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「子育ては1歳で終わりじゃない。せめて12歳まで…」家庭科5の共働きパパが育休を経て実感したこと

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目次

育児休業を経験し、子育てに奮闘しているパパの声を聞いていくインタビュー連載・「男性育休取ったらどうなった?」。今回は2022年4月に育休を取ったパパに話を聞きました。

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夫婦ともに「カレンダー通り」ではない働き方。尾島家の子育て

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今回のパパ 尾島平さん/38歳/上新電機株式会社マーチャンダイザースマートライフ推進部課長代理

●ご家族 妻:明希さん/上新電機株式会社店頭販売担当 長男:奏多くん/3歳 次男:大翔くん/0歳 (※お子様のお名前はすべて仮名です)

●尾島家のパパ育休 2022年4月上旬に第二子が誕生。第二子の出産日は予定帝王切開で事前に確定しており、母子の入院期間中と産後の母体の回復期に、上の子のお世話をするため、育休を希望する。出産日から約3週間の育休を取得。

ママ入院中のパパと息子の1日スケジュール

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業務を細かく割り振って引き継ぎをスムーズに

――管理職という立場での育休取得となりましたが、業務への不安はありませんでしたか?

尾島さん3週間という期間ですので、その間だけの代役を立てるのは、ちょっと難しく、既存メンバーに分担をお願いしました。業務は自分から「これはこの方に引き継いで、これはこの方にお願いしたい」と細かく提案しました。日頃から部内のメンバーともコミュニケーションは取れているので、引き継ぎはスムーズでしたね。

――尾島さんは土・日、祝日もお仕事なのですね。

尾島さんそうです。妻も同じ会社の店舗勤務なので、産前は夫婦ともにシフト制で、週2日の休みが不定休でした。育休前は夫婦で協力し、保育園の稼働に合わせて休みを取っていましたよ。サービス業だと、保育園に預けられない土・日の子どもの預かり問題があるので。

――交互にご夫婦のお休みを土・日にあてるということでしょうか。

尾島さんそうですね。買い物や家族のイベントのときだけ、2人とも休めるようにして。公共設計では、子育ての制度の基盤がいまだに「土日休みで、朝9時~夜17時がコアタイム」の労働環境がメインの想定ですよね。特にサービス業と、学校や保育園の稼働時間には、実態にずれが感じられます。なかなか家族全員が一緒に休むのは難しいですね。

イヤイヤ期の長男と2人きりの生活がスタート!

――普段からお忙しいかと思いますが、育休中は家のことやご長男と2人きりで完全に過ごすなど、ほぼ初めての経験になりますよね。

尾島さん本当に1日1日があっという間に過ぎていきました! 長男はイヤイヤ期がまだ少し残っているころで。やはり、いつも当たり前のようにそばにいる母親がいないと、ちょっと情緒不安定になりますよね。「どうしてママはいないの? なんで帰ってこないの? いつ帰ってくるの?」と。

――どんなふうに対応していましたか?

尾島さん大人と同じように言葉で説明していました。「赤ちゃんの病院にいるから、あと何日経ったら帰ってくるよ、明日会いに行けるよ」と。息子も、なかなかすんなりとは受け入れられませんでしたが、繰り返すうちに納得してくれました。

――ママは不在でしたが、一方でパパとずっと一緒にいられたことは息子さんにとって新鮮な喜びでもあったのでは。

尾島さんそうかもしれないですね。仕事をしていると、通勤時間が長いこともあり基本は朝8時前に家を出て、帰るのも遅くなってしまうので。僕がずっと家にいることって、初めてだったと思うので、やはり嬉しそうでした。

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(上のお子さんは今、おもちゃやミニカーをこのマットに並べて自分の街をつくるのがマイブームだそう)

家庭科はずっと「5」でした

――今回第二子の育休を取得して、奥様の反応はいかがでしたか?

尾島さん僕は家事や長男のお世話はもちろんですが、母体の回復面を考慮しても、育休を取りたいという気持ちがあったので、とにかくゆっくり休んでもらえるようにしました。今回、妻にもだいぶ安心して過ごしてもらえたようです。長男を僕が見ていたので、妻が次男の育児に集中できたのもよかったと言っていました。

――産後の不安も軽減されたということですね!

尾島さん妻も「第一子と第二子では、不安の中身が全然ちがう」と言っていました。第一子のときはすべてが未経験なので、生まれてからどうなるのかが一番不安だったようです。でも第二子は、経験があるぶん新生児の育児に対する不安は少ないけれど、上の子のケアをしながらというのは初めて。妻も僕も、今回はそれが一番気がかりでした。

――その不安は一緒に解消できましたか?

