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【速報】ミラノ・サローネ2017[中] 2年に1度の国際照明見本市から最新の照明デザインをレポート!

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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【速報】ミラノ・サローネ2017[中] 2年に1度の国際照明見本市から最新の照明デザインをレポート!

世界的なデザインの祭典[ミラノ・サローネ]。今年は2年毎に開催されるライティング見本市「Euroluce(エウロルーチェ)」の開催年。世界各国から485社もの照明メーカーが新作と共に出展した。日本にも販売代理店がある企業を中心に、その惚れ惚れする輝きや、新しいトレンドなども紹介します。
ヴェネチアンガラスにクリスタル、ハイクオリティの共演

2年に一度、キッチン・バス見本市と隔年で実施される照明見本市「Euroluce(エウロルーチェ)」。

【画像1】「Euroluce」の会場、485社のうち約半数がイタリア以外の国の照明メーカー。日本からはシチズン電子、NITTOHが照明技術で出展(写真撮影/藤井繁子)

【画像1】「Euroluce」の会場、485社のうち約半数がイタリア以外の国の照明メーカー。日本からはシチズン電子、NITTOHが照明技術で出展(写真撮影/藤井繁子)

日本ではホテルなど商業施設でしか見かけない“THE シャンデリア”。海外ではお城のような邸宅も少なく無いので、見本市会場でも沢山の新作が輝きを放っていた。

地元イタリア、ムラーノ島のヴェネチアンガラスで世界的に有名なBarovier&Toso(バロビエ・トーゾ)社は必見。

【画像2】Barovier&Tosoの歴史は13世紀まで遡る。展示内容は革新的で、いつも驚かされる(写真撮影/藤井繁子)

【画像2】Barovier&Tosoの歴史は13世紀まで遡る。展示内容は革新的で、いつも驚かされる(写真撮影/藤井繁子)

【画像3】「Crown」王冠という名のシャンデリア。円枠の中のLEDが、ぶら下がったガラスを照らす(写真撮影/藤井繁子)

【画像3】「Crown」王冠という名のシャンデリア。円枠の中のLEDが、ぶら下がったガラスを照らす(写真撮影/藤井繁子)

【画像4】Marcel Wanders(マルセル・ワンダース)のデザインによる「Perseus」シリーズ(写真撮影/藤井繁子)

【画像4】Marcel Wanders(マルセル・ワンダース)のデザインによる「Perseus」シリーズ(写真撮影/藤井繁子)

同じく、ムラーノ・ガラスの照明ブランドVENINI(ヴェニーニ)社のブースでは、建築家・安藤忠雄の作品も展示されていた。

【画像5】VENINIで照明や花瓶もデザインしている安藤忠雄氏の「ANDO TIME」。ガラス彫刻の砂時計?(写真撮影/藤井繁子)

【画像5】VENINIで照明や花瓶もデザインしている安藤忠雄氏の「ANDO TIME」。ガラス彫刻の砂時計?(写真撮影/藤井繁子)

そして、フランスからはSaint Louis(サン・ルイ)社。イタリアのヴェネチアンガラスに対して、こちらはクリスタル。ルイ王朝ゆかりの王立クリスタル工房である。

【画像6】全て職人によるハンドカットのクリスタル、宝石のように光り輝く (写真撮影/藤井繁子)

【画像6】全て職人によるハンドカットのクリスタル、宝石のように光り輝く (写真撮影/藤井繁子)

今年筆者の目を奪ったのは、モダンな空間に華を添えそうな新作。
仏人デザイナーNoe Duchaufour-Lawrance(ノエ・デュショフール・ローランス)による、“Forest(森)”からインスパイアーされたライティング・ファニチャー(記事のメイン写真もSaint Louis社)。シンプルな白木が、クリスタルの輝きを引き立たせるデザイン。

【画像7】「FOLIA」コレクション。クリスタルから放射線状に放たれる、計算し尽くされた光の模様(写真撮影/藤井繁子)

【画像7】「FOLIA」コレクション。クリスタルから放射線状に放たれる、計算し尽くされた光の模様(写真撮影/藤井繁子)

