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【医師監修】子どもの嘔吐の原因、病院を受診するタイミングは?

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目次

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赤ちゃんや小さな子どもは、胃の形や機能が未発達なので、病気でなくても吐いてしまうことがあります。しかし、嘔吐の原因はさまざまで、なかには、緊急で病院を受診する必要があるケースもあります。ここでは、子どもの嘔吐の原因や症状の見分け方、対処法などをご紹介していきます。

この記事の監修ドクター

小児科専門医長谷川友香 先生 日本医師会認定産業医、医学博士 女医+(じょいぷらす)所属。

赤ちゃん、幼児の嘔吐について

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赤ちゃんはよく吐くもの

「嘔吐」とは、胃の中のものが逆流して体外に排出される症状のことで、異物や毒物を体の外に排出したり、胃や腸などの詰まりを解消したりするための防御反応として起こります。しかし、赤ちゃんや小さな子どもは、胃の入り口の締りがゆるいうえに、胃の形も縦に長いので、大人に比べて吐きやすいものです。

母乳やミルクを飲んだ直後に、口の端からたらたら吐く「溢乳(いつにゅう)」や、ゲップや抱っこの拍子に吐くのは、生理現象なので心配ありません。また、吐いても機嫌よく元気にしていて、食欲があるなら、しばらく様子をみても大丈夫でしょう。ただし、母乳やミルクを飲むたびに吐いたり、吐く回数が増えてきたり、発熱や下痢などの症状があったりする場合は、なんらかの病気が関係している可能性が考えられます。

嘔吐の原因は?

子どもの嘔吐の原因でもっとも多いのは、ウイルスや細菌に感染することで起こる感染性胃腸炎で、この場合は、嘔吐を繰り返すだけでなく、下痢もともなうのが特徴です。その他にも、車酔いやめまい、病気で胃や腸のどこかが詰まっている、食物アレルギー、ストレスや不安、頭を強く打ったなど、嘔吐の原因は多岐に及びます。

嘔吐にともなう症状から考えられる病気は?

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子どもが嘔吐をしたときに考えられる主な病気には、次のものがあります。

授乳後によく吐く

●元気で体重も増えている…生理的なもの

口の端からタラタラと母乳やミルクを垂らしたり、ゲップや抱っこの拍子に吐いたりしても、機嫌よく元気にしていて、体重が順調に増えているなら心配はありません。

●噴水のように大量に吐き、体重もあまり増えない…肥厚性幽門狭窄症

「肥厚性幽門狭窄症」は、胃から十二指腸に続く幽門部の筋肉が分厚くなっているために、飲んだものが十二指腸に流れなくなって、嘔吐を繰り返してしまう病気です。幽門の筋肉が厚くなる原因は、まだ解明されていません。生後2〜3週間〜3ヶ月くらいの赤ちゃんが発症しやすく、第1子の男の子に特に多く見られます。吐いたあとも、赤ちゃんは母乳やミルクを欲しがりますが、飲むとまた吐いてしまうため、栄養が不足して、体重が増えなくなってしまいます。

ふだん吐かないのに突然吐き、熱がある

●下痢や腹痛がある…感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎、細菌性胃腸炎)

「感染性胃腸炎」は、ウイルスや細菌が胃腸に感染し、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状を起こす病気の総称です。

「ウイルス性胃腸炎」は、主にロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなどが原因で起こります。突然、吐き始めた後、水っぽい下痢が大量に出るようになり、多くは発熱もともないます。嘔吐や下痢が続くと、脱水症状に陥りやすいので注意しましょう。

一方「細菌性胃腸炎」は、いわゆる「食中毒」のことで、カンピロバクター、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157など)、腸炎ビブリオなど、細菌のついた食品を食べたりすることで生じます。原因となる細菌によっても異なりますが、下痢、嘔吐、腹痛、発熱にくわえて、血便が見られることが多いようです。また細菌性胃腸炎は、ウイルス性よりも重症化しやすい傾向があります。

●咳、くしゃみ、鼻水などがある…かぜ症候群

「かぜ症候群」とは、鼻からのどにかけての上気道に、ウイルスや細菌が感染して、急性の炎症を起こす病気の総称です。主な症状は、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどですが、嘔吐や下痢などの消化器の症状が出ることもあります。ほとんどの場合は症状が軽く、数日で治まりますが、抵抗力が弱っていると、中耳炎や肺炎、気管支炎などの合併症を起こすことがあるので注意が必要です。

●高熱に伴い繰り返し嘔吐し、意識がぼんやりしたり、けいれんを起こしたりする…髄膜炎、脳炎

「髄膜炎」は、脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が起こった状態のことです。ウイルスが原因のものを「ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)」、細菌が原因のものを「細菌性髄膜炎」といいます。髄膜炎になると、高熱、頭痛、嘔吐のほかに、頸部が硬くなって痛み、触られるのを嫌がったりします。ウイルス性の場合は、対症療法のみで経過をみることが多く、一般的には予後は良好です。しかし、細菌性の場合は重症化しやすく、けいれんや意識障害を起こして、命を落としたり、重度の脳障害が残ったりすることがあります。

「脳炎」とは、ウイルスや細菌などに感染したことで、脳実質が炎症を起こしている状態のことで、単純ヘルペス脳炎が最も多く、他に日本脳炎などがあります。また、インフルエンザ、はしか、風疹、水ぼうそう、おたふくかぜなどの合併症として起こることがあります。症状は、高熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などで、細菌性髄膜炎と同様に、命を落としたり、治っても重度の後遺症が残ったりすることがあるので注意が必要です。

