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賢い人ほど “怒りの感情” が爆発しそうな時「6秒間黙り込む」理由とは【使える心理学】

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目次

子供やパートナー、実家・義実家の親、友人・知人、職場の同僚や上司・部下、街の中の知らない人……日々いろいろな人と接する中で、怒りの感情を一切持たずに生活するのは難しいものです。しかし、その怒りが暴言や乱暴な行動で表に出てしまったら……。今回は、怒りについて臨床心理士の石堂先生に解説いただきます。怒りに効く方法とは?

「どうしても許せない」という激烈な怒りで感情が制御できなくなったことはありませんか?怒りというのは人間が持つ大切な感情の一つです。出てきて然るべきものなのですが、怒りのコントロールができずに激情に流されてしまっては、あなたにとって大きなマイナスを生むかもしれません。それでは怒りを抑えるための方法について解説しましょう。

解説:臨床心理士 石堂達也/うららか相談室

怒りはコントロールできる?

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怒りは誰もが抱く感情で、その程度にはそれぞれ個人差があります。重要なのは、怒りという感情が出たときにそのまま相手にぶつけるべきなのかどうかを判断できることです。 不適切な怒りの感情を表出することは相手との関係性を悪化させてしまいます。普段から心穏やかに過ごし、怒りをコントロールすることができれば、人間関係を円滑に進め、相手との信頼関係を育むことができるでしょう。

怒りは別な感情によって引き起こされる “二次的感情”

怒りとは人間の感情の一つ。心理学では不安辛い苦しいといった一次感情が高まり、怒りという二次感情を引き起こすといわれています。人によっては一次感情である不安や苦しみがすぐに一杯になり、怒りを出しやすい人もいます。怒りの感情自体は悪いものではなく、自分の心を守る防衛本能でもあるといわれています

怒りを管理する「アンガーマネジメント」

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで誕生した怒りの感情と上手に付き合っていくための心理アプローチです。アンガーマネジメントでは怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒ることができ、怒る必要のないことは怒らなくてすむようになることを目的としています。怒ったときに怒りに流されすぎず、後悔する行動をしないということが大切です。

怒りが込み上げた時に取るべき4つの対処法

人は生活をしていると怒りに囚われることがあります。そんな怒りの感情が出たときにどう対処するべきなのか?まずは怒りが出たときに取るべき対処を頭に入れておくことが大事です。咄嗟の時にこれからご紹介する怒りを収めるルーティンを実践出来れば、きっと怒りのコントロールに役立つでしょう。

【ステップ1】深呼吸する

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怒りの感情が出たときには、深呼吸というのは非常に有効な手段です。特に鼻から吸って口からゆっくり吐き出すという呼吸法は、怒りにより興奮した自律神経を落ち着かせる効果があります。 怒りが爆発する前のイライラ・不安を感じたら、目をつぶり深い呼吸を心がけてみてください。第一のステップとしてまずは深呼吸だということを頭に入れてみてください。

【ステップ2】6秒間我慢する

一般的に怒りのピークは6秒間であるといわれています。つまりはこの6秒間を我慢することができれば、衝動的な怒りを抑制できる可能性があるということです。 瞬間的に怒りを表出するのではなく、深呼吸を活用し何とか6秒間我慢することが重要です。怒りの感情に飲み込まれないよう、心の中で6秒数えてやり過ごしましょう。

【ステップ3】理性的に考える

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深呼吸や6秒間の我慢などで瞬間的な怒りを落ち着けた後は、理性を働かせて怒りを制御してみましょう。 例えば、「この怒りを相手にぶつけたときに何が起こるのか?」を考えてみましょう。イライラしながらも、ここで暴言や暴力をしてしまうことでどんなデメリットが起きてくるのだろうかを考えてみるのです。「怒りをぶつけたことでめんどくさいことになるな……」と思うことができれば、のどまで出かかった言葉を飲み込めるかもしれません。

【ステップ4】ストレスを吐き出す

努力して怒りを我慢した後は、心の中に怒りをため込んで消化するのではなく、様々な形で吐き出すことをお勧めします。友だちに怒りの感情を聞いてもらうもよし、カラオケで思い切りシャウトしてもいいですね。あなたなりの発散方法を見つけてみてください。

