アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】アデノウイルス感染で起きる結膜炎の症状・治療法とは

目次

子どもも感染することがあるアデノウイルスは、プール熱としても知られています。感染力が強く、夏をはじめ季節を通して感染する可能性があります。軽度の風邪のような症状から、眼にウイルス感染すれば結膜炎になることも。ここでは、アデノウイルス感染での詳しい症状や治療について解説します。

この記事の監修ドクター

眼科眞鍋洋一 先生 日本眼科学会専門医。埼玉医科大学卒業。埼玉医科大学病院修了、医学博士。香川大学大学院修了、MBA。聖路加国際病院にて地下鉄サリン事件に遭遇。香川で開業。現在はカンボジアでの診療も行っている。 医師+(いしぷらす)所属。 医療法人社団明圭会 まなべ眼科クリニック http://www.lasiol.com/

アデノウイルスとは?

511942204

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

様々な感染症を引き起こすアデノウイルス

アデノウイルスは風邪ウイルスのひとつで、様々な感染症を引き起こします。アデノウイルスはA~Fまでの6群に分けられ、51の血清型が確認されています。このなかでも1/3は病気を引き起こす可能性がないものです。型によっても違う性質を持っており、感染するアデノウイルスによって風邪のような症状や、結膜炎などを起こすタイプもあります。

タイプが多いため免疫がつきにくく、何度も発症する性質を持ちます。発症する症状は、結膜炎、胃腸炎、出血性膀胱炎、上気道炎、気管支炎、扁桃炎、肺炎、嘔吐下痢症などです。プール熱と呼ばれるものは、咽頭結膜熱といいます。

症状は3~5日くらいで治まってきますが、ウイルスは便中に約30日排出されるため、周りの人に移さない対策が必要です。咳やくしゃみのような風邪の症状がなくても、ウイルスを保有しているため、手洗いやうがい、マスクの着用が必要です。

アデノウイルスの感染経路

人から人へ感染するアデノウイルスは非常に感染力が強いのが特徴です。咳や鼻水が飛沫し感染する場合や、結膜からウイルスが入り込むケースなどがあります。ウイルスは便中にも含まれているため、子どもが集団で生活する場所で感染しやすくなります。

流行時期はとくに決まっておらず、年間を通して発症します。プール熱の場合は夏に発生しやすく、プールにアデノウイルスが含まれていることで感染が広がります。プール熱はアデノウイルスが原因となる代表的な感染症のひとつです。ウイルスは飛沫、接触、糞口感染するため、手洗いやうがいなどで予防しましょう。

アデノウイルスの潜伏期間

潜伏期間は約5~7日です。鼻や喉、結膜などからウイルスが侵入し感染します。アデノウイルスは症状が出る前から感染しているため、保育園や幼稚園などの施設で流行しだしたら、できるだけ接触や物の供用を控えるのが望ましいです。

アデノウイルス結膜炎の症状

684275643

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

症状が強く出やすいのが特徴

はやり目とも呼ばれるアデノウイルスによる結膜炎。アデノウイルス8型や、ほかにも19型や37型も原因となります。学校保健安全法の第3種学校感染症指定のため、症状が治まるまで登校はできません。

ほかの結膜炎と比べて症状が強く出やすく、めやに、充血、腫れ、痛みが起きます。ほかにも、涙が出る、まぶしいなどの症状もあります。人の手を介して感染しやすく、手洗いをする、目をこすらない、といったことが予防につながります。

朝起きたときに目が開かないほど目やにが出ている場合は、アデノウイルスによる結膜炎の可能性が高いです。咳や熱など風邪に似た症状が出るのも特徴です。

アデノウイルス結膜炎で後遺症はある?

角膜に混濁が起こると、視力障害が発生しやすく注意が必要になります。結膜の混濁は、大人より小さな子どもの方が起こりやすいです。症状が重くなると角膜上皮がめくれて、強い痛みを伴います。

アデノウイルス結膜炎の重症化を防ぐには、何より適切な治療を受けることが大切。治療には副腎皮質ステロイド薬の目薬を用いることもあります。角膜の混濁が完全に治るまでには、数ヶ月かかることもあります。

アデノウイルス結膜炎と間違いやすい病気

ヘルペス、クラミジア、淋病の症状と似ているため、区別する必要があります。問診だけで判断できない場合は、綿棒で目の粘膜を取り、アデノウイルスに感染しているかの検査を行うこともあります。

アデノウイルス結膜炎の治療

489362315

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

アデノウイルス結膜炎の診断

結膜炎が発生した経緯や、流行状況などからアデノウイルス結膜炎が疑われる場合は、鼻水や唾液からウイルス検査をします。ELISA法等を用いた迅速診断キットを用いることが多く、診断結果は15~20分ほどで出ます。綿棒を使って鼻や喉の粘膜をこする検査方法で、患者さんにとっても負担がありません。

簡易検査の場合は血清型までは調べることはできないため、院内感染を防ぐ目的がある場合は、血清型決定として遺伝子検査を利用することがあります。

アデノウイルス結膜炎の治療

アデノウイルスに対する安全で有効な点眼薬はありません。また、抗菌薬点眼は効果がないため、アデノウイルスの感染がはっきりしている場合は使用を避けます。ただし、新生児や乳幼児ではアデノウイルスと細菌の混合感染で、重篤な角膜炎の例があるため、その際に抗菌薬点眼を使用します。

副腎皮質ステロイド薬点眼は、メリットとデメリットがあることを把握して使用しましょう。結膜の炎症を抑制する働きがある一方で、症状が強く出やすいという報告もあります。ステロイド薬は炎症を早期に改善させる作用があるため、患者さんの苦痛を和らげるために使うこともある薬です。副腎皮質ステロイド薬点眼は、医師や薬剤師の指示に従って使用し、供用することがないようにしましょう。

アデノウイルス結膜炎完治までの期間

ほとんどの場合は3週間で完治します。しかし、点眼を怠ったり、強いウイルスに感染したりした場合は治療期間が長引きます。とくに乳幼児の場合は、偽膜形成が強くなると癒着を起こすため、周囲を切開するなどの措置が必要となります。

子供がアデノウイルス結膜炎になったら

113541999

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

家庭内感染に注意

アデノウイルスは人の手を介して結膜に侵入するため、家庭内での感染予防が大切です。結膜炎を起こしている人の手にはウイルスが付着しており、その手で触ったものを通して子どもにも感染します。

アデノウイルス結膜炎になってしまったら、目をこすらないことと手洗いを徹底しましょう。家族が結膜炎になったら、タオルの共有は避け、ドアノブなどをアルコール消毒すると予防に効果的です。

登園・登校はいつからできる?

学校保健安全法により登校できない疾患となっており、完治するまで登園や登校はできません。感染力が強く、症状が治まっても感染力を持ち続けるため、医師の許可があるまでお休みします。

まとめ

アデノウイルスは子どもから大人までよく感染するウイルスです。感染した部位によって風邪のような症状や、結膜炎などを起こすため注意しましょう。園や学校でも流行の情報をお知らせしてくれるので、流行っているようであれば、特にしっかりと手洗いうがいをさせましょう。


関連記事


/

この記事の著者

マイナビウーマン子育て

ありがとうを贈るとライターさんの励みになります

トップへ戻る

michillの人気ランキング

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録