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大人であっても子どもであっても、自分の居場所があるかどうかは、とても大事ですよね。年齢によって、ほっとできる場所やその数というのも変化するもの。ちょうど、子どもから大人へとなっていく時期の若者の居場所は、どのような特徴があるのでしょうか?10代前半と後半での違いや、10代と20代での違いがみえてきました。
若者の「居場所」に関する意識の変化を考えるにあたり、内閣府が発表した「子供・若者の意識に関する調査」の結果を参考にすることができます。13歳から29歳の男女を対象に、自分の居場所(ほっとできる場所や居心地の良い場所)について行ったアンケートの結果を見ていきましょう。
まず、全体でまとめた結果をご紹介します。
最も多くが「ほっとできる場所」、「居場所の良い場所」だと考えているのは、「自分の部屋」(85.3%)となりました。その後、「家庭(実家や親族の家を含む)」(75.6%)、「インターネット空間」(56.6%)と続いています。
次の場所は、今のあなたにとって居場所(ほっとできる場所、居心地の良い場所など)になっていますか―内閣府「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」より
ほっとできる場所や居心地の良い場所がいくつあるかについては、「3つ」(20.9%)が多く、「4つ」19.9%、「5つ」16%、「6つ」15.8%と続きました。いくつか居場所を持っている若者が多いようです。
その反面、居場所がどこにもないという人も5.4%いるという結果でした。
ここからは、それぞれの場所を年齢別にみたときに特徴的だったものを見ていきましょう。
家庭がほっとできる居心地の良い場所かどうかについて、年齢ごとにみてみると、「13~14歳」は他の年齢よりも、家庭を自分の居場所だと感じている割合が高くなりました。その後、「15~19歳」である程度減り、さらに年齢が上がるにつれて、減少する傾向となっています。
家庭(実家や親族の家を含む)は居場所になっているか―内閣府「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」より
では、「学校(卒業した学校を含む)」は自分の居場所だと考える人の割合は、どうでしょうか?
中学生にあたる「13~14歳」は全体と比べ、「どちらかといえばそう思う」(55.3%)が20ポイント以上高く、「そう思わない(計)」(29.4%)は20ポイント以上低くなりました。
一方、同じく学校に通っている人が多いと考えられる「15~19歳」ですが、学校は居心地が悪いと考える人(※)が「13~14歳」と比べて急に増えています。居心地が良いと考える人も2割いることから、両極化の傾向があるといえるでしょう。
学校生活が上手くいっているか、高校生をもつ親は気にかけてあげることも、時には必要かもしれません。
————–※「学校(卒業した学校を含む)」は今のあなたにとって居場所(ホッとできる場所、居心地の良い場所など)になっているか、という質問に対して、「そう思わない」と回答した人
学校(卒業した学校を含む)は居場所になっているか―内閣府「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」より
「インターネット空間」が自分の居場所だと考える割合は、「15~19歳」での高さが目立つ結果となりました。「そう思う」の回答数が「13~14歳」と比べて倍以上に増えています。
また、「15~19歳」をピークに、20代になると減少するという特徴も。「25~29歳」では、「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」の合計が約半数に上りました。
インターネット空間は居場所になっているか―内閣府「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」より
ほっとできる場所や居心地の良い場所は、年齢の別なく「自分の部屋」が圧倒的に多い結果となりました。
年代別に見ると、学校やネット空間に居場所があるかどうかについて、「13~14歳」と「15~19歳」の間で興味深い差がみられています。いずれも多くの場合で学校生活を送っている年齢といえますが、中学生から高校生になり、環境や交友関係が変化することで、居場所に対する意識も変化しやすいのかもしれません。
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
■子供・若者の意識に関する調査 (令和元年度)/内閣府調査地域:全国調査対象:13歳から29歳までの男女調査時期:令和元年11月1日から12月2日まで有効回答数:10,982サンプル調査実施機関:オノフ
『モラハラ夫に人生を狂わされた話』Vol.1~Vol.48までイッキ読み
<関連リンク>→思春期の「自己肯定感」の特徴|親が知っておきたい、ある年齢での「危機」とは→若者の2人に1人は社会生活につまずいた経験あり!特に10代後半からの急増が目立つ?→ 「13~14歳」と「15~19歳」に大きな差|10代後半になるとネットへの親近感が高まる
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