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【医師監修】子どもの胃腸炎、症状と原因は? 気をつけたい脱水症状とケア

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目次

子どもを苦しめる胃腸炎には、さまざまな原因があります。今回は、子どもの胃腸炎について、考えられる原因、症状、治療法、そしてホームケアについてご紹介します。

この記事の監修ドクター

有明こどもクリニック小暮裕之先生 地域の皆さまに信頼されるかかりつけの医療機関として、スタッフ一同、より質の高い医療の提供を目指してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 http://child-clinic.or.jp/concept.html/

子どもの胃腸炎の原因

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子どもの胃腸炎〜原因となりうるもの

胃腸炎とはその名の通り、何らかの原因で胃腸に炎症などのダメージが発生する病気です。原因としてウィルスや細菌が有名ですが、他にも考えられる原因があるので確認しましょう。

■ウイルス ・ノロウィルス ・ロタウィルス ・アデノウィルスなど *冬期に感染することが多いです。

■細菌 ・腸炎ビブリオ菌 ・サルモネラ菌 ・病原性大腸菌 ・カンピロバクターなど *夏期に感染することが多いです。

■寄生虫 ・ジアルジア属 ・クリプトスポリジウム属など

■その他 ・好ましくないものを口にした場合(薬、植物など) ・アレルギー ・動物との触れあい ・ストレス(精神的要因)

*乳幼児は何でも口に入れてしまう傾向があるのでご注意ください。アレルギーや動物とのふれあいで胃腸炎が起こる可能性は、稀ですがゼロではありません。また、強いストレスがかかるなど、精神的な負担が胃腸炎の原因となるケースもあります。

乳幼児の胃腸炎は「ウィルス感染」が多い

乳幼児が胃腸炎になった際は、ウィルス感染の疑いが最も高いと言われています。中でも2歳くらいまでのお子さんに感染しやすい「ロタウイルス」は、重症化しやすく危険です。ウイルスは、同年代のお友達の唾液(くしゃみなどによる飛沫感染、唾液のついたおもちゃに触れるなど)などから広がる可能性があるため、保育園・幼稚園でウィルス感染症や胃腸炎が流行した際は注意しましょう。

中でも、1歳以下のお子さんは、年長児よりも脱水症状などが出やすく、症状の進み方も早くなります。乳幼児の胃腸炎は「乳児嘔吐下痢症」と呼ばれ、年長児の胃腸炎よりもさらに注意が必要と言えるでしょう。

一方、年長のお子さんは大人と同様、細菌による胃腸炎が多くなります。汚染された食品、加熱処理・殺菌処理が不十分な食品、などに注意しましょう。

子どもの胃腸炎の症状

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子どもの胃腸炎〜代表的な症状

胃腸炎で必ずと言っていいほど現れる症状は「下痢」と「嘔吐」です。「下痢」と「嘔吐」が同時に始まる場合もありますが、多くは嘔吐の後、下痢が主症状となります。さらに、腹痛、食欲不振、発熱のいずれかの症状が現れることが一般的です。以下に、子供の胃腸炎の症状として考えられるものをご紹介いたします。

・嘔吐 ・下痢…ウイルス性胃腸炎では水下痢が多い。細菌性胃腸炎では、血混じりの便が出るケースも ・腹痛 ・発熱 ・食欲不振

脱水症状のサイン

胃腸炎の合併症で最も多いのは「脱水症状」です。胃腸炎になると、嘔吐や下痢で体の水分が失われていきますので、脱水症状にならないように、十分に注意して看てあげる必要があります。以下、「脱水症状のサイン」をご紹介します。

・唇や手のひらが乾いている ・尿が濃い、量が少ない ・顔色が良くない ・元気がなくぐったりしている ・怒りっぽくなる ・口の中が乾いている ・泣いているのにも関わらず、目から涙が出ない ・両目、頭部の一部などがくぼんで(へこんで)いる

