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【医師監修】妊娠後期に入ってお腹が張りやすく… 妊娠8ヶ月の過ごし方は?

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目次

妊娠8ヶ月になると、心身ともに落ち着いて過ごしやすかった安定期を過ぎ、いよいよ妊娠後期に突入します。ここでは、この時期のお母さんに現れやすい症状や、赤ちゃんの状態、この時期にしておきたいことなどをご紹介していきます。

この記事の監修ドクター

産婦人科髙野博子先生 産婦人科専門医、抗加齢医学会専門医 12年間勤めた東邦大学医療センター大森病院を退職、東京労災病院産婦人科副部長を経て平成29年4月より実家の大鳥居医院に勤務。当院は70余年、地域に密着する、産婦人科・小児科・内科の医院です。産婦人科をメインとし、女性のライフステージに合わせたホームドクターとしての女性医療を志しております。

妊娠8ヶ月はどんな時期?

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お腹が張りやすくなる

妊娠8ヶ月(28~31週)になると、人によってお腹の張りを感じるようになります。「お腹の張り」というのは、子宮の筋肉が収縮して、硬くなった状態のこと。その感じ方にも個人差はありますが、「お腹がキュッと締めつけられるような感じ」「お腹がボールのように硬くなった感じ」「お腹全体が風船のようにパンパンになる感じ」などと感じる人が多いようです。

お腹が張って辛いときは、しばらく横になって休みましょう。1日10回程度の張り、かつ安静にして治まるのであれば心配ありません。

しかし、張りが周期的で、痛みも出てきた、おりものが多い、出血をともなうという場合は、早産になりかかっている「切迫早産」の可能性があります。また、お腹がカチカチにかたくなって持続的な激痛や出血を伴う場合は、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」の恐れがあり一刻を争いますので、急いで病院を受診してください。さらに、安静にしていても張りが周期的にずっと続く場合も、早めに病院を受診したほうがよいでしょう。

トイレが近くなりやすい

この時期になると、赤ちゃんの成長にともなって子宮がかなり大きくなってくるので、膀胱が圧迫されて、頻尿(トイレが近くなる)や尿もれが起こることがあります。何度もトイレに行くのは面倒だと感じるかもしれませんが、尿意を我慢すると膀胱炎になる恐れがあります。そうならないために、尿意を感じたら、こまめにトイレに行きましょう。夜寝ているときに、尿意で目がさめるのが辛いなら、就寝前の水分摂取を控えるのもよいでしょう。また尿もれ対策も、トイレにこまめに行くのが一番ですが、尿漏れパッドや生理用ナプキンを当てておくと安心できるかもしれません。

手足がむくみやすい

手足のむくみも、この時期によく見られるマイナートラブルの1つです。これは、妊娠によって血液中の水分量が増えていることと、大きくなった子宮に下半身の血管が圧迫されて、血液循環が悪くなっていることが原因で起こります。

むくみ対策には、塩分の摂取量を控えめにする、適度な運動をして血液循環をよくする、昼寝をするなど疲れをためないようにする、寝るときに足を少し高くするなどが有効です。ただし、一晩休んでもむくみがとれない、尿の量が減った、体重が急激に増えたといった場合は、「妊娠高血圧症候群」の可能性があるので、すぐに病院を受診しましょう。

その他のマイナートラブル

この時期は、子宮やお腹が大きくなることで、他にも次のようなマイナートラブルが起こりがちです。

・腰痛や背中の痛み ・1回食事摂取量の減少、吐き気、胸焼け ・動悸、息切れ ・便秘、痔

週別の変化をみていこう

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妊娠28週目

赤ちゃんの状態

・体重…1000~1300gくらい

これまでの赤ちゃんは、皮下脂肪がほとんどついておらず、皮膚がシワシワでしたが、この時期頃になると、皮下脂肪がついて体が丸みを帯び、皮膚に少しずつ張りが出てきます。また、この頃には、光や音、匂い、味、寒暖などに対する五感も敏感になっていきます。

お母さんの変化

・子宮底長(恥骨の上縁から子宮の上端までの長さ)…約27cm

妊娠後期に入り、出産まであと3ヶ月になりました。この時期になると、体が出産の準備を始めるので、お腹の張りを感じやすくなってきます。特に長時間立ちっぱなしでいたり、動きすぎたりすると、子宮が収縮しやすくなります。お腹が張る時は横になるのが1番です。横になれない場合は座るなど工夫をして、つらいときは無理をせずに休みましょう。また子宮が大きくなることで、子宮周囲の臓器が圧迫され頻尿や尿もれ、腰痛などのマイナートラブルも増えていきます。

妊娠29週目

赤ちゃんの状態

・推定体重…約1100~1500g

引き続き、皮下脂肪がついてくるので、赤ちゃんの体重がどんどん増えていきます。また、脳が発達し、これまでツルツルだった大脳にしわが増えてきたことで、考えたり、記憶したりする能力や感情が芽生えつつあります。

お母さんの変化

・子宮底長…約27cmくらい

この時期(妊娠8〜10ヶ月)の1日のエネルギー摂取量は、妊娠前の食事+350 kcalとされています。しかし、大きくなった子宮に胃が圧迫されて、一度にたくさん食べられないという人もいるでしょう。そういった場合は、1回の量を少なくして、回数を多くすることで、必要な摂取量を摂るようにしましょう。

