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【医師監修】乳歯と永久歯の虫歯に違いはある? 子どもの虫歯予防策5つ

目次

気をつけて子どもに歯みがきをさせていたのに、歯科検診や乳児検診などで「虫歯」と言われ、驚くママも多いのではないでしょうか。乳歯はやがて抜けて永久歯に生え変わるとはいえ、虫歯になりにくい口内環境にしておきたいものです。今回は乳歯を虫歯から守るためにできることをまとめました。

この記事の監修ドクター

歯科田丸瑛子 先生 開業医勤務。一般歯科、小児歯科、美容歯科、美顔デンタルなど、虫歯治療、歯周治療だけでなく、歯と調和のとれた口元を目指し、お顔のバランスを整えて保つための、口腔内トータルケアーを行っている。食べる、喋る、噛む、発音、体の歪みと密接に関係している歯を長期にわたり保持するために、ホームケアーの指導や、プロフェッショナルケアーにも力を入れている。女医+(じょいぷらす)所属。

乳歯の虫歯の特徴

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乳歯の虫歯は永久歯の虫歯とは、様子が異なる点が多くあります。乳歯の虫歯のポイントをしっかりとおさえておけば、歯みがきの仕上げの時などに子どもの口の中をチェックできます。

乳歯のむし歯は白い!?

虫歯の色というと、どのような色をイメージするでしょうか。多くの人は「茶色」「黒」といった色を思い浮かべるかもしれませんが、そのようなイメージで乳歯の虫歯をとらえていると、虫歯を見逃してしまうことも。乳歯の虫歯は茶色や黒だけではなく、白い虫歯もあります。黒っぽい虫歯はゆっくりと進行する虫歯であるのに対し、白い虫歯は初期虫歯なので早く進行する虫歯。黒い虫歯だけが虫歯ではありません。

エナメル質が薄い

歯の表面は体の中で最も硬いエナメル質で覆われています。乳歯のエナメル質は大人の半分しかない上、歯の質も未成熟で柔らかく、虫歯菌が作る酸に弱いのです。虫歯ができたとしても、エナメル質の中だけであれば再石灰化で治る可能性があります。ただしエナメル質の下にある柔らかな象牙質まで入ると、虫歯は一気に進行してしまいます。

痛みが感じにくい

虫歯の経験がある大人であれば、歯に違和感あった場合「これは虫歯の痛みだ」とわかることが多いでしょう。しかし、子どもはまだ痛みの感覚が発達しておらず、気づきにくいのです。また、虫歯の痛みは、出たり引いたりすることがあるもの。「痛いと言っていたが、言わなくなったので思い過ごしかな」と思っているうちに、虫歯が進行することもあるのです。

また痛みが出た場合でも、歯そのものが痛むというよりも、虫歯が進行して歯に穴が開き、歯ぐきが腫(は)れて痛いということが多いようです。「痛い」と子どもが言い始めたときには、かなり虫歯が進行してる可能性があるので、こまめなチェックや歯医者さんでの検診が大切です。

進行が早い

乳歯の虫歯は見つけにくいだけでなく、やわらかなエナメル質を突破してすぐに象牙質まで達してしまいます。また乳歯の神経は、生え変わりに備えて永久歯よりも大きくなっています。「薄いエナメル質と象牙質」、「大きな神経」といった二つの乳歯の特徴により、虫歯になると神経まで達してしまうスピードも速いのです。

虫歯ができやすい場所

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子どもの虫歯は見つけにくく、進行しやすいことがわかりました。まめに子どもの歯をチェックし、虫歯の早期発見に努めたいものですね。それではどういった部分をチェックしたらいいのでしょうか。子どもの虫歯ができやすい場所について解説します。

奥歯と奥歯の間

乳歯の虫歯は歯の間にできやすいものです。特に奥歯の歯と歯の間は気をつけましょう。歯ブラシでは磨きにくい歯の間は、デンタルフロスを使ってもいいでしょう。デンタルフロスで引っ掛かりがあるよう場合、虫歯になっている可能性があるため、早めに歯医者を受診しましょう。

