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【医師監修】妊娠したらどんな健診が必要? 目的と内容、費用について

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目次

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妊娠すると定期的に産婦人科や助産院などで妊婦健診を受ける必要があります。健診でどんなことをするのか、その目的や内容を知っておくことは妊婦にとってもその周りにいる人にとっても大切なことです。また、かかる費用や補助などは実は住む地域によって異なります。自分の住む地域はどうなっているのか、あらかじめ確認するようにしましょう。

この記事の監修ドクター

松本レディースクリニック松本 和紀先生 当院では体外受精など生殖補助医療を専門に行います。赤ちゃんが欲しい、妊娠したいがなかなか妊娠しないとお悩みの方ご来院ください。 http://www.matsumoto-ladies.com/

妊娠したら必要な検診とは?妊婦健診の必要性と内容

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妊娠すると、妊婦健診を定期的に受けるようになります。病気ではないし、異常がなければ特に必要ないのでは? なんて思う人もいるかもしれません。妊婦にとってなぜ必要なのか、どんなことをするのか、あらかじめ知っておくようにしましょう。

妊婦健診はなぜ必要?

妊娠すると、お腹の赤ちゃんはもちろん、ママの体にも今までにはなかったさまざまな変化が起こります。これまで病気には無縁だったという人も、妊娠したことによって重い病気や症状に見舞われてしまうということもあるのです。自覚症状がなく、状態が悪くなって初めて病院へ出向いたところで、手遅れとなってしまうこともあります。また、産院側になんの情報も与えられないまま出産をすることは、万一、重篤な妊娠高血圧症などの病気があった場合など、非常に高いリスクを伴う出産となってしまいます。

妊婦健診は妊娠期間中をママと赤ちゃんが心身ともに健康に過ごせるようにすることが目的です。そして、無事に出産を迎えるために、母体や赤ちゃんの状態を定期的に確認するとても重要な機会です。赤ちゃんにとってもママにとっても安全なお産をするために、医師による適切な治療はもちろん、医師や助産師による保健指導をこまめに受けることがとても大切です。

最初の健診で行うこと

初めて産婦人科へ行く場合、妊娠しているかどうかを確認する目的で行く人が多いのではないでしょうか。一般的にはまず最初に問診票の記載をします。妊娠の可能性があることを記載し、最終月経があった月日や妊娠歴や持病、日常的な飲酒や喫煙などについて記入することが多いでしょう。妊娠週数を予測する上でも最終月経の日付は重要となります。産婦人科へ行くことになったら、あらかじめ正確な日付を確認をしておくと良いでしょう。

次に、超音波検査で「妊娠が正常に成立しているか」を検査します。妊娠数ヶ月後になればお腹の上からの超音波検査となりますが、この段階では内診台に乗り、膣の中から超音波をあてて調べます。初めての内診台による検査は緊張しますが、基本的に痛みはないため、なるべく力を入れずに臨むことがポイントです。また、病院によっては内診台からモニターが見えるようになっており、自分の子宮や卵巣、そして小さな小さな赤ちゃんの様子を見ることもできます。

ただし、赤ちゃんの袋である胎嚢(たいのう)が見えるようになるのは、妊娠5週程度。妊娠4週など超初期の場合は、子宮内膜が厚くなっている様子はわかるものの子宮の中には何も見えず、改めて1週間後にくるように言われる場合もあります。また、妊娠初期の最も大きな心配の1つが子宮外で着床してしまう子宮外妊娠です。胎嚢が子宮内に見えればその心配の第一段階はクリアしたことになります。赤ちゃんの様子のほか、子宮がんや性感染症による炎症などがないかもあわせて調べることが一般的です。

また、産婦人科によっては分娩予約をその場でしていくケースも多いようです。あっという間に分娩予約がいっぱいになってしまう人気の病院もあるようです。いつまでに予約する必要があるのかを確認し、産む、産まないを含め、なるべく早く決断することが必要です。

