「悲しんでいるあなたを愛する」ってどういうこと…? 日本の野山を原産とするリンドウの花言葉

更新日:2022年11月24日 / 公開日:2022年11月24日

清少納言の「枕草子」にも登場するリンドウ(竜胆)。古くから日本で愛されてきたリンドウには、まさに日本人の人柄を表しているような花言葉がつけられています。ここでは、リンドウの概要や特徴、花言葉、そして少し変わった「竜胆」という和名の由来などを詳しく解説します。

まるで日本人を表したようなリンドウ(竜胆)の花言葉

原産国を日本とし、古くから日本人に愛されてきたリンドウ。開花期の秋になると、日本中の野山でリンドウの花を見ることができます。

そんなリンドウの花言葉は「誠実」「正義」。 勤勉で真面目といわれる日本人の人柄を表したような花言葉ですよね。

リンドウの花は青紫、白、黄色など色の種類が豊富ですが、色別の花言葉は特に設けられていないようです。

リンドウの花言葉には怖いものもある?

「リンドウ 花言葉」と検索すると、なぜか「怖い」という言葉も出てくることが多いです。

実はリンドウには「誠実」「正義」のほかに、「悲しんでいるあなたを愛する」の花言葉もあります

まるで相手の不幸を喜ぶかのような言葉に「怖い」と感じてしまう人もいるのかもしれませんが、実際は「あなたの悲しみに寄り添う」という意味をもつようです。

リンドウの特徴

リンドウはすっとまっすぐに伸びた茎が特徴。開花期はその茎に複数の鐘型をした花を咲かせますが、日の当たるときのみに花が咲くのもまた特徴的です。

原産国は日本。ただ、中国にも近縁種があるようです。古くから漢方薬としても重宝されており、古代ローマ時代にヨーロッパにも伝わりました。

リンドウの基礎知識

・リンドウの分類…リンドウ科リンドウ属 ・原産地…日本、中国、朝鮮半島、シベリア ・別名…ササリンドウ(笹竜胆)、エヤミグサ(疫病草)、竜胆(和名) ・開花期…秋 ・出回り期…6月~11月

リンドウの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。 リンドウが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

8月31日、9月16日、10月1日、10月20日

リンドウ(竜胆)の名前の由来

リンドウの和名は「竜胆(りんどう)」。きれいな鐘型の花からはあまりイメージできない字面ですよね。

この和名「竜胆」は、「竜の胆のように苦い」の意味からつけられています。

薬草としても知られるリンドウはその根が大変苦いとされています。同じく非常に苦い薬として「熊の胆(熊の胆のうを干したもの)」が知られており、そんな熊の胆以上に苦いという意味で竜の胆=竜胆と名づけられました。

「リンドウ」という読み方は、「竜胆」の「リュウタン」が「リンドウ」に転じたようです。

薬草・リンドウの伝説

リンドウは漢方薬に使われる薬用植物のひとつで、主に健胃剤に用いられています。

栃木県の日光には、薬草・リンドウが登場する物語「二荒縁起」が残されています。 7世紀頃、呪術師である役小角(えんのづの)が山道を歩いていたところ、うさぎがリンドウを掘り起こしていました。うさぎによれば、リンドウを病人に飲ませるとよい効果があるとのこと。そこで役小角も病人に与えたところ、見事に効果が現れました。以来、リンドウは薬草として知られるようになったということです。

多くの随筆にも登場するリンドウ

美しい佇まいを見せるリンドウは古人にも愛され、日本にはリンドウが登場する随筆も数多く残されています。

特に有名なのが、清少納言の随筆「枕草子」。枕草子の中で、リンドウは「いとをかし(とても趣がある)」とたたえられています。

また、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」にもリンドウが登場。 主人公・ジョバンニとその友人・カムパネルラが銀河鉄道に乗り込み、車窓から外を眺めた際、最初に目に飛び込んできたのがすばらしい紫のリンドウ。 ここでのカムパネルラのセリフ「リンドウの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ」は、宮沢賢治の故郷・花巻の風景を表しているといわれています。

リンドウは敬老の日に贈られる花

リンドウの中でも紫色のリンドウは、敬老の日に贈られる花としても知られています。

これは飛鳥時代の冠位十二階に由来しており、冠位十二階では紫が最高位の色であるため、敬意をこめる意味で敬老の日に贈られるようになったようです。

また、リンドウは漢方薬にも使われる植物であることから、健康を願う気持ちも込められているのだそう。まさに敬老の日にぴったりの花ですね。

リンドウの花束、アレンジのポイント

リンドウの開花期は秋ですが、切り花は5~11月と長期的に出回っているので、敬老の日に限らず贈り物におすすめ。花束やフラワーアレンジメントにしてプレゼントしましょう。

リンドウの花は紫のほかにも白や黄色、ピンクと種類が多く、さまざまな花と合わせられます。淡い色のリンドウでパステルカラーの花束を作ってもすてき。白いリンドウと真紅の花を合わせればクリスマスカラーになってクリスマスのプレゼントにもぴったりです。

まとめ

リンドウの花言葉に不吉なものや怖いものはなく、贈り物にはふさわしい花です。

敬老の日はもちろんのこと、それ以外のシーンでも尊敬する人や憧れる人に贈ってみては。きっと喜ばれることでしょう。



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