上あごの前歯と前歯の間

飲み物を与えることが長かった子どもの場合、まず気をつけたいのが「上あごの前歯の間」です。ミルクのほか、糖分が含まれるスポーツドリンクやジュースなどをほ乳瓶で与えると、上の前歯にまず最初に糖分が触れるので、虫歯ができやすいです。ミルクやジュースを与えるのはOKですが、だらだらと時間をかけて飲ませ続けるのは避けましょう。飲ませた後の歯みがきも、しっかりするようにしましょう。

奥歯の溝

奥歯は歯と歯の間だけでなく、溝も要注意です。食べ物をすりつぶすのに適した形状をしている奥歯は、中央部分のくぼんだ部分に虫歯菌がたまりやすいのです。特に奥にある2本は虫歯になりやすい歯。歯ブラシが届きにくく、溝が細かいため、虫歯菌が取りにくくなります。虫歯が進行し、歯に穴が開いてしまった場合、さらに歯ブラシが届きにくくなるため、もっと虫歯が進行してしまいます。

乳歯と歯ぐきの間

大人もたまりやすいですが、歯と歯ぐきのきわは汚れがたまりやすく、しっかり汚れを落とそうと、歯ぐきに歯ブラシを強く当てすぎると痛がり、仕上げ磨きを嫌がることもあります。仕上げ磨きが不十分で、歯と歯ぐきの境目をしっかりと磨けなくなると、初期虫歯が始まる可能性が高くなります。歯と歯ぐきの間をやさしく、子どもが嫌がらないように磨いてあげましょう。

乳歯の虫歯の治療方法とは?

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子どもがもしも虫歯になってしまったら、どのような治療方法があるのでしょうか?ここでは、虫歯の進行別に見た子どもの虫歯治療方法について解説します。

フッ素塗布

虫歯になると「その部分を削る」というイメージが強いかもしれませんが、歯の表面が白く濁って見える乳歯の初期虫歯の場合、フッ素を塗布します。。フッ素は初期虫歯にミネラルを吸収されて、再石灰化を助ける働きがあります。また、歯の質を強化し、虫歯菌の活動が抑えられ、酸から歯を溶けにくくしたり、酸の生成を抑える効果もあるのです。

こうして歯にフッ素を塗り、歯の質を強くすることによって虫歯を治していくのです。フッ素を定期的に塗り続けることで、虫歯のない元の歯の状態に戻っていきます。フッ素を塗って歯を強くするだけでなく、毎日の虫歯になりにくい食習慣や正しい歯みがきの実践、仕上げ磨きも重要なことです。

小さなむし歯の場合

乳歯の虫歯の進行は早いもの。初期虫歯を過ぎ、小さな穴が開いてしまった場合は、神経に達する前に虫歯をとってからプラスチックを詰めます。

ただし、永久歯と比べ、乳歯の場合、詰めたプラスチックが取れやすくなっています。唾液も多く、水分を防湿しずらかったり、歯が柔らかいため、硬さが違うプラスチックの詰め物は取れやすいのです。歯みがきの仕上げ磨きのときは、ちゃんと詰め物が入っているかチェックしましょう。そして、もしも取れてしまった場合は、穴があいて汚れがたまりやすくまた虫歯になりやすいため、すぐに歯科医を受診してください。

神経まで広がってしまった場合

虫歯が進行し、神経まで広がってしまった場合は、神経をとったり、切断するといった処置を行います。神経まで虫歯菌が入り、神経が死んでしまった場合、根の先に膿(うみ)がたまり放置してしまうと、それを避けて永久歯の生えてくる場所が変わり、歯並びが悪くなる可能性もあるため、きちんと治療を行いましょう。

虫歯が根まで進行してしまったら

さらに虫歯が進行し、根まで達してしまった場合はどのような治療が行われるのでしょうか。乳歯は永久歯が生えてくるスペースを確保する役割もあるため、できるだけ根の治療をして残すようにします。しかし神経を取ってしまった乳歯は、根の吸収が早く、早く抜けていまうことが多いので、永久歯が出てこれなくなったり、歯並びが悪くなることもあるので、永久歯のスペースを確保するために装置をつけることがあります。