基本的な診察・検査

最初の診察がすむと、定期的な妊婦健診がスタートします。主に、妊娠週数に応じた問診や診療などを行い、母体の健康状態や赤ちゃんの発育状態を把握していきます。

基本検査例としては、ママの体重測定や血圧測定、子宮底長、腹囲などを測り、浮腫がないかも確認します。毎回の尿検査で糖・蛋白が出ていないかも検査します。また、妊娠期間を健康的に過ごすための食事のとり方や、生活の仕方や注意点などの保健指導もあわせて行われます。その際に、妊娠に対する不安や体調不良など心配なことがあれば相談するようにしましょう。

必要に応じて行う検査

定期的に行われる診察、検査のほかに、妊娠の週数や状態など必要に応じて行われる検査もあります。子宮がん検診は、初期の必須項目として検査される場合もあります。その他、産道感染と関連するGBS(B群溶連菌検査)、クラミジア検査、カンジダ培養などの腟分泌物検査や、妊娠性糖尿病が疑われる時には経口ブドウ糖糖負荷試験を受ける必要がある場合もあります。妊娠中期に入ると、腟式超音波検査で、子宮頸管(子宮の出口)の長さを測る子宮頸管長測定が行われます。25mm未満の場合は早産のリスクが高いとされ、適切な対応が必要になります。

出産予定日が近づいてくると、赤ちゃんの心拍数のパターンを測定するNST(ノンストレステスト)が行われます。20~40分ほど安静になり、赤ちゃんの子宮の収縮や赤ちゃんの心拍数をはかり、赤ちゃんが元気であるかを確認します。また、予定日になっても赤ちゃんが下がってくる気配が見られない場合や、骨盤が狭い時などには骨盤X線検査が行われる場合もあります。これにより、児頭骨盤不均衡についてや狭骨盤かどうかの診断をします。

妊婦健診の回数と費用について

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妊婦健診は出産まで定期的に続きますが、妊娠週数によって頻度は変わります。かかる費用も検査によって変わります。

妊婦健診の回数

妊娠が認められてから妊娠11週目頃までは流産の可能性もまだ高い時期。よって、1~2週間に1回の頻度で健診が必要となります。その後、妊娠12週目~23週目頃までは安定してくるため4週間に1回程度の健診となります。妊娠24週~妊娠35週頃までは2週間に1回程度、その後妊娠36週以降は1週間に1回の健診が基本です。

予定日を過ぎると産院にもよりますが週に2回や3回など、頻繁に様子を見ていくようになります。ただし、これらはあくまで一例です。出血やお腹の張り、痛みなどの異常を感じた場合には、次の妊婦検診を待たずにすぐに産院に連絡をしたり受診をするようにしましょう。

妊婦健診の費用

現状、妊婦健診の費用には保険の適用はありません。一般的には1回の健診で5000~1万5000円程度かかり、出産までに14回通院した場合には総額7万~15万円ほどもかかることになります。そこで現在では、国と各自治体から補助金が出され「妊婦健康診査受診票」という補助券が妊婦に配布されるようになっています。ただし、すべての健診が無料というわけではなく、自治体によっても助成される内容や費用が異なるので注意が必要です。

妊婦健診というと多くの人がイメージを持つ超音波検診をはじめ、特別な検査は無料で受けられる回数に制限があったり、補助の対象になっていないことが多くあります。自治体や産院などにもよりますが、一般的な流れで妊婦健診を受けた場合、助成を受けた場合でも5万~10万円程度の費用がかかると言われています。妊婦健診にかかった費用はその年の医療費控除の対象になります。年をまたがってしまうと翌年分にまわさなければならないケースもありますが、申請をしようという人は領収書を保管しておくようにしましょう。

補助券のもらい方

住んでいる地域の保健福祉センターや地域健康課などで母子手帳を受け取る際に、「妊婦健康診査受診票」を一緒にもらうことができます。この補助券を健診の際に病院の窓口で提出すると、費用が助成される仕組みになっています。かかる費用について不安な場合は、産院に直接問い合わせると教えてくれるでしょう。

また、母子手帳は基本的には医療機関や助産所で診てもらい、妊娠がはっきり確認された後に交付されます。母子手帳をもらう際には出産予定日や診断を受けた医療機関、助産所名を記載する必要があるので、わかるものを持参していくと良いでしょう。また、本人が出向くのが難しい場合には代理人に交付することも可能です。その際には代理人が必要事項を記載することになるので情報を伝えておくようにしましょう。