子どもの胃腸炎の治療法

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基本的な治療法

ウイルス性胃腸炎には有効な薬がありません。よって、それぞれの個別の症状に対するケア・治療が行われます。細菌性胃腸炎には抗生物質が有効ですが、こちらも対症治療の比重が大きいと考えられるでしょう。胃腸炎においては、特に脱水症状を避けたいので、医師の判断で点滴が実施されることもあります。

子どもの胃腸炎で使われる薬

■整腸剤 ビオフェルミン、エンテロノン、ラックビーといった「乳酸菌製剤」をはじめとする整腸剤の処方が検討されます。下痢止めは、胃腸炎の治癒の観点から使用されないことも多いです。後遺症として二次生乳糖不耐症が疑われた場合のみミルラクトやガランターゼが処方されます。

■解熱剤 胃腸炎に伴って発熱がある場合、「アセトアミノフェン」などの投与が検討されます。下痢が止まらない時は内服薬、吐き気が収まらない場合は座薬など、病状ごとにお薬のタイプが選択されます。

子どもの胃腸炎のホームケア

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最も重要なのは「水分補給」

胃腸炎にかかると、下痢や嘔吐によって水分が失われていきます。このような脱水症状は、子どもの生命に危険を与える可能性もありますから「水分補給は最も重要なケア」です。以下、水分の摂り方ご紹介します。

■経口補水液 ・薬局などで市販で購入できるものとしては「OS-1」 ・家庭では、湯冷まし1Lに、食塩3g(小さじ1/2杯)、砂糖40g(大さじ4.5杯)、好みで果汁(レモンやグレープフルーツなど)を混ぜて作ることができます。

■経口補水液の飲ませ方(経口補水療法) 最初は5cc(ティースプーン1杯)から始めて、数分おきに飲ませてください。嘔吐が見られなければ少しずつ1回に飲む量を増やしていきます。一度にたくさん飲ませると吐いてしまい脱水の予防にならないことがあるので気をつけましょう。一方で、嘔吐が見られるようなら30分ほど休んでから再び飲ませてみます。母乳(ミルク)栄養児の場合は、母乳(ミルク)を少しずつ何度も与えてください。

心配な点がある場合は、医師に相談しましょう。

食事やお風呂

■食事 食事は、消化吸収の良いものが基本です。食物繊維の多い食べ物、刺激の強い食べ物、脂質の多い食べ物は、胃腸に負担をかけるので避けましょう。望ましい食事は、おじや、うどん、すりおろしりんご、スープ、豆腐、ヨーグルトなどです。食材は小さくカットしてください。1回の食事で食べられる量は少なくしつつ、1日5回前後など、食事の回数を分けてあげましょう。

■風呂 38度を超える発熱をしていたり、吐き気が強い時、下痢が止まらない時などはお風呂に入らないほうが良いでしょう。症状が悪化してしまう可能性があるほか、吐瀉物や下痢で、浴槽を汚染してしまう可能性があり、衛生面で問題があります。

すでに吐き気は治まっているが、多少下痢があるという状態では、ごく短い時間の入浴ならば大丈夫です。長時間の入浴は、体力を使うため控えましょう。また、体調が戻らず発熱などがあっても「体がべとべとして気持ち悪い」ということは特に夏場などには多いはずです。このような場合は、お湯を使った濡れタオルで体を拭いてあげましょう。

まとめ

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胃腸炎の患者さんは、世界で例年およそ10億人とも言われています。特に、途上国で6歳以下の子供が最多で、下痢による脱水症状から命を落とす危険性も高いと考えられます。一方、日本では適切なケアによって重症化を防ぐことも期待できますが、特に1歳以下のお子さんの胃腸炎については、重症化の危険が常にあることを心しておきましょう。胃腸炎による脱水症状を心配しすぎる必要はありませんが、一方で軽く見すぎるのも危険です。症状が出たら早めに、病院を受診させてください。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年4月27日

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