次なる“THEシャンデリア”は、スペインが誇るポーセリンアートのLLADRO(リヤドロ)社。陶器の人形が有名だが、照明のファンも日本に多い。
シャンデリアの素材もポーセリアン(陶磁器)で、柔らかな雰囲気がガラスとはまた違った魅力がある。

【画像8】植物の形状をモチーフにデザインされたシャンデリア。スモーキー・グリーンは今年のトレンド色(写真撮影/藤井繁子)

【画像8】植物の形状をモチーフにデザインされたシャンデリア。スモーキー・グリーンは今年のトレンド色(写真撮影/藤井繁子)

天井から降るようなライティング、なんと陶磁器で作られた羽を広げた天使たち!

【画像9】コードにLEDを照らし、天使が揺れて光るメルヘンなデザイン(写真撮影/藤井繁子)

【画像9】コードにLEDを照らし、天使が揺れて光るメルヘンなデザイン(写真撮影/藤井繁子)

照明も素材で勝負!石・金・木・紙…

素材の競演、まずはイタリアらしく大理石(カラーラ・ビアンコ)を照明に加工したプロダクト。

【画像10】大理石の模様が浮かび上がる、ミニマルで質感のあるデザイン@INARCHI社(写真撮影/藤井繁子)

【画像10】大理石の模様が浮かび上がる、ミニマルで質感のあるデザイン@INARCHI社(写真撮影/藤井繁子)

金粉をガラス加工し光らせた照明。

【画像11】光源(LED)は棒の上からだけ、中の金粉ガラスを照らす@PAOLO CASTELLI(パオロ・カステーリ)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像11】光源(LED)は棒の上からだけ、中の金粉ガラスを照らす@PAOLO CASTELLI(パオロ・カステーリ)社(写真撮影/藤井繁子)

この素敵なテーブル・スタンド、傘はアルミ製。木目のような立体的な柄は、アルミを何層かに重ねて成形されたもの。デザイナーはスイスの建築家ユニット、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク&ド・ムーロン)。北京オリンピックスタジアム“鳥巣”や東京のプラダ青山店を手がけた著名建築家のデザイン。

【画像12】小さいながら存在感のある「Unterlinden table」、真鍮バージョンやペンダントもある@Artemide(アルテミデ)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像12】小さいながら存在感のある「Unterlinden table」、真鍮バージョンやペンダントもある@Artemide(アルテミデ)社(写真撮影/藤井繁子)

木を素材にした作品は多いが、この薄くスライスした木で折った紙飛行機ならぬ“木飛行機”は面白い!

【画像13】コペンハーゲン(デンマーク)のデザイナーTom Rossau(トム・ロッサウ)。彼の後ろには和紙の照明「日本には行った事無いのだけど、和紙は好きな素材」と@Tom Rossau社(写真撮影/藤井繁子)

【画像13】コペンハーゲン(デンマーク)のデザイナーTom Rossau(トム・ロッサウ)。彼の後ろには和紙の照明「日本には行った事無いのだけど、和紙は好きな素材」と@Tom Rossau社(写真撮影/藤井繁子)

布製のように見える傘は、セラミック製。一つ一つ陶芸のように手作業で作り上げる。

【画像14】セラミックに吸収されるような柔らかな光、スモーキーピンク色なども。スペインのブランド@marset(マーセット)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像14】セラミックに吸収されるような柔らかな光、スモーキーピンク色なども。スペインのブランド@marset(マーセット)社(写真撮影/藤井繁子)

プラスチック製の人気家具ブランドKartell(カルテル)は、照明ラインも新作プロダクトが豊富。

【画像15】(左)Front(フロント)デザインのペンダント「Spin」、棚にはFerruccio Laviani(フェルーチョ・ラヴィアーニ)デザインの「Kabuki mini」(右)吉岡徳仁デザインの「Planet」にも新作がプラス@Kartell社(写真撮影/藤井繁子)

【画像15】(左)Front(フロント)デザインのペンダント「Spin」、棚にはFerruccio Laviani(フェルーチョ・ラヴィアーニ)デザインの「Kabuki mini」(右)吉岡徳仁デザインの「Planet」にも新作がプラス@Kartell社(写真撮影/藤井繁子)

シリコンやアルミの照明用メッシュを開発し、照明器具として提案するarturo alvarez(アルトゥーロ·アルバレス)社から、こんな発想の照明も!

