アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】ママ&パパのうつ病は、赤ちゃんにも影響する!? 注意点まとめ

このコラムに「ありがとう」を贈ってください。
michillライターさんの励みになります

目次

友だち追加 新着記事をお知らせします!

ママ、パパがうつ病だと「赤ちゃんに与える影響」が心配です。今回は、妊娠前後のパパ・ママのうつ病ほか、抗うつ薬の飲み方、相談すべき専門家や機関をご紹介します。

この記事の監修ドクター

西條クリニック西條朋行先生 新宿御苑前駅 徒歩1分にある、心療内科・精神科のクリニックです。当院では、根拠に基づいた良質の医療を提供し、患者さんの苦痛の軽減と解消をはかることのみならず、患者さんの問題を、それを内在する「環境全体の問題」と捉え、患者さんご自身について、あるいは、ご自身の環境との付き合い方について、 「前よりもはっきりわかった」「役に立つことを知った」と実感していただけるように心がけています。 http://saijo.net

ママ&パパのうつ病

473984700

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠前、あるいは妊娠中からうつ病だった。産後にうつ病になった。妊娠前後はホルモンバランスの変化と心身への大きな負担が重なり、うつ病を発症することがあります。近年では、パパがうつ病を発症するケースも増えているようです。まずはその実態から知っていきましょう。

珍しくないママのうつ病

妊娠中、あるいは産後にうつ病になるケースは珍しくありません。妊娠中・産後は、女性の生涯の中で最もうつ病が起こりやすい時期の1つです。実際に、産後うつ病の前段階ともいえる「マタニティブルー」を経験するママは25%にのぼるとも言われています。以下、妊娠中・産後のうつ病について知っていきましょう。

■妊娠中のうつ病 妊娠初期のつわり、赤ちゃんの成長に伴う足腰への負担増、そして母になるプレッシャー…。子供を育て産む責任を、ある意味ではひとりで支えている大変な時期です。なお、妊娠すると、ホルモンバランスが変化し、ストレスに対して脳の処理能力が限界になることも。そうすると、状況をネガティブに捉えてしまい、うつ病発症の原因となると考えられています。

■マタニティブルー 産後、数日〜10日前後続く不安定な精神状態を指します。先ほどご紹介したように、ママの25%が経験するとも言われていますが、出産直後に起こる急激な女性ホルモン分泌の減少が、主な原因と考えられています。人によっては、マタニティブルーだとわからず終わることもありますが、不安感やイライラを感じていたら、マタニティブルーだった可能性もあるでしょう。

■産後うつ病 マタニティブルーと産後うつを同じものだと考える人もいますが、症状の長さが違います。マタニティブルーは比較的短期間で収まりますが、産後うつは年単位で続くこともあります。流れとしては、マタニティブルーからそのまま産後うつ病に入る方もいて、その割合は5%程度になるようです。症状としては、頭や胃の痛み、食欲がわかない、疲労感、不眠症ほか、気分の落ち込み、興味や自信の喪失、自責(自分を責めてしまう)といったものが挙げられます。マタニティブルーの症状が2週間を超え、さらに上記のような不調が現れ始めたらよく注意する必要があります。

パパになるプレッシャー!? 旦那さんのうつ病

ママから見たら「なんでパパが!?」と感じるかもしれませんが、旦那さんにも「パパになること」や「環境が変わること」へのプレッシャーがあります。もちろん、ママとは違ってホルモンバランスの変化などが原因ではありませんが、このようなプレッシャーによって「旦那さんがうつ病を発症するケース」が増えています。現在では「パタニティブルー」という名前がつくほど、一般に認知されている状態です。出産前後、旦那さんに頭痛や不眠症などいつもと違った症状が出始めたら注意しましょう。

赤ちゃんへの影響は?

498277091

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

うつ病になって最も心配な事は「赤ちゃんへの影響」ではないでしょうか。薬を飲んだ場合、赤ちゃんに悪影響はないかな、赤ちゃんの時期にママがうつ病だと発育に悪影響ではないかしら、などの心配は尽きないかと思います。ここでは、うつ病が赤ちゃんにもたらす「妊娠前・妊娠中・産後」の影響をそれぞれ確認しましょう。

【妊娠前】抗うつ薬で不妊治療に悪影響が?

抗うつ薬の服用は、妊活や不妊治療に悪い影響がでるのかもしれない…、なんて、心配するパパママもいることでしょう。抗うつ薬の副作用はそのすべてが把握されているわけではないので、受精などに悪影響を与える可能性はゼロとは言えません。

実際に近年では、精神神経用剤の医薬品「塩酸パロキセチン水和物」(パキシルなど)に「精子の特性変化により、受精確率に影響する」という可能性が、海外の臨床試験により判明しました。(*)この薬は世界的にもポピュラーな抗うつ薬ですから、妊活・不妊治療の男性に処方されている可能性もあります。服用する際は医師とよく相談する必要があるでしょう。

参考*「使用上の注意改訂情報(平成22年8月10日指示分)」独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/revision-of-precautions/0211.html)

【妊娠中】薬の影響

妊娠中、お腹の中の胎児の成長に薬が影響する可能性は、抗うつ剤のみならず、多くの他の薬がもっています。そのため、安全性の確認されている薬以外は服用を控える事がすすめられているのです。一例では飲み薬ではない「湿布薬」などでも、血中の薬物濃度が上昇する可能性を考慮して「医師や薬剤師に相談してから使用すること」が推奨されているほどです。少なくとも、自己判断で家にある抗うつ剤や精神安定剤を飲む事は危険と言えるでしょう。

