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【薬剤師監修】子供の解熱剤の使い方&タイミング

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【薬剤師監修】子供の解熱剤の使い方&タイミング

子供が高熱でつらそうなとき、解熱剤(解熱鎮痛薬)の使い方に困ったことはありませんか? 解熱剤は何度から、どのような症状で使っていいのでしょうか? 薬剤師監修のもと、正しい使い方や注意点、坐薬の扱い方などをご紹介します。

解熱剤の役割とは?

子どもが高熱のとき、解熱剤が処方されることがあります。(生後6ヶ月以下の乳児には原則解熱剤は処方されません)

解熱剤が病気や風邪そのものを治してくれるわけではありません。解熱剤で熱を下げることで、十分な食事や睡眠を取れるようにするなど、回復力を高めるために使われます。

粉薬・坐薬・ドライシロップタイプ、どう違う?

小さな子どもの場合、粉薬(散薬)タイプの解熱剤でなく、坐薬やシロップタイプのものが処方されることがあります。

タイプによって効果が大きく変わることはありません。子どもにとって使いやすいものが選ばれるのが一般的。粉薬を飲める月齢なのか、口からものを飲める状態かなど、子どもの発達や症状によって決まります。

自己判断で解熱剤を使うのは危険!

ぐずってつらそうな子どもを看病していると、なるべく早く症状を緩和させてあげたくなりますよね。とはいえ、解熱剤を自己判断で使用するのは避けた方がいいでしょう。

発熱は、体内の免疫を高め、ウイルスや細菌の感染と闘っている証。むやみに熱を下げてしまうと、かえって回復を邪魔してしまうことも…。小さなお子さまの場合は特に解熱剤の扱いには慎重になるべきです。

解熱剤の使用にあたっては、必ず医師の指示に従い、必要なときにすぐに使えるように準備しておくことが大切。正しく使うことで、風邪を早く治す手助けをしてあげましょう。

解熱剤として処方される代表的な坐薬や粉薬

内服薬

アセトアミノフェン(細粒、ドライシロップ、シロップなど)
カロナール(細粒、シロップなど)
コカール(ドライシロップなど)
ピレチノール

坐薬

アセトアミノフェン
アルピニー
アンヒバ
カロナール
パラセタ

※全ての成分はアセトアミノフェン

解熱剤を正しく使う4つのコツ

1. 熱の高さでなく、「ぐったりしている」「食欲がない」が目安

解熱剤は風邪を治すものではなく、あくまで症状を緩和させるもの。発熱は体内の免疫を高めている証拠なので、たとえ38度や39度だとしてもすぐに使用する必要はありません。

気をつけるべきは、子どもの様子です。

・ぐったりとしている
・食欲がまったくない
・くずってなかなか寝ない
・横になったまま、なかなか起き上がろうとしない

このような様子が見られたら、解熱剤を使ってもいいでしょう。解熱剤を使用するときは、その時刻を覚えておいてくださいね。

2. 坐薬を処方されたら、カットする部分に印をつけておく

小さな子どもに坐薬が処方されるとき、体重に応じて一部を切り取って使うように指示がある場合があります。使用時に慌ててカットし忘れることのないように、マジックペンでカットする部分に印をつけておくと安心です。

坐薬の包装フィルムの上から印をつけておき、使用時はフィルムごとカットしましょう。清潔なはさみやカッターを使ってくださいね。

3. 使う直前に人肌まで温める

冷所で保管していた坐薬を実際に使うときは、直前に人肌まで温めるといいでしょう。冷たいものがお尻に入ると、子どもがびっくりしてすぐに出してしまうことがあります。

4. 複数回解熱剤を与えるときは、時間を空ける

続けて解熱剤を服用する場合は、約6〜8時間間隔を空ける必要があります。また、1日に服用できる回数も決められています。解熱剤が処方されるときに必ず説明がありますし、薬の入った袋にも記載があるはずです。確認しておきましょう。

解熱剤でやってはいけないこと

カットした残りの坐薬を使ってはいけない

小さな子どもの場合、坐薬タイプの解熱剤を一部カットして使用することが良くあります。残った坐薬は、不衛生な可能性もありますし、挿入しづらいです。カットした残りは破棄するようにしましょう。

坐薬を温かい場所に放置しない

小児で使われる坐薬は体温で溶けるものが多いです。保管温度が高いと、溶けたり成分が変化する恐れもあります。冷所で保管してください。冷蔵庫に入れておくと安心です。

記載されている保管方法は必ず確認してくださいね。

冷凍庫に入れない

保管するのは「冷蔵庫」です。「冷凍庫」ではありません。凍らせると、変質したり、解熱剤の効果が失われたりする可能性があります。

1年以上前に処方された解熱剤は使わない

坐薬は製造日から約3年の使用期限が一般的。薬局などでの保管期間も考慮すると、処方されてからは1年以内に使うのが望ましいでしょう。

また、子どもは1年で体重も大きく変わり、使用する量も変わってきます。十分な効果が得られない可能性もあるため、古い坐薬は処分するようにしてください。

解熱剤を上手に使って、子どもの風邪を乗り越えよう

熱は決して悪者ではなく、身体がウイルスや細菌と闘っている証です。子どもが高熱を出しても慌てなくて大丈夫。熱や解熱剤などに関する正しい知識をもって、つらい風邪を一緒に乗り越えましょう!


監修: 薬剤師 江崎宏樹
執筆: 看護師・ライター ayapan

画像:PIXTA

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ママタス

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