【画像16】壁の前に顔型メッシュを置き、スポットを当てて影を楽しむ@arturo alvarez社(写真撮影/藤井繁子)

【画像16】壁の前に顔型メッシュを置き、スポットを当てて影を楽しむ@arturo alvarez社(写真撮影/藤井繁子)

トップデザイナーたちは照明デザインにも引っ張りだこ!

今年は家具の人気ブランドB&Bでも存在感を放っていたPiero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)、アウトドア照明の展示で遭遇した。

【画像17】自身デザインの「LANDLORD」をチェックするLissoni氏@FLOS社(写真撮影/藤井繁子)

【画像17】自身デザインの「LANDLORD」をチェックするLissoni氏@FLOS社(写真撮影/藤井繁子)

このFLOSには有名デザイナーとのコラボ作品が並ぶ、他にもPhilippe Starck(フィリップ・スタルク)・Konstantin Grcic(コンスタンチン・グルチッチ)・Barber & Osgerby(バーバー&オズガビー)・Vincent Van Duysen(ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン)などに加えて、今年は日本のnendoも加わった。

【画像18】nendoデザインの「GAKU」。ワイヤレスでリチャージし、ポータブルに使えるモデルもある@FLOS社(写真撮影/藤井繁子)

【画像18】nendoデザインの「GAKU」。ワイヤレスでリチャージし、ポータブルに使えるモデルもある@FLOS社(写真撮影/藤井繁子)

nendoは北欧デザイン照明のlouis poulsen(ルイス・ポールセン)でも見る事ができた。

【画像19】アイコンである「PH ARTICHOKE」が受付に。右がnendoの「NJP FLOOR LAMP」@louis poulsen(写真撮影/藤井繁子)

【画像19】アイコンである「PH ARTICHOKE」が受付に。右がnendoの「NJP FLOOR LAMP」@louis poulsen(写真撮影/藤井繁子)

こちらは、数々のアワードを受賞しているイタリアの照明デザイナー、Davide Groppi(ダビデ・グロッピ)。
実は昨年、日本のキッチンメーカー sannwacompany(サンワカンパニー)のミラノ・サローネ展示で印象的だった照明もGroppi氏のデザイン。

【画像20】ミニマルでシャープなデザインがカッコイイ、Davide Groppi。右が昨年のサンワカンパニーのキッチン展示(写真撮影/左:藤井繁子、右:Giuseppe de Francesco)

【画像20】ミニマルでシャープなデザインがカッコイイ、Davide Groppi。右が昨年のサンワカンパニーのキッチン展示(写真撮影/左:藤井繁子、右:Giuseppe de Francesco)

【画像21】今年もサンワカンパニーのために、Groppi氏が特別なインスタレーションを施した“JAPANESE MODERN VINTAGE”(写真撮影/Giuseppe de Francesco)

【画像21】今年もサンワカンパニーのために、Groppi氏が特別なインスタレーションを施した“JAPANESE MODERN VINTAGE”(写真撮影/Giuseppe de Francesco)

今年のトレンド:ポータブル・ランプ、スマート・ライティング……

家でのライフスタイルが、家族で集まるシーンより“個(パーソナル)”のシーンが中心となり、パーソナル家具の新作が充実していた。それに合わせたポータブルな照明も求められている。

技術的には充電システムの小型化により、ポータブルな(手軽に持ち運べる)照明が可能になった。

【画像22】USBで充電中の、(左)「Bicoca」(右)「FollowMe Plus」。“付いてきて”って名前もイイ@marset(マーセット)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像22】USBで充電中の、(左)「Bicoca」(右)「FollowMe Plus」。“付いてきて”って名前もイイ@marset(マーセット)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像23】(左)陶磁器のランプカバーを外すと、USBリチャージャー(7時間点灯)@LLADRO社 (右)プラスチックなら持ち運びも軽い、カラフルな色も揃う。導電性の基板に乗せるだけで充電@Kartell社(写真撮影/藤井繁子)

