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【医師監修】妊娠7週はママの絶不調期?胎児の変化と注意したいポイント

目次

妊娠7週は生理開始予定日から2週間ほど経過し、ほとんどの妊婦さんが妊娠に気づいて医療機関で妊娠を告げられていることでしょう。つわりの症状が本格的になり、心身共に妊娠を実感するころでもあります。つわり以外にもいくつか、この時期注意しておきたいポイントを紹介します。

この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠7週のお母さんの体に現れる変化

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つわりが重くなってくる

妊娠7週目に入ると多くの妊婦さんにつわりが始まっていて、その辛さがより強くなってくる時期です。

一般につわりは妊娠5~6週ごろに始まり、8~10週にピークを迎え、12~16週に自然におさまるとされています[*1, 2]。ほとんどの妊婦さんでは、あともう少しだけ辛い時期が続き、その後は楽になっていくはずですから、あまり深く考え込まないようにして、乗り越えましょう。

なお、妊娠の成立とともに分泌が始まり妊娠判定検査にも用いられている「絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンの分泌量が多い時期ほど、つわりや妊娠悪阻(つわりが重症化した状態。次項で詳しく解説します)の症状が強く現れるのではないかと言われています。

重症化したつわり「妊娠悪阻」では治療も必要

つわりの症状が重い状態を「妊娠悪阻」といいます。

つわりと妊娠悪阻の間に明確な線引きはありませんが、体重減少がひどかったり、尿ケトン体が強陽性(糖質の摂取が少なすぎる)だったりして、医学的に治療が必要と判断された場合に、妊娠悪阻と診断されます。妊娠悪阻では吐き気のために十分な栄養や水分をとれず、全身状態が悪化しています。

妊娠悪阻の頻度は全妊婦の0.5~2.0%で、特に初産婦に多いことが知られています。ただし、重症化するのは経産婦(出産経験のある妊婦)とされています[*3]。

妊娠悪阻では、吐き気や嘔吐に加えて、口渇や皮膚の乾燥、発熱、頻脈、なども起こります。特に注意が必要なのは、ビタミンB1の摂取不足によって起こるウェルニッケ脳症です。

脳症を発症してしまうと、その後にビタミンB1を補充して治療を行っても、記憶力低下などの症状は回復しないこともあるので、1ヶ月以上もきちんと食事がとれないような場合は治療しないと危険です。治療が遅れて幼児程度の知能になってしまった妊婦の報告もあります。ですから、妊娠悪阻の治療で点滴をする際には必ずビタミンB1も追加されます。

静脈血栓にも注意!

つわりのために水分を十分に摂取できないと脱水状態になります。脱水状態になると血液の濃度が高くなって固まりやすくなります。

また、つわりのために安静にして動かずにいることで、その傾向により拍車がかかります。さらに、妊娠中・出産後は血液が固まりやすくなっています(分娩時の出血にそなえるためと考えられています)。

これらの結果として、静脈の中に「血栓」という血の塊が作られることがあります。血栓は下半身にできることが多く、それが血流に乗って肺にたどり着き、肺動脈を塞いでしまうことがあります。

これを肺塞栓症といって、急に呼吸が苦しくなったり、胸痛や動悸が現れたりします。肺の血流の途絶えた範囲が広ければ命にかかわることがあり、緊急治療が必要になります。

静脈血栓を防ぐためには、できるだけ水分をとるようにすることと、不要な安静をしないこととが大切です。血栓は下半身の静脈にできやすいことが知られています。

下半身の静脈に血栓ができた場合、ぶつけた覚えもないのに脚(ふくらはぎが多い)の筋肉が痛くなったり、太腿の太さが左右で違ったりすることがあります(左脚に血栓ができて左脚が太くなることが多い)。このようなことに気づいたら、すぐに医師に伝えてください。

つわりが来ないのは異常なの?

ところで、妊娠すれば必ずつわりが来ると思っている人が少なくないようです。しかし、つわりが現れるのは妊婦さん全員の50~80%と言われています[*2]。つまり、つわりで苦労する妊婦さんがいる一方で、妊娠してもつわりが来ない人もいるということです。

妊娠7週の赤ちゃんの状態は?

妊娠7週のこの時期はまだ「胎児」ではなく「胎芽」と呼ばれ、引き続き身体の構造の基本がかたち作られる「器官形成期」にあたります。

また、赤ちゃんの生命維持に重要な役割を果たす胎盤が作られ始める時期でもあります。

ですから、薬剤、放射線、高血糖(糖尿病)、さらに風疹などの感染症などに妊婦さんがさらされると、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。とはいえ、通常量の薬剤や放射線などで赤ちゃんにトラブルが起こることはほとんどありません。心配しすぎて、ずっと内服している薬を自己判断でやめてしまう人がいますが、そちらの方が危険な場合もあります。心配な場合には早めに医療機関で相談しましょう。

脳と手足の発達が進む

胎芽(赤ちゃん)の大きさ(頭殿長:頭からおしりまでの長さ)は13mmほど[*4]。妊娠7週では、手足がかなり発達し、手には将来の指を示す刻みがみられ始め、腕の骨も作られ始めます。また、引き続き脳の拡大が続いています。

妊娠7週には経腟超音波検査(腟に超音波を発する細い棒を入れて行う画像検査)で胎芽の心拍が確認されるはずです。心拍が確認できない場合は、成長が止まっている可能性があります。稽留流産という状態です。

流産の頻度は10~15%で、その60~70%が妊娠10週未満に生じると言われます[*5]。しかし、その原因の多くは赤ちゃんの染色体異常などによるもので、妊婦さんの努力では防げないものがほとんどです。心配になりますが、考えてもどうしようもないので、気にしすぎないようにしましょう。

妊娠初期の診察について

妊娠5~11週末ごろまでは、およそ2週おきに診察を受ける

妊娠初期は、異所性妊娠(子宮外妊娠)、流産、妊娠悪阻などの異常の頻度が高いため、より頻繁に診察を受けることが推奨されており、妊娠5週頃~11週末までに3回程度受けることになります。8~10週頃には、最終月経開始日や赤ちゃんの大きさ(頭殿長:頭からおしりまでの長さ)などを総合的に判断して、出産予定日を決定します。

その後は、その予定日をもとに赤ちゃんの発育を観察する、いわゆる妊婦健診が始まります。妊婦健診については、厚生労働省では妊娠期間中に計14回の健診を受けるスケジュールを例示しています[*6]。12~23週頃は4週ごとに1回となりますが、妊娠中期の後半(24週)以降からは2週ごと、妊娠36週(妊娠10ヶ月)からは週に1回となります。

まとめ

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妊娠7週ごろにはつわりが重い人もいて、肉体的にも精神的にも辛いと感じる妊婦さんが増えてくるかもしれません。ただし、通常、辛い症状のピークはそれほど長くは続きません。つわりはいずれ楽になるものと割り切って、おおらかな気持ちで過ごしたいものです。そして妊婦健診は赤ちゃんとお母さんの健康にとってとても大切なものです。欠かさず受診するようにしましょう。

(文:久保秀実/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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