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家事が億劫になるのは、怠け癖ではなく「住まいの温熱性能」が理由だった!?

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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家事が億劫になるのは、怠け癖ではなく「住まいの温熱性能」が理由だった!?

旭化成建材・快適空間研究所と旭リサーチセンターが「住まいの温熱環境の実態と満足度」の第4回調査結果を公表した。筆者はこの結果を見て、「寒くて掃除する気にならない」と思うのは、私だけではないことに安心したり、自ら住宅内に温度ムラをつくっていたことが分かって反省したり、いろいろと気づくことが多かった。皆さんはどうだろうか?【今週の住活トピック】
「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査」を公表/旭化成建材・旭リサーチセンター温熱性能が高い住まいほど、家事行動が“億劫でない”傾向に

まず、この結果(画像1)を見てほしい。

【画像1】冬季の家事行動について(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

【画像1】冬季の家事行動について(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

筆者は、猛暑日の昼間や真冬の夕方などに「掃除するのが面倒だなあ」と思いながら、だらだらと掃除をすることが何度もあった。我が家はマンションながら角住戸なので窓が多く、室内にいて暑さや寒さを感じることが多い。料理や洗濯よりも、住宅内の部屋を移動しながら掃除をするのが、特に億劫に感じる。

この結果を見て、筆者は激しく同意したのだが、皆さんはどうだろう?

温熱性能が高い住まいに暮らす人ほど、生活にムリ・ムダがない?

さて、「住まいの温熱環境の実態と満足度」の調査は、過去3回の調査で、「室温が高いと冬の防寒行動が少ない」、「温熱性能が高い住宅では、夏熟睡できる」など、住宅の温熱環境で生活行動に違いがあることを明らかにしてきた。第4回(2018年3月実施)では、冬季の生活行動・暮らしの関係などをより具体的に調査している。

調査対象は、一戸建ての持ち家に2人以上で住む既婚世帯。住宅の温熱性能を低・中・高の3つに分類して、意識や行動について比較している。温熱性能は、窓ガラスの種類への回答によって次のように分類しているが、これまでの調査によって、住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されているという。
・温熱性能「低」:シングルガラス(N値:450)
・温熱性能「中」:複層ガラス(N値:484)
・温熱性能「高」:Low-Eペアガラス/トリプルガラス(N値:72)

今回の調査結果を分析した快適空間研究所では、生活行動に明確な違いがあった5つを「生活価値」として提示し、温熱性能が高いほど、「ムリ・ムダのない合理的な暮らしをしていることが推測される」とまとめている。

○温熱性能が高い住まいの5つの生活価値
(1)家事行動が「億劫でない」傾向に
(2)入浴時と睡眠・起床時に「不快でない」傾向に
(3)室内での「着衣と布団が少ない」傾向に
(4)寒さを解消するための「手間が少ない」傾向に
(5)空間利用の「無駄がない」傾向に

筆者が特に気になったのは、(1)と(5)だ。(1)はすでに紹介したので、次は(5)について見ていこう。

温度ムラ(住宅内の温度差)は部屋を閉ざすことでつくられる?

まず、冬に「家の中で寒くて使いたくない部屋やスペースがあるか」を聞いたところ、「ある」と答えたのは温熱性能「低」で35.7%、温熱性能「中」で30.9%、温熱性能「高」で27.4%で、温熱性能による差が見られた。

次に、「居間・食堂のドア・戸を開けたまま、広い空間で生活しているか」を聞いたところ、以下のグラフの結果となった。住まいの温熱性能の高さによって、大きな差が生じている。

【画像2】居間・食堂のドア・戸を開けたまま、広い空間で生活している(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

【画像2】居間・食堂のドア・戸を開けたまま、広い空間で生活している(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

今回の調査では、別に訪問調査も行っている。温熱環境に満足していると回答した7軒のお宅に訪問して、暮らし方を調査するだけでなく、サーモカメラを使って室内ごとの温度も測っている。訪問調査の結果では、温熱環境が悪いと思われがちな階段下に机を置いて勉強スペースとするなど有効活用をしている事例や、1階の各部屋の室内ドアを敢えて無くして開放的な間取りにした事例などがあったという。

また実際に各部屋の室温を測ってみると、室内ドアを開けたままのお宅のほうが「温度ムラ」がないということも明らかになった(画像3)。

【画像3】訪問調査の結果を一部抜粋(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

【画像3】訪問調査の結果を一部抜粋(出典/旭化成建材・旭リサーチセンター「第4回『住まいの温熱環境の実態と満足度』調査報告書」から転載)

実は筆者は、光熱費を削減しようと、一人でいるときはその部屋だけ冷暖房を入れるようにしている。そうすると、部屋を移動するとムッとする暑さやヒヤッとする寒さを感じたりする。掃除が億劫になるのは、室温だけでなく、温度ムラも原因になっていたのだと思う。今はまだいいが、年齢を重ねていくと温度ムラが体にこたえるようにもなるだろう。

そういえば、来客時に室内ドアをすべて開けて2台のエアコンで冷房をかけたときは、住宅内の温度ムラがなかったなあと思い出し、これからは開放的に暮らそうと思った次第だ。

ほかにも調査結果では、住宅検討時に「住まいの温熱性能」について調べるなどの情報収集や勉強をした人ほど、温度ムラのない住まいに満足する傾向が見られた。

住宅供給側の説明を聞くだけでなく、自ら住まいの性能について知識を得た人ほど、満足度が高い家を手に入れることができ、ムリ・ムダのない生活を過ごせるということなので、皆さんも住まい選びでは気になることは自らしっかり調べることをお勧めしたい。

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