【画像23】(左)陶磁器のランプカバーを外すと、USBリチャージャー(7時間点灯)@LLADRO社 (右)プラスチックなら持ち運びも軽い、カラフルな色も揃う。導電性の基板に乗せるだけで充電@Kartell社(写真撮影/藤井繁子)

【画像24】吊って良し、置いて良しのポータブル・デザイン。でもこれはムラーノ・ガラス(ヴェネチアンガラス)、持ち運んで割れたら悲しい@ABATEZANETTI(アバテザネッティ)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像24】吊って良し、置いて良しのポータブル・デザイン。でもこれはムラーノ・ガラス(ヴェネチアンガラス)、持ち運んで割れたら悲しい@ABATEZANETTI(アバテザネッティ)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像25】“提灯(ちょうちん)”デザインのアウトドア照明。Stephen Burks(ステファン・バークス)デザイン「THE OTHERS」は太陽光蓄電も@DEDON(デドン)(写真撮影/藤井繁子)

【画像25】“提灯(ちょうちん)”デザインのアウトドア照明。Stephen Burks(ステファン・バークス)デザイン「THE OTHERS」は太陽光蓄電も@DEDON(デドン)(写真撮影/藤井繁子)

この他、前回の記事【速報】ミラノ・サローネ2017[上]で紹介した、ルイ・ヴィトンにnendoがデザインした照明も革製のポータブル・ランプだった。

更に技術的なトレンドでは、リモートコントロール・システムがどんどん進化。各社アプリによる、タブレットやスマホを使った調光や角度を変えるデモが見られた。
これは、自動で開閉する壁照明。動画でどうぞ……

【動画1】「CAVEAU」は0~90°まで自動開閉@ICONE(イコーネ)社(撮影/藤井繁子)※注意:動画再生時には音声が流れます

照明にもIotの流れでスマート・ライティング化が進む。デザイン先行のイタリアはテクノロジー分野に弱いと言われるが、大手メーカーでは未来型の技術展示も見られた。

【画像26】Wi-Fiならぬ「Li-Fi」、照明が放つ発光インパルスによるネットワーク技術。深澤直人デザインのタスクライト「Demetra」で研究を進める@Artemide(アルテミデ)社(写真撮影/藤井繁子)

【画像26】Wi-Fiならぬ「Li-Fi」、照明が放つ発光インパルスによるネットワーク技術。深澤直人デザインのタスクライト「Demetra」で研究を進める@Artemide(アルテミデ)社(写真撮影/藤井繁子)

こちらは、Hybrid light「Harry H.」と名付けられたペンダント。
4枚のOLED(organic light-emitting diode、有機EL)板は0~35°に開いて照らす方向を変えたり、OLEDの消灯時は上部のLEDが発する光を反射させる機能もある。OLEDとLEDのハイブリッドで更なる省エネに取り組む。

【画像27】OLEDは熱を出さず、UVやブルーライトのリスクも無い(LG社製)。最新テクノロジーを伝統の吹きガラスで覆うところがイタリア・デザインらしい@Artemide社(写真撮影/藤井繁子)

【画像27】OLEDは熱を出さず、UVやブルーライトのリスクも無い(LG社製)。最新テクノロジーを伝統の吹きガラスで覆うところがイタリア・デザインらしい@Artemide社(写真撮影/藤井繁子)

今回の「Euroluce」展、中世から受け継がれるガラス技術から、未来へつながるOLEDまで。一気に1000年の時を駆けるような照明の世界に、その奥深さを満喫することとなりました。
最終回[下]では、ミラノ・サローネで感じた様々なトレンドを一気に紹介したいと思います!

●ミラノ・サローネ2017の記事
・【速報】ミラノ・サローネ2017[上] 世界のトップデザイナーが集結! 佐藤オオキ氏、吉岡徳仁氏の作品も
・【速報】ミラノ・サローネ2017[中] 2年に1度の国際照明見本市から最新の照明デザインをレポート!●ミラノ・サローネ2016の記事
・世界最大のインテリアの祭典「ミラノ・サローネ2016」現地レポート
・写真満載!ミラノ・サローネ2016の家具&キッチン最新トレンド
・インテリア界のアカデミー賞!日本人デザイナー×日本企業で初受賞 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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