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【医師監修】葉酸サプリの原材料は何? 天然と合成の違いって?

目次

妊娠を望む人や、妊娠中の女性にとって大切な栄養素「葉酸」。薬局やドラッグストアに行くと、製造メーカーもさまざまで、価格にもかなり差があります。この価格の差はどういったところから生まれるのでしょうか?天然のものと、化学合成品の葉酸の違いなどについても解説します。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

葉酸の機能と働きについて知ろう

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葉酸は妊娠中の母体やおなかの赤ちゃんに大切であると言われていますが、具体的にどのような働きがあるのでしょうか?葉酸を多く含む食材や、不足したときにおこる体の状態についてまとめました。

葉酸成分が妊娠中の妊婦に大切な理由

厚生労働省は「妊娠する1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までは、葉酸をしっかり摂取するのが望ましい」と、妊婦に葉酸の摂取を推奨しています。その理由としては、下記のような点が挙げられます。

・妊娠初期のお腹の赤ちゃんの疾患である神経管閉鎖障害の発症率の低い国で”葉酸”がそのリスクを減らすとの報告がされたこと

・葉酸不足によって神経管閉鎖障害が引きこされる可能性が高いこと

・葉酸を摂取していない米国に比べ、日本での神経管閉鎖障害の発症率が高まっていること

・今後の食生活(外食など)において葉酸の不足を引き起こす可能性があること

また、葉酸は細胞分裂に大きな関わりがある栄養素のため、おなかの赤ちゃんの成長にはかかせません。母体の貧血や安定したメンタルのためにも、葉酸は重要な役割を果たします。妊娠中の女性やおなかの赤ちゃんには大切な栄養素なのです。

葉酸を多く含む食品

葉酸はさまざまな食品に含まれています。特に多く含まれるのは、レバー(牛/100g1000μg)やうなぎの肝(100gあたり380μg)。そのほか、ブロッコリー(100gあたり120μg)、モロヘイヤ(100gあたり250μg)、ほうれんそう(ゆでたもの100g110μg)などの野菜にも多く含まれます。いちご(100gあたり90μg)、ライチ(100gあたり100μg)、アボカド(100gあたり84μg)などのフルーツにも多く含まれているため、食後のデザートやおやつに食べるのもいいでしょう。つわりで食事ができないときも、フルーツなら摂取できそうですね。

また、朝食の定番・納豆や焼きのりも、葉酸の含有量が多い食べ物です。特に焼きのりは100gに1900μgもの葉酸を含んでいるため、積極的に取り入れましょう。1枚(3g)で57μg摂取できます。

摂取するのに気をつけたほうがいいのは、「レバー」です。レバーには葉酸が豊富に含まれていますが、葉酸とともに妊娠中の過剰摂取に気を付けたいビタミンAも多く含んでいます。摂取量には気をつけるようにしましょう。 レバーを加工して作られたレバーペーストも同様です。

不足すると妊婦の身体はどうなるの?

葉酸が不足すると、口内炎や食欲不振、下痢などの症状が現れることがあります。おなかの赤ちゃんのために、葉酸が多く消費されるため、妊娠時はいっそう不足気味に。意識して摂取することが必要になります。

妊娠時に不足すると、母体にどのような影響が出るのでしょうか。造血作用がある葉酸が不足すると、必要な量の血液を作ることができないため、「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」のリスクが高まります。また、葉酸は精神安定につながる体の精神バランスを整える作用もあるため、不足すると、妊娠中のイライラや不眠、うつなどをひきおこす可能性もあります。

母体だけではなく、おなかの赤ちゃんも葉酸不足の影響を受けます。葉酸はDNA形成など身体の重要な働きを果たすため、胎児の発育が障害を受ける可能性も高くなるのです。前項で説明したように、特に妊娠初期に葉酸不足になると、神経管閉鎖障害のリスクも高まると言われています。

妊婦はいつごろから摂取したほうがいいの?

葉酸は胎児の細胞分裂にも深く関与している栄養素。そのため、できれば妊娠する前から意識して摂取しておくことが大切です。とはいえ、思わぬ妊娠で、気づいたときには妊娠2ヶ月頃に入っているということも考えられます。妊娠2ヶ月頃は脳や脊髄といった大切な器官の神経細胞の約8割が作られるとき。妊娠がわかったら、できるだけ早く摂取するようにしましょう。

葉酸は妊娠している間は継続して摂取したい栄養素です。また、出産してからも、母乳をつくるために多くの血液が必要なので、造血作用がある葉酸は欠かさず摂取したいものです。

1日の葉酸摂取量は?

妊娠していないときに摂取しておきたい葉酸の推奨量は、1日あたり240μgです。葉酸の消費量が増える妊娠時は、1日に摂取したい葉酸の推奨量は「480μg」と倍になります。ちなみに授乳期には1日「340μg」が必要とされています。

妊娠の1カ月前から妊娠3カ月までの妊娠初期の間は、胎児の神経管閉鎖障害の症状が現れるリスクを減らすことを目的に、400μgの葉酸をサプリメントなどから摂取することが推奨されています。妊娠期間中に必要な葉酸は1日当たり480μgですが、妊娠3カ月までの間は1日当たり640μgの葉酸摂取が必要となります。そのうち400μgはサプリメントからの摂取が推奨されています。

効果的に葉酸を取り入れるために覚えておきたい3つの事

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おなかの赤ちゃんのことも考えて、せっかく葉酸を摂取するのだから、無駄なく体に取り入れたいもの。食事で葉酸を摂取するときに気を付けたいことについて紹介します。

食事だけでは十分摂取できないことも

妊娠中に摂取したい葉酸は1日480μg。これだけの量の葉酸を摂取するためには、納豆(100g中120μg)であれば8パック(1パックで約60μg)、モロヘイヤなら約200g(100g中250μg)、ブロッコリーなら400g(100gあたり120μg)、アボカドなら600g(100gあたり84μg)、レバーであれば200g(100gあたり250μg)が必要となります。ただし、食事で毎日一定の量の葉酸を摂り入れるのは難しいこともあるかもしれません。つわりなどで、食事がとりづらいときはなおさらです。

葉酸の栄養素を逃してしまう食べ方って?