【授乳期・産後】赤ちゃんの発達・親子関係の影響

パパ・ママの精神状態がうつ病で落ち込んでいる場合、赤ちゃんの発達・親子関係にも影響する可能性が考えられます。新生児・乳幼児には、身体的な触れ合いを通じたコミュニケーションが不可欠です。しかし、産後うつの一症状として赤ちゃんそのものへの興味を失うケースもあり、この場合は、赤ちゃんの発達や、その後の親子関係に深刻な影響を与える可能性も懸念されます。具体的には、情緒や行動の障害、あるいは自閉症につながる可能性も指摘されています。また、パパがうつ病の場合には、夫婦や家族の関係に亀裂が入る可能性も考えられ、やはり赤ちゃんにとっても望ましい環境とは言えないでしょう。

妊娠・授乳中の薬の飲み方は?

476698149

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠中は、出来る限り薬の服用を避けた方が良いことは言うまでもありません。特に、妊娠初期の10週目程度までは、薬は胎児の発育に大変影響を与えると言われているので、避けるべきでしょう。また、薬が母乳へ移行するリスクも考慮し、できれば授乳期を過ぎてから薬の内服を始める方が良いと言う専門家もいます。ただし、最近の論文(メタ解析論文)では、妊娠中の抗うつ薬使用は心奇形の危険性は少なく、機能奇形(出生児が自閉スペクトラム症等を発症すること)の危険性についても、SSRI(抗うつ薬:選択的セロトニン再取り込み阻害剤)の使用が影響しないと報告されているので、深刻な産後うつ病などが想定される場合には、薬の服用も検討したほうがよいでしょう。さらに重症と判断される場合は入院が必要な場合もあります。ただ、赤ちゃんと一緒に入院できる病院もありますので心配なママは探してみてください。いずれも、専門家・専門機関に相談することが、うつ病改善における最良の方法です。どのような手段がベストかの判断は、ママごとにケースバイケースとなりますので、自己判断せずに専門医にかかってください。

なお、後ほど詳しくご紹介しますが、東京・国立成育医療センターに開設された「妊娠と薬情報センター」に問い合わせれば、個々のお薬の安全性などについて問い合わせることが可能です。

妊娠前後のうつ病…誰に相談すべき?

497325859

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠前後のうつ病が悪化する原因の1つは「誰にも相談できない」「相談しても理解してもらえない」という点かもしれません。周囲の人に相談しても「妊娠期間中は精神的に大変なのは当たり前」と言われるなどして、その辛さを本当に受容してもらっているという感覚が得にくいのではないでしょうか。妊娠中・産後のうつ病は、早期の発見と治療が不可欠です。パパもママも、ひとりで抱え込まず、専門家・専門機関へ相談しましょう。

医師・薬剤師

精神科に通院し、抗うつ剤や精神安定剤を飲んでいるさなかに妊娠発覚。この場合は、産科医師にその事実を隠さず伝え、今後の薬の飲み方にアドバイスをもらいます。健診などで相談に行く際は、処方箋を持って行くと良いでしょう。また、通院中の精神科医師にも妊娠を告げ、やはり薬の飲み方について指南を受けましょう。場合によっては、急に薬の量を減らすことが好ましくないと判断されることもあるので、妊娠の経過やママの体調なども見ながら、慎重に判断する必要があります。可能であれば、産科医師と精神科医師が連携して判断できれば理想的でしょう。妊婦さんに使える抗うつ剤・精神安定剤もあるので、それに切り替えることも検討しなければなりません。あるいは妊娠を機に薬を減らし、一時的中断というケースも予想されますが、併せてカウンセリング・心理療法など、別の治療が検討されることもあります。

なお、病院にはカウンセリング相談窓口が設けられていることもあるので、ママだけでなくパパも利用してみると良いでしょう。

市区町村の相談窓口

各市区町村にも、育児やメンタルヘルスの相談窓口が設けられています。悩みを聞いてくれるだけでなく、適切な医療機関などの紹介が受けられる場合もあります。

妊娠と薬情報センター

東京にある国立研究開発法人国立成育医療研究センターに「妊娠と薬情報センター」がオープンしました。センターのホームページには「授乳中に安全に使用できると思われる薬/治療に適さないと判断される薬」の表が公開されています。(*1)しかし、うつ病や精神安定剤については掲載されていませんので、センターへ電話相談されるとよいでしょう。(*2)こちらでは、妊娠30週以降の妊婦さんを対象に「授乳中にどの薬を飲んだら安全か」「医師から薬を処方されたが飲んでも大丈夫か」といったことが最長15分程度、電話相談できます。

(*1「授乳中の薬の影響」妊娠と薬情報センター https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html) (*2「授乳と薬のご相談について」妊娠と薬情報センター https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/jyunyu.html)

まとめ

487840635

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

パパ・ママがうつ病になった場合は、周囲の理解と協力が必要です。無理をさせず、心身の負担をできるだけ減らしてあげましょう。1人で辛さを抱え込む必要はありません。専門家や相談機関を利用して適切なアドバイスを受けてください。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年5月10日


0

michillライターさんの励みになります

お友だち追加で最新のコスメ、ビューティー、ファッション情報などを専門家が毎日お届けします!

友だち追加 キャンペーン情報もお知らせ!
この記事に投票する

回答せずに結果を見る

よく読まれています

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録