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2019年トレンド予測、住まいは「デュアラー」 リクルートホールディングスが発表

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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リクルートの2019年トレンドキーワード、住まいは「デュアラー」

毎年恒例となった、リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」が発表された。これは、住まい・美容・人材派遣・飲食などリクルートが展開する事業の「新たな兆し」を見出して、2019年のトレンドを予測したキーワードで発表するもの。10回目となる今年は8事業から発表された。筆者が専門とする「住まい領域」のトレンド予測は、『デュアラー』だ! ところで『デュアラー』とは?【今週の住活トピック】
「2019年のトレンド予測」を発表/リクルートホールディングスデュアラーとは、都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人

DUAL(デュアル)とは、「二重の」「二通りの」という意味。

住まい領域で言うデュアラーとは、デュアルライフを実践する人、具体的には「都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人」のことだ。

なぜ、新たなトレンドになっているかというと、かつては富裕層やリタイア層がデュアルライフを実践する代表だったが、近年では20~30代のビジネスパーソンやファミリーなどに広がりを見せているからだ。

リクルート住まいカンパニーが、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に住み、デュアルライフを実施している20~60代に調査をしたところ、「20~30代」や「世帯年収800万未満」が過半数を占めた。

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

かつてのデュアルライフは、二地域に拠点を構える=住まいを2つ所有したうえで、行ったり来たりして異なる環境で暮らしを楽しむものだった。そのため、自宅のほかに自然豊かな場所に豪華な別荘を購入できる富裕層や時間とお金に余裕があるリタイア層が中心だった。

筆者も当時、二拠点生活の事例を数多く取材した。その多くは、団塊世代がリタイアする前後に、子どもの家と3時間程度で行き来できる自然豊かなエリア、例えば高原に暖炉付きの別荘を建てたり、海辺に菜園付きの住まいを買ったりしていた。

それが近年は大きく変わり、若いビジネスパーソンが増えたことで、二拠点目への距離は近くなり、「移動時間は2時間未満」、「滞在日数は月平均で2~5日」が主流だ。

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

20~30代の若い世代が二拠点生活できる社会に変わった!?

若いデュアラーが登場して、近場で気軽に二拠点生活を楽しめるようになった背景を見ていこう。

まずは、東京一極集中・都心回帰による田舎暮らしへのニーズの高まりがある。
今の若い人は都市部で生まれ育った人が多い。その影響で「ふるさと」や「田舎暮らし」への憧れもあれば、子育てを重視して「多様な経験をさせたい」と考える人も多い。働き方改革で、職場が固定されない人が増えつつあるという影響も大きい。

加えて、二拠点目の住まいの持ち方が多様化している。
シェアなどで、低額に泊まることができるほか、コワーキングスペースを兼ねた宿泊先もある。空き家が増えて、低額だったり形態が多様な賃貸が借りられたりするようにもなった。親戚の空き家を譲り受ける可能性もあれば、安く買って使わないときに「民泊」として活用することもできるようになった。

若い世代の田舎暮らしへの憧れが、手軽に実現できるような社会になってきたということだ。

デュアラーは目的別に6分類、実践者も続々登場!

リクルート住まいカンパニーでは、目的の違いによって、デュアラーを次の6つに分類している。

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

「2019年トレンド予測 住まい領域」資料より転載

SUUMO編集長の池本洋一さんが紹介した事例を見ていこう。

まずは、「のびのび子育てデュアラー」の事例だ。
東京のIT系企業に勤務するKさんは、横浜市の自宅に妻と子ども2人の4人家族で住んでいる。自然やキャンプが好きなので、東京近郊の空き家を安く買って、自分たちで改修して住もうと思い立った。まずは改修のスキルを習得しようと、千葉県南房総市のワークショップに参加したのがきっかけで、田舎暮らしを楽しめる「ヤマナハウス」に毎週末通うようになる。そこでコミュニティができたことによって、近所に賃貸物件を借り、月に1回は子どもたちも連れてきて、コミュニティのなかで自然に触れられる暮らしを楽しんでいるという。住まいの家賃は都内の駐車場代程度だ。

次は、「地域貢献デュアラー」の事例だ。
田舎暮らしを考えていなかったMさんの場合、デュアルライフの入り口は「地域の町づくり」への関心だった。「小布施若者会議」というイベントに参加したことがきっかけで、町営施設をコワーキングスペースに改修するプロジェクトのメンバーになり、生まれ変わる施設でデザイナーとしてのスキルを活かすこともできた。現在も継続して施設の企画運営にかかわっているので、東京の職場、川崎市の自宅と小布施町を行き来している。施設が宿泊施設も兼ねているので、そこに1泊3500円で泊まっている。

ちなみに、小布施町の施設は「ハウスホクサイ」という。小布施町の豪商で文化人であった高井鴻山に招かれた葛飾北斎が、長期間滞在して岩松院というお寺の天井に「大鳳凰図」を描いた、ということは浮世絵好きの筆者もよく知っている。

ほかにもデュアラーの事例は、このサイトの「これからの住まい・暮らし」内に「デュアルライフ・二拠点生活」シリーズとして順次紹介していくというので、興味のある方はぜひ。

デュアルライフは、地方自治体でも推進している。交流都市との間で、子どもたちの相互訪問や文化・スポーツ交流などを行っている。さらに徳島県では、首都圏など3大都市圏の公立小中学校に通う子どもが希望する一定期間、徳島の小中学校に通うことができる「デュアルスクール」を実施しているという。

都心でこそ得られる多様な働き方、多様な教育プログラムなどをベースに、もう一つの拠点では豊かな自然を満喫したり、人と多様につながれたり、自分のスキルを活用できたりといった、住んでいる地域だけでは得られない豊かさを手に入れられるデュアルライフ。今後は当たり前の暮らし方になっていくのかもしれない。

○2019年のトレンド予測キーワード
「就域」(新卒採用領域)
「職場スカウト採用」(中途採用領域)
「留Biz大学生」(人材派遣領域)
「学び場イト」(アルバイト・パート領域)
「サロ友」(美容領域)
「もしもCAR電」(自動車領域)
「ポータグルメ」(飲食領域) 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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