼ比例します。自分のおりものの状態や変化の仕方、パターンを知ることは、健康状態を把握する上での目安にもなるほか、妊活中の女性にとっても重要なことです。

月経期(生理期)

月経期とは、つまりは生理期間のこと。妊娠しなかった場合、いらなくなった子宮内膜を血液とともに体から排出する作用です。生理が始まると、おりものにも変化が生じます。色は血液が混ざって茶色や褐色になったりします。量は減少し、粘り気も減り、比較的サラッとした状態のおりものになります。その後は量が減っていき、さらりとした状態のおりものになります。

卵胞期

卵胞期とは、卵子をつくるために必要な卵胞が成長していく時期を指し、増殖期と呼ばれることもあります。この時期には子宮内膜も厚くなります。卵胞期前半は生理の直後ということもあり、生理の血液が混ざった茶褐色のおりものとなることがあります。量は最も少なく、粘り気もないサラリとした状態のことが多いでしょう。色は生理の血が混ざらなくなれば白っぽい乳白色になります。卵胞期後半になると、排卵期に向けておりものの量は徐々に増えていきます。

排卵期

排卵期とは卵巣から卵子が排出され、精子を受け入れる準備をする時期を指します。排卵期は精子をスムーズに運ぶためにおりものの量が最も多くなり、その期間は約2、3日続きます。色は透明に近くなり、粘り気が強くゼリー状となる場合もあります。ニオイはそれほど強くありません。少量の血液がまざることもありますが、少量で痛みもなければ基本的には問題はありません。

黄体期(前期)

黄体期 とは排卵から次の生理が始まるまでの期間を指します。この時期に、受精がうまくいって受精卵ができれば子宮内に着床します。排卵が終わったあとは、おりものの量は徐々に少なくなっていきます。色は透明から白っぽい色へと変わっていきます。粘り気も少なくなり、サラサラした状態に近づいていきます。

黄体期(後期)

黄体期の後期は、生理の直前にあたる時期を指します。おりものの量はまた増え始め、時にニオイが気になるほど強くなる場合もあります。また、生理の前になるとその血液が少し混ざって茶褐色になる場合もあります。

排卵日前後のおりものの変化

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卵巣から卵子が排出される排卵期は、排卵日の前後数日間を指しています。自分の排卵期、排卵日をなるべく正確に知ることは、妊活や不妊治療中の人にとって非常に重要なポイントとなります。おりものの変化によっても知る手がかりとなるので、排卵日を把握したい人はおりものをチェックする習慣をつけるとよいでしょう。

排卵期のおりものの量

排卵期は、生理周期のなかでおりものの量が最も増える時期です。これは、子宮の内部に入ってきた精子をスムーズに卵子まで運び入れようとする体の自然な作用でもあります。つまり、おりものの量が増えたということは、子宮が精子を迎え入れようとする準備を始めた証ともいえるのです。ただし、おりものの量や状態は個人差が大きく、体調や別の病気によっても変化が生じるため、量が増えたからといって一概に排卵期であるとは言いきれないので注意が必要です。

排卵期のおりものの形状

精子をスムーズに運びこむ役割があることから、量が増えるのと同時に、粘着性の強いどろっとしたゼリー状にもなります。触ると良く伸びるのが特徴的です。色は透明ですが、時折少量の血液が混ざることもあります。ニオイはあまりありません。

また、排卵期に必ずしも量が増えるとも限りませんので、必要以上に不安を抱く必要はないでしょう。もともとおりものの量が少ないケースもあれば、免疫力が低下するなどの体調の変化によって量が減る場合もあります。また、生理周期の変化によってまだ排卵期に入っていないという場合もあるでしょう。しばらく様子を見るようにしましょう。

排卵後のおりもの

排卵後には、おりものは量が少しずつ減り、色は白っぽく変化していきます。ゼリー状になるほどの粘り気もなくなり、サラサラした状態になっていきます。そして次の生理が始まる直前には再び量が増え始め、ニオイが強くなってくるケースが多いようです。

おりものをチェックする習慣をつけよう

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おりものについて人と比べたり、相談する機会もないため、その量やニオイなどに不安や心配を抱く時もあるかもしれません。しかし、おりものが出ることは正常なことで、女性にとって欠かせない役割を果たしていることは事実です。気になるからといって過剰に石鹸などで洗うと、かえって皮膚がかぶれてしまうといったトラブルにつながりかねません。

また洗いすぎると必要な善玉菌まで失われ、感染症などのリスクが高まる危険もあります。おりものが気になる場合はこまめに下着を取り換えたり、市販されている下着ライナーなどを適宜利用したりと工夫しましょう。また、トイレに行った際にはおりものの状態をチェックして、変化にいち早く気づけるようにしておくことは、健康管理の上でも大切となります。

おりもので身体の状態がわかる

おりものは体の状態や生理周期を知る1つのバロメーターでもあります。個人差はありますが、健康状態が正常なときのおりものの色は透明、あるいは乳白色です。生理前後などには少量の出血が混じり茶褐色になることもありますが、しばらくして元に戻るようであれば問題はありません。ニオイは基本的には無臭か、やや酸っぱいようなニオイを感じることがあるでしょう。

一方で何かしらの病気がある場合には、色やニオイにもそのサインが現れることが多くあります。例えば大量の出血や痛みが続く場合はもちろん、痒みや腐ったような強いニオイ、泡立つようなおりものが出続ける場合には注意が必要です。なるべく早い段階で病院に行くようにしましょう。

病気の可能性もある、注意したいおりものとは

病気のサインとして注意したいおりものの状態をいくつかご紹介します。たとえば細かい泡のような状態のおりもので、腐ったようなニオイを伴う場合には、トリコモナス膣炎にかかっている場合があります。また、黄色っぽい色でニオイが強い場合には、細菌性膣炎、淋病などの恐れもあり、放っておくと症状が悪化するばかりか、パートナーにうつしてしまう恐れもあります。また、妊娠している場合には流産や早産につながることもあるので、早い段階での受診と治療が必要です。

さらに、おりものによって子宮体がんや子宮頸がんに気づく場合もあります。悪臭があり、赤や茶色っぽい色のおりものが続く、腹部に痛みがあるなどの症状がある場合は注意が必要です。その他にも、白く濁ったような色で、豆腐や、カッテージチーズのようなぽろぽろした状態の場合には、カンジダ膣炎になっていることもあります。いつもと違うなと感じたら自己判断せず、早めに受診をしておくと安心です。

妊娠したときのおりものの変化

妊娠にまだ気づかない超初期や初期の段階でも、おりものの変化が生じる場合があります。妊娠すると雑菌の侵入を防ぐためにおりものの量は増える一方で、ホルモンバランスの変化により膣内が酸性からアルカリ性に傾き、ニオイは少なくなると言われます。しかし、繰り返し言うように、おりものは個人差が大きくあるものです。妊娠したからといって全ての人がおりもののニオイがなくなるわけではありません。おりものの変化だけで妊娠しているかどうかを確認することはできませんので、勝手な自己判断はせずに、妊娠検査薬で調べるか、産婦人科を受診するようにしましょう。

まとめ

おりものは個人差があるうえに、体調やストレスによっても大きく影響されるものです。一概に色や量などを人と比べることはできませんが、しかし自分の生理周期にあわせておおよそのパターンを把握しておくことはできます。自分が健康なときのおりものの状態がどんなものであるのかを知っておけば、その変化によって体調が悪いときや病気にかかったときにいち早く気づくことができるかもしれません。自分の体を健康に保つためにも、まずはおりものについて知識を身につけましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月29日

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