事前準備! 怒りが出る前にしておくべきこと

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人の心は時にコップに溜まった水に例えられることがあります。怒りの感情も同じように、底が浅い小さなコップに不安や苦しみを注ぐと、あっという間に怒りの感情があふれてきてしまいます。ちょっとした怒りの感情では溢れないようにするために、大きな心のコップを作るためにできることを考えていきましょう。

健康状態を整える

睡眠不足が続いている、ホルモンバランスが崩れて怒りっぽくなっているなど、健康的な状態ではないときというのは、怒りの感情に流されやすい環境です。日々の生活を整えて余裕のある生活リズムを作ることが、心を大きく穏やかにする土台作りには欠かせません。趣味などの充実した時間を作り、心の安定を図りましょう。

自分の信念を知っておく

「子育てのことを指摘されると怒りが止まりません」 「家族のことを侮辱されると怒りがあふれてきます」 など、あなたにとって怒りを誘発する題材というのがありませんか?あなたにとっての怒りのスイッチを知っておくことで心の準備ができるでしょう。あなたの怒りの源泉は生まれ育ちの中で作り上げられてきています。それに向き合っておくことも、事前にできる怒りへの向き合い方です。

怒りのコントロールのカウンセリング例

日々カウンセリングをしていると、感情のコントロールができない方の相談を受けることがあります。ここではそんな相談者さんたちがどのようにして向き合ってきたのかを紹介していこうと思います。

※個人を特定されないよう、一部内容を変更しています。

家族に怒りをぶつけてしまうAさん

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相談者は3人のお子さんの父親であるAさん。 妻や子供に対して怒りが抑えられずにひどい暴言暴力をしてしまうという相談でした。カウンセリングの中で出てきた思いは、Aさんは両親から厳しく育てられており、甘やかして育てている妻や、甘やかされている息子に対して嫉妬に似た怒りの感情が出るということに気づいていきました。 その後のカウンセリングではご自身の過去を妻と共有し、満たされたい思いを満たしてもらい、穏やかになっていきました。 Aさんはご自身の怒りの信念を理解し、必要以上に怒りをぶつけていたことを認め、トレーニングを重ね、怒りを制御してうまく対処できた例でした。

職場での怒りを堪えるBさん

相談者は企業の営業部で働くBさん。 日々の激務に追われながら仕事のできない同僚に対して怒りの感情をぶつけ、敵対してしまっていました。そんなBさんとのカウンセリングでは、なぜ怒りの感情が出てしまうのかを探っていきました。そこでわかってきたことは、自分が一生懸命働いているのになかなか評価されない現状や、眠れずに常にイライラが溜まっていたということがわかってきました。 そこで、生活改善と、自分で自分を認めてあげるという時間を積み重ねていくことで、必要以上に相手に攻撃性を向けなくて済むようになったという例でした。

まとめ

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怒りという感情がどこから湧き出てくるかは、あなたの信念によるものが大きいです。あなたの大切にしている思いが傷つけられた時に、人は怒りという感情が出てくるのではないでしょうか。自分自身を見つめ、怒りに向き合っていくこと。それを続けることで自分の感情をコントロールできる自信が身についていくと思います。そして我慢するだけではなく怒りの感情を吐き出すことも大切です。怒りに飲み込まれて相手との関係を壊滅的なものにしてしまわないように、心に怒りを常備せず、日々心穏やかに過ごすことを心がけていきましょう。

(文:うららか相談室 石堂達也/構成:マイナビ子育て編集部)

※写真はイメージです

心理カウンセラーが解説「親子の心理学」シリーズの記事はこちら>>>

この記事の執筆者 臨床心理士 石堂達也 先生

対人関係・親子関係・職場のストレス・発達障害・愛着障害・不登校・ゲーム依存などの相談を得意とするカウンセラー。企業カウンセラー・スクールカウンセラーなど様々な経験を持ち、現在は年間1500件以上の相談を受けている。 現在、うららか相談室にてビデオ・電話によるオンラインカウンセリングを受付中。 ■石堂達也先生への相談

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、専門家の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます



この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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