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40代にして婚活を始めた、OTONA SALONE編集長・アサミ。恋人いない歴9年以上、婚活歴2年半を超えた46歳。49歳・バツイチのジェントルさんとメッセージやデートを重ねて、やっと「好き」という気持ちに気づく。
久しぶりの恋! 3回目のデートは夜まで一緒にと思いきや……。これは40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
3回目デートをしながらやっと「この人が好き」だと認識できた、恋愛ご無沙汰女子。2回目デートの反省を踏まえ、自分からもデートのプランを提案した。ランチをして、美術館を巡って、ショッピングして、お茶をして……ディナーはどこへ行くか相談しようと思った矢先だった。
ジェントル「僕、このあと予定があるので、今日はここで」
アサミ「えっ?」
ジェントル「いろいろ見られてよかったです」
アサミ「あ、はい」
ジェントル「今日はどうもありがとう」
アサミ「あ、こちらこそ、ありがとうございました」
ジェントル「それじゃ」
そう言ってジェントルさんは手をあげて止めたタクシーに乗り、颯爽と帰っていったのだった。
東京ミッドタウンの向かいで、ぽつんと一人取り残される私。まさかの展開に動けないでいる。呆然として道路に立ち尽くす。
アサミ「帰っちゃうんだ……」
思わずひとり言をつぶやいてしまった。
出かける前から今日の3回目デートは、ディナーまで一緒にいようと思っていた。そして、ジェントルさんは今日もディナーを誘ってくれると思いこんでいた。
ジェントルさんも楽しんでくれている気がしたし、私も今日は疲れていなかったし。正直、私は3回目デートこそ勝負なんじゃないかと思っていた。
だけど、肝心のお相手・ジェントルさんは夕方になってそそくさと帰ってしまった。まるで、前回の私のように……。
10分くらいはそのままだっただろうか。吹いてきた風の冷たさでハッと我に返り、トボトボと駅へ向かって歩き始めた。
それにしても、ジェントルさんはどうして夕方で帰っちゃったんだろう? 予定があるなんて聞いてなかったし。
つまらなかったの?
疲れたのかな?
何か気に障ったかな?
前回、ディナーを断って帰宅したお返し?
それともやっぱり「ただの友達」ってこと?
考えても考えても、彼の本音がわからない。夕方で帰っちゃうなんてどういうこと(←前回の自分を棚に上げる)? 用事があるならもっと早く言ってくれてもよかったじゃないか。
どうして? どうして? どうして? ネガティブ思考がぐるぐると、頭の中を駆け巡る。私の何がいけなかったんだろうと考えるばかりで、前向きにとらえることができない。
考えてもどうしようもないことはわかっている。とりあえず、お礼メールだけは送っておこう!
アサミ「今日はありがとうございました。餃子とても美味しかったです。一緒に美術館めぐりも楽しかったです。勉強になりました。またぜひ一緒に行ってください」
また“一緒に”行ってください。いまの自分ができる、精一杯のアピールをした。彼がどう思っているかはわからない。でも、私はジェントルさんとまた会いたいと思っていることを伝えたくて。
数時間経っても、ジェントルさんからの返信は来なかった。
誰かと楽しいディナーを過ごしているから?
それは女性なの?
私のメッセージは既読スルー?
「一緒に行ってください」が重かった?
来ないメッセージを待っているときほど、イヤなものはない。こんな風にいちいち考えたり、悩んだり、落ち込んだりする……。だから恋愛ってイヤなんだ。自分の心が乱される。
こんなこと考えたくない。私はいつだって穏やかなメンタルでいたいのに。あぁ、だからもう恋愛なんてしたくなかったのに。誰かの言動で気持ちが安定しない自分は好きじゃない。
結局その夜、ジェントルさんからのメッセージは届かなかった。
既読スルー? いや、でもちょっと待てよ。2回目デートのあともこんな展開じゃなかったか? そうだ、そうだった。メッセージの履歴を見直してみる。あ、やっぱり。あのときは、デートのお礼メッセージ送った翌日の夜の返信だった。
きっと明日、届くよね。
もう考えるのやーめた。
サッサとお風呂入って寝よう。
過去のデータ的にそうならば、今日だってきっとそうだ。返信はきっと明日だ! 経験に基づいた実績があれば、早く切り替えられるというものだ。もう今夜は来ないってことで!!
朝になった。月曜の朝だ。
アラームで起こされたけれど、本当はまだ寝ていたい。朝が弱い私。
鳴り続けるアラームもちょっとうるさく感じたので、重いまぶたを頑張って開き、アラームを止めた。そのままスマホの画面を見る。
新着メッセージがあるじゃない……!
普段、寝起きの悪い私だが、一気にパチッと目が覚めた。わーい! ジェントルさんからかもしれない! なんて書いてあるのかな? 急いでメッセージを開いた。
朝からドキドキしている。新着メッセージの相手は……ジェントルさんだ!
なんて? なんて書いてくれてるの?
ジェントル「昨日はデートありがとうございました。楽しかったです。僕ばっかり話してなかったでしょうか。いろいろ聞いていただいてありがとうございました」
よかった。楽しかったって。ホッとした。私、ジェントルさんの話を聞いてるのが楽しかったからいいの! それに“デート”って書いてくれてる♡ デートってことでよいのですね? やだ、うれしい。ほんの3文字に歓喜する私。
でも、なんで夕方に帰っちゃったんだろう?
ジェントル「急に用事が入ってしまってすみませんでした。次回はもう少しゆっくりできるようにいたしますね」
急な用事だったのね? それならそうと言ってくれればよかったのに。
それに次回! 次回!!! 次回もあるの? そしてゆっくり会ってくださるの? ってことは4回目デート前提ってことですかっっっ!! キャーどうしよう。4回目デートをしてくれるのね。
いつにします?
何します?
この週末もヒマですけど?
今度こそディナーを一緒に!
具体的な予定も聞かれていないのに“次回”という文字だけで舞い上がれるという、単純な40代独女。その週は、月曜の朝から浮かれモードだった。
【ジェントルさんとのデートに「次回」はあるのか? 来週3月20日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#135 「もっと一緒にいたい」デートの夜は、何かが起こる?【40代編集長の婚活記】
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