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結婚したり子どもが生まれたりして家族ができると必要なお金も増えるものです。何かしらローンを組んでいる人も少なくないと思われます。実際にどのくらいの世帯が借入金、つまり借金を持っているのでしょうか。金融広報中央委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査2022年」を見ると、世帯の借金や家計運営の状況がわかります。
金融に関する知識や判断力を身につけることの大切さを広報するため調査を実施している、金融広報中央委員会。本記事では、同委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査2022年」(二人以上世帯調査)の中から、家計における借入金の状況などについてご紹介します。
家庭をもち世帯人数が増えたことをきっかけに住宅ローンを組んだり、あるいは、まとまったお金が必要な時にカードローンを利用したり、という経験のある人は少なくないでしょう。
このように銀行やクレジットカード会社などの金融機関からお金を借りることを借入と言い、借りたお金のことを「借入金」と言います。いわゆる借金のことですが、ローンだと考えると意外と身近なものでははいでしょうか。
実際に借入金のある世帯はどのくらいなのか、今回の調査結果を見ると、20.4%が「借入金がある」と回答しています。
借入の目的(3つまでの複数回答)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)」より
2割の世帯は借入金、つまり借金があることがわかりました。次にその目的を見てみましょう。
借入の目的で最も多かったのが「住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金」で47.8%と約半数を占めました。次いで「日常の生活資金」が20.3%、「耐久消費財の購入資金」が15.3%となっています。
やはり住宅にかかわる費用で借入をする場合が多いようです。
家計の資産負債バランス評価金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)」より一部改変
借金には返済がつきものですが、資産にゆとりがないと返済にお金を回せなくなってしまう心配があります。そこで、家計における資産と負債のバランスについて尋ねた結果を見ると、「資産と負債のバランスにはゆとりがある」が12.7%、「資産と負債のバランスについて不安はない」が10.7%でした。一方、「資産と負債のバランスに不安を抱えている」という人も11.1%に。
なお、最も多い回答は「意識したことがない」65.5%でした。
家計運営の評価金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)」より一部改変
過去1年間の家計運営はどうだったかを聞いた設問では、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」という人はわずかに7.4%でした。「思ったような家計運営ができた」人は29.2%。反対に「思ったより、家計運営は苦しかった」との回答は35.1%となっています。家計が苦しいと感じている人は少なくないことがわかります。
今回の調査では、借入金のある世帯は2割程度であり、その主な理由は住宅関連であることがわかりました。資産の状況から計画的に借入をしている世帯が多いと思われるものの、不安を抱えている人も一定数みられます。また、家計が苦しいという世帯も少なくありません。ゆとりある資産を持って生活するのは簡単ではない社会状況がうかがえるような結果でした。
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
■家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)/金融広報中央委員会調査地域:全国調査対象:世帯主が20歳以上80歳未満で世帯員が2名以上である世帯調査時期:2022年6月24日~7月6日有効回答数:5,000サンプル(男性4,364名/女性636名)
この記事のライター
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