妊婦健診時にしておきたいこと

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妊娠中は体の状態はもちろんのこと、心の状態も変化して当然です。一人で思い悩むのではなく、妊婦健診や病院で開催されているマタニティクラスなどを活用して医師や助産師、看護師などに相談し、アドバイスを受けるようにしましょう。

出産・育児のアドバイスを積極的に受けよう

妊娠中は、その時期によって相談したいことや知っておきたいこと、不安になることなども異なるものです。妊娠初期はこれから本格的に始まる妊婦生活をどのように過ごして行ったら良いのか、具体的なアドバイスをもらうようにすると安心できます。また、妊娠初期はつわりや、流産の心配などに苦しむ妊婦さんもたくさんいます。つわりが辛いときの対処法や、流産の兆候や予防についてなども聞いておきましょう。 また、どんな出産をしたいのか、無痛分娩が良いのか、自然分娩が良いのかも含め、希望があれば医師や助産師にあらかじめ伝えておくと、いざという時にお互いのイメージが共有できて心配がありません。

妊娠中期になると、お腹も徐々に目立つようになり、それに伴って腰背部痛、むくみ、こむら返り、便秘、頻尿、静脈瘤など思いもかけない症状が起こる場合があります。体の変化に伴って起こりやすい症状やそれらの対応の仕方、また大きくなってきたお腹を守る腹帯についてや早産の予防などのアドバイスをもらうようにしましょう。また、この頃には母親学級や両親学級などを開いている産院もあります。積極的に参加して、出産や育児への準備を進めます。

妊娠後期に入ると、いよいよ具体的に出産に向けての心構えや準備をしていきます。入院時に必要なものの準備はもちろん、出産の兆候についてを学び、産後の育児の仕方、授乳にむけたおっぱいケアなども助産師の指導のもとおこなっていきます。特に初めての出産、育児の場合は慣れないことに戸惑うこともたくさんあるはずです。産後の体調管理はもちろん、心の状態についてもあらかじめ知っておくと安心して育児に向かうことができるでしょう。

クラスの掲示を確認しておこう

病院によっては母親学級や両親学級のほか、マタニティヨガ教室や骨盤教室など、妊娠中から産後も含めてさまざまなクラスを開講している産院もあります。同じ時期に出産する妊婦たちやママたちの交流の場にもなっているようです。インターネットで情報を公開している病院もたくさんありますので、産院選びの参考にしても良いかもしれません。

分娩予約のタイムリミットを聞いておこう

妊娠がわかり出産を決めたら産院で分娩予約をする必要があります。産科医の減少に伴い、病院によっては健診だけを扱い分娩に対応していないところもあるので注意が必要です。また、希望する病院の分娩予約がすでにいっぱいで受け付けてもらえない場合もあります。その病院で産むかどうか迷っている場合には、なるべく早く別の産院を探すなどして出産する病院を決める必要があります。

多くの産婦人科では出産予定日が確定したタイミングで分娩予約ができます。中には妊娠20週頃までに分娩予約をするようにと案内している病院もありますが、人気の病院になると妊娠5週の時点で予約がいっぱいということもあるようです。分娩予約の際に数万円から数十万円の予約金を求める病院もあるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。また、里帰り出産を希望する場合にも早めの産院選びと予約が必要です。今通っている産婦人科に紹介状を書いてもらう必要もあるので、その準備についても確認をするようにします。

まとめ

妊婦健診は妊婦にとってもお腹の赤ちゃんにとってもとても大切なものです。人によっては妊婦健診に行くために会社などを休まざるを得ない場合もあるでしょう。「休みにくいな」「体調も良さそうだし次回でいいかな」とつい思ってしまうこともあるかもしれませんが、妊婦さんの体の状態は日々、刻々と変化しています。自覚症状が出てからでは手遅れという場合も少なからずあるのです。自分のためにも、赤ちゃんのためにも、欠かさずに行くようにしましょう。そして妊婦さんの周囲にいる人たちも妊婦健診の重要性を理解し、見守ってあげられる世の中でありたいものです。妊婦が妊婦健診の為に仕事を休むのは母子保健法によりその権利を認められております。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年4月15日

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