ふだん吐かないのに突然吐いたが、熱はない

●突然激しく泣き、下痢や血便が出た…腸重積症

「腸重積症」とは、腸の一部が腸の中にめりこんで、腸が詰まった状態になる病気です。原因には、ウイルスの感染が関係しているのではないかといわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。腸重積症になると、赤ちゃんは、突然お腹を痛がって激しく泣き出し、しばらくすると治まるというのを10〜30分くらいの間隔で繰り返します。また、だんだんぐったりしてきて、イチゴジャムのような粘血便も見られるようになります。

時間が経つと、めり込んだ方の腸が締めつけられ、血行障害を起こして壊死してしまうので、異常を感じたら、すぐに病院を受診することが大切です。

●特定の食べ物を食べた後に吐く…食物アレルギー

「食物アレルギー」は、特定の食べ物に対する体のアレルギー反応です。赤ちゃんは、免疫機能が発達しておらず、消化機能が未熟なため、食物アレルギーを起こしやすい傾向があります。主な症状は、湿疹やかゆみ、赤みなどの皮膚症状ですが、嘔吐や下痢、くしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難などが起こることもあります。どんな食べ物でもアレルゲンになる可能性がありますが、赤ちゃんの場合は、特に卵、乳製品、小麦に反応することが多いようです。

●頭を強く打ったあと、もしくは数日後に吐く…脳しんとう

頭を強く打ったことで、脳が大きく揺すぶられ、脳に一時的な機能障害が起こる「脳しんとう」でも、嘔吐が起こることがあります。特に、短時間に何度も嘔吐を繰り返す場合は、頭蓋内で出血が起きている可能性もあるので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

嘔吐で小児科を受診するタイミングは?

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発熱、下痢、腹痛など、嘔吐以外の症状がないかチェックを

子どもが嘔吐したときは、元気がいいか、食欲はあるか、機嫌はいいかなど、全身の状態をよく確認しましょう。また、発熱や下痢、腹痛、頭痛、脱水症状(汗やおしっこが減っている、唇が乾燥している)など、ほかの症状がないかどうかもしっかりチェックしてください。

病院に行くかどうかの判断の目安

●しばらく家で様子をみる

・授乳後に少しだけ吐く。 ・数回吐いただけで、機嫌よく元気にしている。 ・嘔吐以外には、熱などのほかの症状がない。

●かかりつけ医を受診する

・熱や下痢など、嘔吐以外の症状もある。 ・1日に何度も吐いている。 ・授乳後に噴水のように激しく吐くことが続いている。

●夜間や時間外でも至急病院へ

・吐き方がどんどん激しくなってきている。 ・ぐったりしていて、呼びかけても反応が鈍い。 ・けいれんを起こしている。 ・おしっこが出ない、唇が乾いているなど、脱水症状がある。 ・吐いたものに、血液や胆汁(緑色のもの)が混じっている。 ・頭を強く打ったあとに吐いた。

病院に行く際の注意点

病院を受診した際は、次のことも伝えると、医師が判断しやすくなります。

・いつから何回くらい吐いているか。 ・最後に吐いたのはいつか。 ・吐いたものの色や内容などの特徴。 ・どんな状態で吐いたか(食事のあと、遊んでいるときなど)。 ・おしっこは出ているか。 ・水分はとれているか。

また、吐いたものをデジカメや携帯電話などで写真に撮っておき、医師に見せるとよいでしょう。目で見て確認することで、医師が判断しやすくなります。

嘔吐したときのホームケアで気をつけることは?

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口のまわり、汚れたものをきれいに

吐いたものでのどを詰まらせないように、ぬるま湯で絞ったガーゼなどで、口のまわりをきれいに拭いてあげましょう。また、吐いたもののニオイが残っていると、吐き気が誘発されてしまうので、汚れた衣類やシーツは、すぐに交換してあげてください。

横向きに寝かせ、安静に

吐き気が続いているときに仰向けに寝かせると、再び吐いたときに、吐いたもので窒息してしまう危険性があります。のどを詰まらせないように、横向けに寝かせましょう。ねんねを嫌がるようなら、落ち着くまで縦抱きにしてあげてください。

水分補給について

嘔吐を繰り返すと、体の水分が失われて脱水症状に陥る可能性があるので、しっかりと水分補給をすることが大切です。ただし、吐いた直後に水分をとると、また吐いてしまう可能性があるので、30分〜1時間は何も与えず様子を見ましょう。吐き気が治まったら、白湯かお茶を10〜15分おきに与え、少しずつ量を増やしていきます。

食事は様子をみながら

離乳食や食事は、水分をとっても吐かなくなり、食欲が回復してから与えましょう。食事の内容は、おかゆや野菜スープ、ポタージュなど、やわらかくて消化のよいものにし、消化に時間のかかる肉類や食物繊維の多い野菜は控えましょう。

お風呂に入れてもいいの?

お風呂は、吐き気が治まり、発熱や下痢などのほかの症状がなければ、入れてもかまいません。ただし、時間はふだんよりも短めにしたほうがよいでしょう。

まとめ

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子どもの嘔吐の原因は、生理的なものから胃腸の病気、脳の病気、頭のケガなどさまざまです。子どもが吐いているのを見ると、不安になって焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて全身の状態をよく確認し、適切な対処がとるように心がけましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年5月13日


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