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【医師監修】妊娠中に必要な葉酸と鉄分、サプリメントの同時摂取はOK?

目次

貧血に関連して、耳にすることも多い「葉酸」と「鉄分」。どちらも、妊娠中には欠かせない大切な成分と言われていますが、この2つはそれぞれどのような役割を持つのでしょうか。どちらかのみが摂れている状態ではダメ?サプリメントを同時に摂取するのはアリ?今回は、そんな疑問も含め、「葉酸」「鉄分」についてご紹介します。

この記事の監修ドクター

むさしのレディースクリニック院長大田昌治先生 武蔵境駅北口より徒歩2分の助産師がいる産科・婦人科クリニックです。 いつも患者様に寄り添っていける産婦人科のかかりつけ医でありたいと思っています。女性のトータルライフをサポートしていきます。 http://musashino-ladies.jp

葉酸ってなに?

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まずは、妊娠中も含めた葉酸の役割や摂取できる食品、不足によって起こる症状についてご紹介します。

葉酸の特徴

葉酸とは、水溶性のビタミンB群の1つです。葉酸には、食べ物を分解する際にサポートする役割を持っています。そのほかにも、他の栄養素と協力して血液を作る働きや、細胞を作るためのサポートや、代謝や発育を促す働きもします。

妊娠中に葉酸が必要な理由

葉酸は、お腹の中の赤ちゃんの細胞分裂に大きく関わる栄養素であり、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性は必ず一定量は摂取しておきたい成分です。妊娠中に葉酸が不足していると細胞分裂がうまくできず、赤ちゃんの細胞の形成に支障をきたしてしまうのです。赤ちゃんの細胞がうまく形成されないと、先天的な病気を引き起こしてしまいます。葉酸を十分に摂取することによって、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害のリスクは70%軽減するといわれています。 しかし胎児に葉酸不足の影響が一番出るといわれているのが、妊娠10週までの時期です。妊娠期間の数え方は最終月経からになりますので、妊娠の初期症状に気付いたときには既に10週を超えているケースも少なくありません。もし妊娠を希望されている場合は、いつ妊娠しても大丈夫なように積極的に葉酸を摂取することが大切なのです。

葉酸を多く含む食品・食べ物

葉酸は、緑黄色野菜などに多く含まれています。代表的な食品には、ほうれん草やブロッコリー、春菊、アスパラガスなどがあります。そのほかには、大豆や納豆、果実などにも含まれています。

しかし、葉酸は熱に弱いという性質も持っており、調理で熱を加えたり煮込んだりすることでもともとあった量の半分以上は流れ出てしまいます。そのため、葉酸を含んだ食事をとった上で、さらに葉酸のサプリメントも活用するのがおすすめです。

葉酸が不足・過剰摂取するとどうなるの?

葉酸が不足することによって起こる症状として代表的なのが、「巨赤芽球性貧血」という貧血です。これは、悪性貧血という呼び名としても知られています。

葉酸が不足すると、細胞分裂がうまくいかなくなり、赤血球が巨大化した状態となってしまいます。赤血球が大きくなってしまうと体中に酸素を運ぶ仕事がスムーズにできなくなり、身体は酸素不足になってしまうのです。この酸素不足により、めまいや立ちくらみ、頭痛などの貧血のような症状を引き起こします。

葉酸不足による症状は、そのほかにも食欲不振や口内炎、下痢などがあります。また、葉酸は過剰に摂取すると、神経障害などが起こることがあります。

鉄分ってなに?

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貧血が起きた時に、真っ先に「鉄分不足」が頭をよぎる人も多いはず。そんな鉄分も、妊娠中は特に不足なく摂取しておきたい成分です。ところで、鉄分って体内でどのような役割を持っているものなのでしょうか?次は、鉄分の役割をはじめ、妊娠中に必要とされる理由、不足した時に起こる症状などについてご説明します。

鉄分の特徴

鉄分は、身体の中に酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンを働かせるために必要な材料です。つまり、なんらかの理由によって体内で鉄分が不足した状態になっていると酸素がうまく行き渡らなくなり、酸素不足になってしまいます。

鉄分には、体内で吸収されやすいヘム鉄と、吸収されにくい非ヘム鉄があります。

妊娠中に鉄分の栄養素が必要な理由

女性は月経で定期的に出血があるため、もともと鉄分が不足して貧血になりやすいのですが、妊娠中は特に「妊娠貧血」という言葉もあるぐらいに貧血を起こしやすいです。

その理由としては、妊娠中は鉄分が赤ちゃんに優先的に運ばれることが挙げられます。特に、妊娠後期になると分娩に向けて血液の量は増えますが、赤血球の量は増えないため、血液が薄まってしまい、貧血を引き起こすことになります。鉄分は、赤ちゃんの成長のためにも母体の健康のためにも必要な成分なのです。

鉄分を多く含む食物

鉄分を多く含む食べ物として有名なのは、レバー。レバーであれば牛・豚・鶏とどれにも含まれていますが、特に鉄分の含有量が多いのは豚レバーです。そのほかには、赤身の肉や魚、貝類といった食材があります。

また、ほうれん草や小松菜などの野菜、ひじき、大豆といった食品にも鉄分は多く含まれていますが、吸収力は肉や魚に比べると劣ります。鉄分の吸収率はもともと他の栄養素と比べても低く、特にこれらの食品による鉄分吸収率はわずか約5%です。ちなみに、レバーなどの動物性食品では約23%となっています。

もしも肉や魚以外の食材から鉄分を摂取する場合には、動物性たんぱく質とビタミンCを一緒にとるようにすると吸収力が良くなります。

鉄分が不足・過剰摂取するとどうなるの?