妊娠30週目

赤ちゃんの状態

・体重…約1200~1750g

大きくなってきて子宮の中が窮屈になってきた赤ちゃんは、体を抱え込むように丸くなり、重くなった頭を下にする「胎児姿勢」をとるようになってきます。また、この時期になれば、外からの刺激にも反応できるようになり、強い光に反応して瞬きをしたり、音に反応して心拍数が上がったりするようになります。

お母さんの変化

・子宮底長…約28cmくらい

お腹が大きくなってくると、仰向けで寝るのが辛くなってきます。これは、下半身の血液を心臓に戻す「下大静脈」が、子宮の後ろのやや右寄りを走っているので、仰向けになると、子宮に下大静脈が圧迫され、血流が滞ってしまうことが関係しています。仰向けがつらいなら、体の左側を下にするように横向きで寝て、下側になる左脚は真っ直ぐに、上にくる右脚は軽くひざを曲げる「シムスの体位」をとってみましょう。両脚の間に抱き枕やクッションを挟むと、シムスの体位がしやすくなります。

妊娠31週目

赤ちゃんの状態

・推定体重…約1300~1900g

赤ちゃんは、今週の終わり頃には、生きるための最低限の機能が整うので、この段階で生まれてきたとしても、医療の助けを借りれば、無事に育つことができるでしょう。

お母さんの変化

・子宮底長…約29cmくらい

子宮がかなり大きくなってきたので、心臓が圧迫され、動悸や息切れ、疲れやすさを感じるようになるかもしれません。

妊娠8ヶ月にやっておきたいこと

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そろそろ入院の準備を

出産予定日はもう少し先ですが、間近になって慌てずに済むように、今のうちから入院の準備をしておきましょう。以下に、入院生活にあったほうがよいものを記載しておきますので、それを参考に、まずは、必要なもののチェックリストをつくることから始めましょう。また、産院によっては、パジャマや産褥ショーツ、産褥パッドなどを用意してくれている場合もあるので、事前に確認しておくことをオススメします。

入院時に絶対必要なもの

□母子健康手帳 □健康保険証 □診察券 □印鑑 □お金(入院費はあとでも可。タクシー代や売店での買い物代程度を用意) □タオル(急な破水に備えて)

入院生活で必要なもの

□前開きのパジャマ □カーディガンやガウン(肌寒いときの羽織) □くつ下 □スリッパやルームシューズ □産褥ショーツ □産褥パッドや生理用ナプキン □腹帯や骨盤ベルト □授乳用ブラ □置き時計(秒針付きのもの。陣痛の間隔を測るためにあると便利) □陣痛をやわらげるグッズ(うちわ、テニスボール、使い捨てカイロ、携帯音楽プレーヤーなどが陣痛をやわらげるものがあると便利) □ハンドタオル、バスタオル □食事用具(箸、スプーン、湯呑みなど) □洗面用具、歯磨きセット □入浴用具 □タオル・バスタオル □基礎化粧品、ヘアケア用品 □リップクリーム、ハンドクリーム □小銭やテレホンカード(携帯電話が使えないときのために) □ベビー用爪切り □筆記用具 □カメラやビデオカメラ

多くの場合は入院時に必要なものを事前に病院から指示されますので従ってください。

退院時に必要なもの

□赤ちゃんの肌着と服 □おくるみ □紙おむつ □お母さんの退院用の服(授乳しやすい前開きのもの) □抱っこひも、チャイルドシート(チャイルドシートは車で帰宅する場合) □病院に支払う費用

※退院の前日までに持ってきてもらえばいいので、別にカバンにまとめておくとよいでしょう。

家の中に赤ちゃんのためのスペースづくりを

赤ちゃんを迎えるためのスペースも、そろそろ準備をしておきましょう。まるまる1部屋を用意する必要はありませんが、1日の大半を寝て過ごす赤ちゃんが快適に過ごせるように、清潔で安全な専用スペースを確保してあげてください。

赤ちゃんの寝具には、ベビーベッドとベビー布団の2種類があります。ベビーベッドなら、床を掃除しやすいので清潔に保ちやすい、抱き上げたりおむつを替えたりしやすい、仕切られているので安全性を確保しやすいなどのメリットがあります。しかし、ベッドを置くスペースがないなら布団にしても構いません。両親が布団で寝ているなど、ライフスタイルによっては、布団のほうが便利な場合もあります。

赤ちゃんスペースのチェックポイント

□風通しがよいか □直射日光が当たらないか □掃除がしやすいか □お母さんの目が届きやすいか □物が落ちてくる心配がないか □エアコンの風が直接当たらないか □テレビやオーディオ類が近すぎないか □おむつや着替えなどをさっと取り出せる場所に収納できるか

まとめ

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妊娠後期に突入する8ヶ月になると、ますますお腹が大きくなり、お母さんが自分で感じている以上に、体に負担がかかるようになってきます。今は赤ちゃんのことを第一に考え、無理をせず、マイペースで過ごすようにしましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年4月6日

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