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【医師監修】妊婦のインフルエンザ、薬の服用・赤ちゃんへの影響は?

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目次

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妊婦がインフルエンザに感染した場合、赤ちゃんにはどのような影響が及ぶのでしょうか。薬の服用、ワクチン接種のそれぞれについてチェックしましょう。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業。東京大学医学部付属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て現在三楽病院産婦人科長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。

妊婦がインフルエンザにかかるとどうなるの?

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赤ちゃんの「統合失調症」にも関係が

ママのインフルエンザ感染と、子どもの将来的な統合失調症発症の関連は、古くから疑われていました。実際に現在では、妊娠期間中のままのインフルエンザ感染が「お子さんの将来的な統合失調症発症に関係する」と考えられています。なお統合失調症とは幻覚・妄想を伴う精神疾患の1つです。新潟大学脳研究所のコラム(*)では、インフルエンザ感染と失調症発症の関連として「脳発達障害が起きる」との仮説を紹介しています。動物実験でも、妊娠中のネズミ・生まれたてのネズミにインフルエンザウィルスを感染させるなどすると、異常な行動を示すことが明らかになっています。

(*「統合失調症研究の今」新潟大学脳研究所 http://www.bri.niigata-u.ac.jp/column/000121.html)

赤ちゃんが「双極性障害」になるリスクが4倍に!?

「妊婦さんのインフルエンザ感染と、生まれてくるお子さんの統合失調症発症との関連」だけではなく、同時に「妊婦さんのインフルエンザ感染と、生まれてくるお子さんの双極性障害リスクが関連するらしい」ということも判明しています。

「成人の妊娠性インフルエンザと双極性障害」(原題:Gestational Influenza and Bipolar Disorder in Adult Offspring)と呼ばれる調査報告(*)によれば、妊娠中にインフルエンザ感染した場合、子供の双極性障害リスクがおよそ4倍にも上昇することが判明しました。双極性障害とは、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患です。ママのインフルエンザ感染による影響は、子供が乳幼児の頃にはそれほど感じなくても、将来的に統合失調症・双極性障害などの形で影響する可能性があることを覚えておきましょう。

(*「Gestational Influenza and Bipolar Disorder in Adult Offspring」JAMA http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/fullarticle/1686037)

インフルエンザの症状とは

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インフルエンザの危険サイン・チェックリスト

以下のような症状が急速に現れた場合は、インフルエンザの疑いがあります。後にご紹介する「インフルエンザ治療薬」は、発症から48時間以内に服用することが望ましいとされていますので、疑わしい症状が確認できたら、速やかに病院へ行くことをおすすめします。

1)38℃を超える高熱 2)体のだるさ 3)頭痛 4)鼻水 5)せき 6)疲労感 7)関節や筋肉の痛み 8)世間で、あるいは身近でインフルエンザが流行している

インフルエンザは症状が出始めるごく初期の段階では、一般的な風邪と区別がつかないケースがあります。流行期に重なる場合は、インフルエンザの可能性も念頭に置き、熱が上がり始めた段階で速やかに病院を受診すると良いでしょう。

重症化しやすい妊婦のインフルエンザ

インフルエンザはもともと通常の風邪よりも、熱が高くなり、症状も全身に出やすいことが知られています。その中でも、特に重症化しやすい(あるいは特に注意したい)とされるのは、乳幼児、高齢者、そして妊娠中のママなのです。妊娠期間中は、比較的免疫力が下がりますので、風邪やインフルエンザに感染するリスクも高まり、また、感染した際の重症化リスクも高まると考えられています。厚生労働省のホームページでは「妊婦のインフルエンザ重症化で集中治療室に入る割合は、非妊娠時のおよそ10倍にもなる」ということが紹介されています。(*)

(*「新型インフルエンザ対策妊娠中の人や授乳中の人へ」厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/ninpu_1217_2.pdf)

気を付けるべきは「冬」

インフルエンザの流行は冬です。具体的には、年末ごろから翌年3月ごろまでは気をつける必要があるでしょう。インフルエンザ流行の理由となっているのはまず「乾燥していること」、そして「気温が低いこと」です。逆に、インフルエンザウィルスからすれば「高温多湿の環境」は苦手ということになりますので、部屋の湿度は55%前後にキープし、温かい状態を保つことが、予防策の1つになります。

妊婦さんのインフルエンザ治療薬の服用

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「リレンザ」を服用しても大丈夫?

専用の器具で吸入するタイプのインフルエンザ治療薬「リレンザ」。作用する箇所が部分的であり、飲み込んだ場合にママの血液中にうつるのもごく微量であると考えられます。したがって、おなかの中の赤ちゃんに影響を与えず、インフルエンザの治療効果が期待できるとされています。

「タミフル」を服用しても大丈夫?