葉酸は水に溶け、熱に弱い栄養素です。そのため、調理方法によって食材に含まれている葉酸が失われてしまうこともあります。野菜などは水で茹でると、ゆで汁の中に葉酸が逃げてしまいます。そのため、水から茹でるのであれば、味噌汁やスープなど汁ごと食べる料理にして摂取しましょう。「蒸す」「電子レンジで加熱」という調理方法であれば、葉酸を逃さず食べることができます。

また、加熱しすぎると、食材の中に含まれている葉酸が失われます。火を通すならサッと短時間で行うようにしましょう。

不足分はサプリを取り入れよう

葉酸は多くの食材に含まれるものの、毎日、妊婦が摂取したほうがいい量の葉酸を継続して摂取するのはなかなか難しいものです。さらに調理方法によっても葉酸の量が変化するため、実際はどれくらいの量の葉酸を摂取できているかわかりにくいのです。

そんな時、頼りになるのが葉酸のサプリメントです。サプリメントであれば、毎日決まった量の葉酸を摂取することができます。「野菜が苦手」「レバーはビタミンAの過剰摂取が心配」という人にもおすすめです。

葉酸には2種類がある

ドラッグストアに行くと、さまざまなメーカーから葉酸のサプリが発売されています。葉酸は大きく分けて、「ポリグルタミン酸型」と「モノグルタミン酸型」の2種類に分けられます。どのように違うのか解説します。

天然のものと、化学合成品の葉酸の違い

食品中に含まれる「ポリグルタミン酸型」と、合成して作られる「モノグルタミン酸型」。この2つの違いは、身体への吸収率です。合成のモノグルタミン酸型の吸収率は約85%と高いのに比べ、食品中に含まれるポリグルタミン酸型は50%以下。同じ配合量でも、身体への吸収率が全く違うのです。そのため、厚生労働省では、モノグルタミン酸型=合成葉酸のサプリからの摂取をすすめています。

食品から抽出した「天然の葉酸」とは?

吸収率が高いモノグルタミン酸型の葉酸ですが、その中にも「天然の葉酸」と「化学合成の葉酸」があります。具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

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「天然の葉酸」とは、野菜や酵母などの食べ物から抽出したポリグルタミン酸型を、特殊な加工によってモノグルタミン酸型に変化させたものが使われています。食べられるものから作られた葉酸となります。価格は化学合成で作られたものよりも、抽出の手間やコストがかかるため若干高めです。また、化学合成のものより味にクセがあるというものもあるようです。

どのような原料が使われている?

天然の葉酸に使われる原料は食べ物。何が使われているかはメーカーによって異なりますが、野菜や果物、酵母などなどの食品から抽出されます。

化学合成の葉酸とは?

天然由来の葉酸は、食べるものから抽出されたもの一方、化学合成の葉酸は、石油や化学物質など食べられないものから作られたモノグルタミン酸型の葉酸が使われています。

化学合成の葉酸のメリット・デメリット

化学合成の葉酸の一番のメリットは、安価であることであること。天然の素材は、季節によって収穫量も一定でなかったり、抽出の手間がかかるため、どうしてもコストがかかります。化学合成であれば石油や化学物質で低コストで作ることができるため、安い価格で消費者に提供することができるのです。

デメリットとしては、安全性の問題が挙げられます。安く葉酸を摂取できるのはありがたいことですが、化学物質を合成して作られた葉酸は、消化・吸収される過程で母体や胎児の肝臓や腎臓などに負担がかかります。特に胎児は臓器が未熟なため、分解ができにくく、体内に残ることも考えられます。そのため、生まれた赤ちゃんが喘息になるリスクが高まるという研究結果もあります。

使われている原材料って?

化学合成で作られる葉酸は、石油由来や化学物質など食べられないものを原料に添加物の力を借りて作ります。

過剰摂取につながるおそれも

化学合成で作られる葉酸は、飲みやすいように粒や量を少なくしたりしているものもあります。1粒中に含まれる葉酸の量も天然の葉酸よりも多いものが多いので、過剰摂取になりやすい可能性もあります。

葉酸のサプリからの摂取量は、1日に最大1000μgとされています。過剰摂取しないように配慮されている商品が多いのですが、安価な商品の中には規定の摂取量をオーバーするものもあります。パッケージやボトルを確認し、1粒にどのくらいの量の葉酸が含まれているのか、1日に何粒飲めば推奨されている量の葉酸を摂取できるのか確認しましょう。

まとめ

妊娠中のママやおなかの赤ちゃんのためにも、大切な栄養素である「葉酸」。コンスタントに摂取するためにはサプリの摂取がおすすめです。薬局やドラッグストアなどで販売されている葉酸サプリメントは、すべて吸収率の良い合成葉酸「モノグルタミン酸型」。その中でも食品から抽出されたものが「天然由来」、石油などから合成して作ったのが「化学合成の葉酸」です。おなかの赤ちゃんのためにも納得できるものを選ぶよう心がけましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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