尾島さんそうですね。今回、次男の予定日から育休を取得して、妻と次男の退院前から長男と2人の生活をスタートできていたので、それはとてもいい方向に作用したように思います。

――よかったですね。退院直後から奥様のワンオペ育児でしたら大変ですもんね。

尾島さん1人目とはちがって、まだ小さな上の子がいて新生児育児がスタートするので、ハチャメチャさが容易に想像できますよね(笑)。僕も次男の出産に伴う育休ではありましたが、実際には妻子の退院後も長男のお世話の時間がメインでした。保育園へ行くために何がいるか、ご飯は何なら残さず食べてくれるかなど、育休中に気づいたことが多いです。

――ご飯も尾島さんが作られていたということですよね。

尾島さん子ども時代に親が共働きだったことや、大学卒業後にずっと1人暮らしだったこともあって、料理はわりと得意なほうです。学生時代の家庭科はずっと「5」でした(笑)。長男はカレーやハヤシライスをよく食べてくれました。卵アレルギーがあるので、使用する食材も気にしましたね。育休中のご飯は自分が思っていた以上にうまくできたかなと思います。

――それは安心してお任せできますね!

尾島さん妻も僕が料理や家事をある程度こなせることはわかっているので、安心してもらえたかなと思います。退院後の妻は新生児のお世話でつきっきりになりますよね。その間の家事や買い物、上の子のお世話などは、僕が全部こなせたので、よかったです。

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(赤ちゃんを常に目の届くところに連れてこられるように、取り回しが良い小さめのベビーベッドを用意! 役に立っています)

家庭と仕事は切り離せないからこそ両立がカギになる

――育休を取ってから、夫婦間の育児に関する考え方に変化はありましたか?

尾島さん大きな変化はないですね。僕も妻も、子どものときに親が共働きだったので、子育てに関する夫婦の価値観が一致しているのは、その経験が影響しているのかもしれません。子どもが生まれても二人とも仕事は続けると思っていました。妻も小学校6年生までは学童保育に通っていたので、働きながら子どもを預けることに対する不安や、ネガティブなイメージはあまり抱えていないように感じます。

――では第二子が生まれてから、尾島さん自身のお仕事に対する考え方に変化はありましたか。

尾島さんいわゆる育児と仕事の両立を問われると「ワンorナッシング」の考え方になってしまう人もいると思います。でも、物事の優先度がどちらにどれだけあるかということだけで、仕事も家庭も大切ですよね。子どもが生まれてから、今社会でも求められている両立の本質について、よく考えるようになりました。

――「ワンorナッシング」の思考になりがち……確かにそうかもしれません。とてもしっくりきます。

尾島さん家庭が大事だから仕事をしない、仕事が大事だから家庭のことをしないと極端に偏るのは少しちがうのかなと。仕事に身を入れるためには、家庭を大事にしてないといけないし、その自分が大事にしている家庭のためには、仕事も大事にしないといけない。先の人生設計も含めて、両方をきっちり大事にこなして行くことは、切り離せないものだと思っています。

人それぞれに合わせた選択肢が増えてほしい

――今回実際に育休を取ってみて、ほかの男性にも取得をすすめたいと思いますか。

尾島さんおすすめしたいです。ただ、自分から「こんな目的があって、この期間に取りたい」と明確になっていることが大事だと思います。制度を活用しきれないと、家族のためにも、そのときの自分自身のためにも、もったいないと思うので。

――せっかく取得しても「何をしたらいいかわからなかった」で終わってしまうともったいないですよね。

尾島さんしかも、そこがちゃんと活用できないと、社会的にも男性の取得が進まなくなってしまうと思います。あと、制度があるのに育休を使う人が少ないということは、ビジネスや市場原理に置き換えたら、おそらく使いにくい部分があるのではないかというところにも、もう少し焦点があたるといいですよね。

――どうしたら取得しやすくなると思いますか。

尾島さん育休にもいろんな選択肢があって、例えば1ヶ月ごとに育児で休める制度を設けるとか、さらに細かく、保育園の送迎の時間が確保できるように、出勤と退勤の前後あわせて2時間ずつの勤務時間を減らせるフレックス制度などがあったらいいなって、妻ともよく話しますよ。

――柔軟な制度になれば、もっと誰でも使いやすくなりますよね。

尾島さん今の育休制度は、母体の回復期も含めた1年間がメインですが、もう少しパパも対象にした産休・育休制度を見直して、よりフレキシブルに活用できるようになるといいと思います。今は産前、出産、産後に関する制度はありますけど、育児という面で見たら、ひとつひとつが区切られてしまっているように感じて。

――育児が大変なのは、1歳までだけではないということですね。

尾島さん子どもが1歳になって母親も職場復帰したら、仕事と家庭の両立が心配とか、小学生になったらいわゆる「小1の壁」とか、子育てをしていると立ちはだかる「壁」が現実にはいっぱいありますよね。 個人的には、子どもが12歳になるくらいまでは「1週間のうちに〇日だけ休みたい」とか「1か月休みを取りたいけれど、〇日と〇日は仕事をします」とか、選択肢が増えたら、より子育てと仕事を両立しやすくなると思います。

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(4月生まれの下のお子さんは最近、歩行器に乗れるようになり、ご機嫌で走り回ってるそうです)

(取材・文:宮本貴世、イラスト:ぺぷり)


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マイナビウーマン子育て

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