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【医師監修】妊娠高血圧症候群って? かかりやすい時期と予防策

目次

赤ちゃんへの影響が高く、誰でもなるリスクがあるのが妊娠高血圧症候群です。高血圧という名前が付いていることから、自分には関係ないと思っている方もいるのではないでしょうか。妊娠した人すべてが注意しなければならない症状のため、詳細を確認しておきましょう。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業。東京大学医学部付属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て現在三楽病院産婦人科長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。

誰でもなる可能性のある妊娠高血圧症候群

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妊娠したら誰でも注意したいのが妊娠高血圧症候群です。どのような症状で、どのような人がかかりやすいのかチェックしてみましょう。

妊娠高血圧症候群とは

妊娠高血圧症候群とは、高血圧を主体として、タンパク尿または全身のむくみが起きる疾患です。発症頻度は7~10%で、妊娠32週以降に発生しやすくなります。

妊娠高血圧症候群に関する記述は、紀元前400年ごろにすでにありました。ヒポクラテスの書籍に登場しており、妊娠が終了するとともに症状もなくなることから、胎児に由来する毒性物質が関与していると考えられていました。

以前は「妊娠中毒症」と呼んでいましたが、高血圧が主体であることがわかり、高血圧に焦点を絞った名称変更が求められ、1998年より検討を重ね、2005年4月正式に、妊娠高血圧症候群と変更されました。

妊娠高血圧症候群になりやすい時期

定義では、妊娠20週以降、分娩後12週までの高血圧を主体とし、タンパク尿やむくみがある場合に、妊娠高血圧症候群と呼んでいます。なりやすい時期は妊娠32週以降ですが、これ以前に発症するケースでは重症化しやすいため注意が必要です。

どんな人が妊娠高血圧症候群になりやすいのか

妊娠高血圧症候群になる原因ははっきりわかっていません。しかし、なりやすい人は判明しています。高齢出産の方、肥満の方、もともと高血圧や糖尿病・腎疾患を抱えている方、初産婦さん、前回の妊娠でも妊娠高血圧症候群にかかった方、前回の妊娠から5年以上経っている方、多胎妊娠などです。

遺伝的要素も指摘されており、母親が妊娠高血圧症候群だった場合、その子どもが妊婦となったときのリスクは3倍高くなると報告されています。

妊娠高血圧症候群にならない為の予防・対策

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初めての妊娠では、妊娠高血圧症候群になりやすいため、予防法を知っておきましょう。

妊娠高血圧症候群になってしまうと

妊娠初期に妊娠高血圧症候群になると、胎盤がうまくつくれなくなることがあります。すると赤ちゃんへの血流が悪くなり、栄養や酸素が届きにくくなって、赤ちゃんの発育不良が起こります。血流障害を起こすと、母体の全身にある血管壁が傷つけられ、母体と赤ちゃんの両方に問題が発生します。

妊婦さんへの影響としては、妊娠高血圧症候群の方が高頻度で起こるけいれん発作や、血液中の凝固系が亢進して全身の臓器がダメージを負う症状、赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてしまう症状があります。胎盤剥離で出血が多い場合は、母体にも命の危険性が及びます。

赤ちゃんへの影響としては、栄養や酸素不足によって発育不全となり、低出生体重児になりやすいです。最悪の場合はお腹のなかで赤ちゃんが亡くなってしまうこともあります。

ならない為の予防・対策

妊娠高血圧症候群の原因が明らかになっていない以上、この対策をすれば万全だというものはありません。しかし、食べ過ぎや塩分過多でなりやすいことから、食生活に注意することは大切です。バランスのとれた食事を心がけながら、体重管理をしっかり行いましょう。

もともと肥満気味の人は妊娠高血圧症候群になりやすいため、正常体重の方と比べて、妊娠中の体重管理を厳しくする必要があります。

妊娠高血圧症候群の治療方法とは

軽症の場合、原則として薬での治療は避け、外来通院でのカロリー制限や塩分制限が中心の治療を進めるのが一般的です。

重症になると、入院して血圧を下げる薬や子癇を抑える点滴などを使った治療をします。本人やお腹の赤ちゃんの状態によっては、帝王切開での出産後、ママと赤ちゃんにそれぞれ治療を行うこともあります。

食生活の見直し

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妊婦さんができる対策は、食生活の見直しです。どのような食生活を心がけるべきかみていきましょう。

妊娠中は太りすぎも痩せすぎもNG

急激な体重変化は妊娠高血圧症候群のリスクを高めるため、全期間を通して適切な体重コントロールが求められます。実は太りすぎだけでなく痩せすぎもリスクが高くなってしまうのです。

体重の増加はBMI18.5以下の方で、9~12kgが望ましいとされています。BMI18.5~25.0の普通体系の方は、7~12kgが適切です。もともと肥満でBMI25.0以上の方は、7kg以内にとどめるのがベストだとされています。

痩せた母親のお腹にいる赤ちゃんは適切な栄養摂取ができない可能性があり、低出生体重児が生まれるリスクがあります。低体重で生まれてきた赤ちゃんは、将来生活習慣病リスクが高まるという指摘があるのです。妊娠中の肥満も、同じように赤ちゃんへのリスクがあるため注意しましょう。

食生活を変える

食べ過ぎを予防し、極端な塩分接種は控えてください。逆にカロリーや塩分摂取を制限しすぎてもリスクがあることが知られています。和食を心がけて、3食きちんと食べましょう。おかずを複数取り入れる方法がおすすめです。

妊娠高血圧症候群になってしまった方は、1日のカロリー制限を行いながら、塩分を7~8gに抑える必要があります。

医師の指示を聞く

カロリーや塩分の制限を行う場合は、医師の指示をよく聞いてください。食生活の見直しや体重の管理は、その人の現在の様子や、もともとの体重、持病の有無でも変わってきます。病院では検査をしながら医師が判断してくれますから、病院で相談してみましょう。

まとめ

妊娠高血圧症候群は正しい知識を取り入れながら、全期間で対策する必要があります。病気になってからでは完治させることが難しく、母体と赤ちゃんの管理が必要となります。妊婦さん自身が気をつけることでも予防はできますから、対策方法の理解を深めていきましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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