服用した一部のインフルエンザ患者に異常行動などの副作用が確認された「タミフル」。 国立成育医療研究センターに開設された「妊娠と薬情報センター 」、さらには虎の門病院の調査によれば「妊娠初期のタミフル服用によって、先天障害を持つ赤ちゃんが生まれる確率は、通常の割合と比べて変わらなかった」とのことです。現状では、タミフルの安全性を示すデータの1つと言えますが、今後胎児への影響が発見される可能性ももちろんゼロではありませんから、医師とよく相談の上、服用を判断しましょう。

妊婦さんのインフルエンザワクチン接種

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妊娠中のワクチン接種はOK?

「妊娠中のワクチン接種は危ない」というのは、多くのママが感じていることでしょう。しかし、ワクチンの種類によって、安全性はまるで変わってきます。具体的には、体内で増殖しない「不活化ワクチン」と、体内で増殖する「生ワクチン」の2つがあり、前者の「不活化ワクチン」であれば胎内の赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。実際に「不活化ワクチン」であるインフルエンザワクチンは、基本的に妊娠中のどの時期に接種してもOKとされています。つまり、妊娠初期や臨月においても接種可能と考えられますが、この時期に回答するママは一応お医者さんに相談してください。

(*「インフルエンザのワクチン・薬情報」妊娠と薬情報センター https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/h1n1.html)

インフルエンザワクチンの効果は?

インフルエンザワクチンに期待できる効果は「インフルエンザの発症そのものの抑制」よりも「合併症などの重症化抑制」と言えるでしょう。したがって、インフルエンザワクチンを接種したからといって、完全にインフルエンザにかからないということではありません。しかし、感染の確率を少しでも下げ、感染した場合の重症化を防ぐことでママの健康や命を守るという点では、接種のメリットがあります。

摂取を受ける時期

可能であれば、インフルエンザの流行を見越して秋の終わり頃まで(遅くとも11月頃まで)に、ワクチンの接種を検討すると良いでしょう。ワクチンの効果は、数ヶ月間続くと考えられますので、インフルエンザ流行の直前を狙っておけば、ピークが過ぎ去るまで予防効果が持続すると考えられます。

ワクチン以外、インフルエンザの予防策3つ

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部屋の湿度を保つ

インフルエンザにとって「湿度の高い環境」は苦手です。また、乾燥した空気は、気道の粘膜から水分を奪い、バリア機能を低下させてしまいます。特に冬場は、乾燥が激しいので、お部屋の湿度を常に55%前後にキープすることを心がけましょう。その方法としては、濡れた洗濯物を部屋干しするだけでも効果が期待できます。しかし、常に安定した湿度をキープする意味でも、妊婦さんのいるご家庭では「空気清浄機付きの加湿器」の購入を検討してもいいかもしれません。

インフルエンザ流行期の「不要な外出」は極力避ける

専業主婦のママであれば、インフルエンザが流行している時期に不要な外出をする事は避けましょう。特に、不特定多数の人でごった返す繁華街や駅、ショッピングモールやデパートなどはインフルエンザ感染のリスクを高めると考えられます。例えば、仕事帰りのパパに買い物を頼むなどすればママのインフルエンザ感染を防ぐ一助になります。「パパにばかり負担を押し付けて心苦しい…」というママは、ネットスーパーやネットショッピングを活用すれば良いでしょう。

外出時/帰宅後のケアを徹底する

仕事を続けているママで、インフルエンザの流行期でもどうしても職場に行かなければならないと言う場合は、マスクの着用を徹底しましょう。

また定番ですが、「手洗い・うがい」は、ウイルス除去に大きな効果を発揮します。インフルエンザ流行期に外出したら、帰宅後はママ自身もお風呂に入ると安全です。これで、体に付着したウィルスの除去が期待できます。仕事の疲れから、手洗いうがいをまともにせず、お風呂にも入らないまま寝てしまうなどといった事は、大変危険な行為と言えるでしょう。なお、インフルエンザ除去には石鹸のみならず、アルコールも有効ですから「アルコール消毒の除菌シート」などを持ち歩くのも良いかと思います。

まとめ

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「妊娠中は薬が心配」と多くのママが思うことでしょう。しかし、妊娠中でも比較的安全に飲むことができる治療薬もありますので、インフルエンザが疑われる際は速やかに病院へ行きましょう。また「不活性ワクチン」であれば妊娠中の摂取でも安全性が高いと考えられます。

一方で、インフルエンザにかからないようにできるだけ工夫することも、もちろん必要です。大変シンプルな方法ですが、手洗い・うがいは効果的であるほか、インフルエンザの流行期である冬場には、部屋の湿度を保つことを心がけましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年5月1日


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