乳児の虫歯の予防方法5つ

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ひどくなると、抜歯に至ることもある乳歯の虫歯。抜歯まで行かないとしても、神経を取ったり、歯を削るといった治療は、子どもにとってもかなり負担です。虫歯予防のためにできることとは、どのようなものでしょうか。

歯磨き

歯みがきは基本中の基本です。小さな子どもの食事回数は1日4〜5回になることも多いため、毎食後の歯みがきを徹底するのは大変。そのため、毎食後にきちんと磨くことよりも、虫歯になりやすいところを注意して磨くことが大切です。前項でも解説した、虫歯になりやすい歯と歯の間、奥歯のみぞなどをしっかりと磨きましょう。就寝中は、唾液の分泌量が減り、虫歯菌が活発化するため、口の中が虫歯になりやすい状態です。寝る前にはしっかり歯ブラシをして仕上げ磨きをすることを大切です。

家族間の感染を予防する

子どもが将来虫歯になるリスクが高いものとして、大人からの食べ物の噛み与え、スプーンなどの共有などが挙げられます。三才までは、子どもに虫歯菌を感染させないよう、箸やスプーン、コップといった食器類を大人と共有することは避けましょう。大人が口をつけた食べ物を与えたり、ストローで大人と同じドリンクを飲むのも虫歯菌が子どもに感染してしまう原因になります。

フッ素を塗る

歯科医院でフッ素を塗布してもらうほか、家庭でも歯磨きや歯磨き後にフッ素を使い虫歯を予防しましょう。フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤、ジェルなどは、乳歯のエナメル質を強くする効果があります。小さな子どもも抵抗なく使えるように、いちご味などの風味が付いたフッ素商品も多く販売されています。

シーラントをする

歯科医院でできる「シーラント」は、乳歯の奥歯のみぞの虫歯を防ぐのに効果的です。シーラントとは乳歯の奥歯の溝をきれいにして、薄いプラスチックで覆うこと。歯ブラシでは届きにくい部分をコーティングするため、溝からの虫歯を予防できるのです。ただし、シーラントがはがれてしまうと、その下から虫歯が進行してしまうことも。定期的に歯科医院でチェックを受け、メンテナンスをすることが大切となります。

定期健診を受ける

どんなに家庭で予防していたとしても、虫歯になってしまうこともあります。見逃していると進行してしまうため、定期的に歯科検診を受けておくことが大切です。できるだけ小さなころから定期健診を受けることを習慣づけておくと、子どもも歯医者さんに行くことに対する抵抗も少なくなるでしょう。

歯科医院では、唾液の検査も受けることができます。唾液検査では、主な虫歯菌であるミュータンス菌やラクトバチラス菌の量、唾液量、唾液緩衝能、プラーク量、食事回数などを調べ、虫歯のなりやすさを測定します。これにより、虫歯にならないためにどのような対策をしたほうがいいのかわかるのです。

永久歯に与える影響

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「乳歯が虫歯になっても、そのうち抜けるから、永久歯ほど深刻に考えなくてもいいのでは」と楽観的に考える人もいるかもしれません。しかし、乳歯の虫歯を放っておくと、口の中に虫歯菌が増え続けることに。せっかく生え変わった永久歯なのに、虫歯菌だらけの口の中にさらされることになります。

また、乳歯の虫歯が神経や根を治療するところまで進行すると、永久歯が曲がって生えたり、歯並びが悪くなることも。乳歯の歯の根の先などに膿(うみ)が溜まると、その下にある永久歯が形成不全に陥ることもあるのです。

子どものころからの習慣は、大人になっても引き継がれることが多いでしょう。ていねいな歯みがき、定期的な歯科検診、フッ素散布など、小さなころから親が口腔ケアを心がけることによって、子どもの歯を守ることができるのです。

まとめ

子どもは歯磨きを嫌がったり歯医者で大泣きするなど、ママは子どものお世話にストレスを感じることもありますよね。しかし習慣にすることで、子どもはだんだんと抵抗なく口腔ケアを受け入れるようになるようです。虫歯の不快な痛みは、治療をしないかぎり治らないもの。家庭でも虫歯チェックを心がけ、もしも虫歯の様子が見られたら、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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