鉄分が不足して、体内で酸素不足になってしまうと、動悸やめまいなどの貧血の症状が出るようになります。また、血行不良の状態になることから手足のむくみや肩こりなどの症状が気になることもあります。

そのほかには、「頭がうまく働かない」といった記憶力や思考力の低下や、注意力の低下が起こるほか、瞬発力や持久力などの運動力も低下します。精神面でも、イライラしたり憂鬱な状態に陥りやすくなります。

酸素不足が深刻な状態にまでなると、心臓に負担がかかり、呼吸困難を起こしたり脳に悪影響をおよぼす恐れもあります。

鉄分を過剰に摂取した場合には、胃腸に不調が起こることがありますが、鉄自体はもともと体内に吸収されにくい成分。普段の食事で鉄分を過剰摂取してしまうことはまずないと考えてよいでしょう。

貧血の症状には葉酸・鉄分どっちが必要?

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葉酸・鉄分は、不足することで酸素が身体に行き渡らなくなり貧血を引き起こしてしまうことが共通しています。つまり、日常生活の中で貧血の症状があらわれた時には、どちらかが不足しているということになります。それでは、貧血になった時には葉酸と鉄分のどちらを摂取すると良いのでしょうか。症状でどちらが不足しているのかを特定する事はできるのでしょうか?次は、貧血の症状にどちらの成分が必要になるかについてご説明します。

貧血には種類がある

まず、「貧血」とひとくくりにしていても貧血には様々な種類があります。その中で、葉酸が不足していることによって起こる貧血が「巨赤芽球性貧血」、鉄分が不足していることで起こるのが「鉄欠乏性貧血」です。どちらも、めまいや立ちくらみ、動悸、倦怠感などといった症状が見られます。

必要な成分は貧血の種類・原因によって違う

「巨赤芽球性貧血」は、葉酸が不足することによって赤血球が通常よりも大きくなってしまい、酸素がうまく運べなくなってしまい、貧血となっている状態です。この場合は、不足している葉酸を摂取すれば症状が改善します。

「鉄欠乏性貧血」は、鉄分不足によって赤血球の働きが悪くなった状態です。酸素が体内に行き渡らなくなるため、身体のあちこちで酸欠のような状態になってしまうのです。この場合、鉄分不足が原因となっているため、鉄を摂取することで症状がおさまります。

どちらが不足しているか、どちらの成分を摂取すれば良いのかについては症状だけで判断することは困難で、残念ながら病院で血液検査をするといった方法以外では分かりません。ただし、貧血の多くが「鉄欠乏性貧血」と言われています。そのため、貧血の症状が出た際にはまず鉄を摂取してみて、それでも症状が改善されない場合に葉酸不足を疑い、葉酸の摂取を試みると良いでしょう。

葉酸・鉄分をバランス良く摂取するには

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葉酸と鉄分は、どちらも摂取することが大切。どちらも不足しないためには、やはりどちらもバランス良く摂取できるように日頃から工夫することが必要です。次は、葉酸・鉄分をバランス良く摂取するために心がけたいことについて触れてみましょう。

食事のレシピに鉄分が入っているか気を配ってみる

葉酸はほうれん草・ブロッコリー・レバー・納豆などに含まれています。鉄分は、レバーや魚介類などに含まれます。

日頃から鉄分がきちんと含まれているような食事レシピを心がけておくことで、不足の予防につとめると良いでしょう。

サプリメントを活用する

食事の栄養だけで不足成分を補えれば良いのですが、食品の好き嫌いがあったり、日頃から忙しくてレシピに気を配っている余裕がないという人も多いはず。そんな時には、専用のサプリメントを上手に活用するのがおすすめです。

鉄分と他のサプリメントの同時摂取はいいの?

サプリメントは、それぞれ必要摂取量を守っていれば同時摂取に関しては特に問題はありません。むしろ、不足していると感じた成分があった場合には同時に摂取してしまう方が効率的と言えるでしょう。

まとめ

葉酸も鉄分も、妊娠中はもちろん普段の生活の中でも不足することを防いでおきたい必要な栄養素。食事だけでは不安な時には、サプリメントを活用するのもおすすめです。サプリメントの同時摂取もOKであるのも、助かりますね。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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