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【医師監修】妊婦はお寿司NG? 気をつけたい魚介類のネタと注意点

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妊娠中の注意点として、お寿司や刺身は控えたいと聞いたことがある妊婦さんもいるでしょう。妊婦はお寿司などの生の魚介類を食べてはいけないのでしょうか?妊娠中のお寿司について、食べ方の注意点とその理由をご説明します。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

妊婦がお寿司に注意したい2つの理由

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完全にNGというわけではありませんが、妊娠中はお寿司や刺身などを食べる際に注意が必要です。まずは、その理由について知っておきましょう。

食中毒の危険

妊娠中は免疫力が下がることから、普通なら問題ないものでも食中毒を起こす危険性があります。妊婦や高齢者は、健康な成人のおよそ20倍も食中毒にかかりやすいといわれているほどです。生の魚介類には、ノロウイルスやリステリア、腸炎ビブリオといった、食中毒を引き起こす細菌が潜んでいる可能性があります。

妊婦が食中毒になると、嘔吐や下痢などの症状で赤ちゃんの発育に影響が出ることがあります。最悪の場合は流産を引き起こすことも。特に、リステリア菌については、厚生労働省により胎盤や胎児への感染、流産などの影響が指摘されています。妊娠初期の流産は、そのほとんどが胎児の染色体異常(赤ちゃん側の理由)によるものといわれますが、食中毒になった場合は胎児への感染が原因になることもあります。また、流産の危険が比較的少ないとされる安定期であっても、食中毒による流産がないとは言えません。妊婦さんの場合は使える薬も限られるので、注意が必要です。

水銀摂取の危険

魚介類の中には、自然界に存在するメチル水銀が多く含まれているものがあります。メチル水銀は摂取しても徐々に体外に排出されるので、普段であれば特に問題ありません。しかし、胎児には水銀を排出する機能がないため、妊婦の体に多くの水銀が取り込まれた場合は、赤ちゃんが神経障害や発達障害を起こす恐れがあるといわれます。

メチル水銀を多く含むのは、マグロや金目鯛、メカジキなど大型の魚です。これは、小さい魚を食すことで体内の水銀蓄積量が多くなるためです。よって、これら大型の魚においては、厚生労働省により1週間の上限摂取量が定められています。サケ、タイ、アジ、サバ、サンマなどの比較的小さな魚は水銀の含有量が少ないので、普段通り食べても問題ないとされています。

妊婦が気をつけたい寿司ネタ・刺身

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それでは、妊婦は具体的にどのような魚介類ネタに気をつければいいのでしょうか?特に注意が必要なものをご紹介します。

水銀値が比較的高いもの

水銀値が高い魚の1週間の上限摂取量は、ほとんどがおよそ80gとなっています。これは、刺身一人前、または切り身一切れ程度の量です。水銀値が比較的高い主な大型魚と、1週間の具体的な上限摂取量は以下のとおりです。

・クロマグロ(本マグロ)…1週間におよそ80gまで ・メバチマグロ…1週間におよそ80gまで ・ミナミマグロ(インドマグロ)…1週間におよそ160gまで ・金目鯛…1週間におよそ80gまで

これらの魚は、妊娠中は1週間に1回、少量を食べるだけにとどめましょう。また、ほとんど食す機会はないでしょうが、クジラやサメなどの大型魚は当然ながら水銀の含有量が多いです。旅行先などで出される可能性もあるので、注意してください。上記の魚ほどの含有量はありませんが、中等度の濃度を持つ魚には以下のものがあります。神経質になる必要はありませんが、併せて気をつけておくといいでしょう。

キハダマグロ、キンキ、ムツ、アマダイ(海外産のものは高濃度の場合も)、スズキ、ブリ、アンコウ、アイナメ、カラスガレイ、ユメカサゴ、ギンダラ 、アカウオ、カツオなど

食中毒の危険が高いもの

食中毒の危険性が高いものは、生で食べるのを控えましょう。特に、以下のものに注意が必要です。

・カキなどの二枚貝 カキなどの二枚貝は、ノロウイルスに汚染している可能性が高いです。

・生イカ リステリア菌が生息している可能性が高いです。リステリアは、厚生労働省によって食中毒による胎児への悪影響が指摘されている細菌です。

・サケ、カツオ、アジ、サバ、サンマ、イワシ、イカなど アニキサスの幼虫が潜んでいる可能性が高いです。アニキサスとは寄生虫(線虫)の一種で、食べると胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。

その他の魚介類

その他、妊婦が注意したい魚介類には以下のものがあります。

・うなぎ 動物性のビタミンA(レチノール)が多く含まれます。動物性ビタミンAを妊娠中に過剰摂取すると、胎児に奇形や先天性異常を引き起こす恐れがあるといわれます。ただし、水銀と同じで、たまに少量を食べるぐらいであれば問題ありません。

・イクラなどの魚卵 塩分が多く含まれるので、食べすぎに気をつけましょう。妊娠高血圧症候群やその危険があると診断された方は、特に注意が必要です。

妊娠中にお寿司を食べるときの4つの注意点

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それでもお寿司が食べたい!という妊婦さんに向けて、お寿司など生の魚介類を食べる際に気をつけたい4つのポイントをご紹介します。

水銀値が高い魚は上限量を超えない

先にも記載したように、水銀の含有量が多い大型の魚は、くれぐれも1週間の上限量を超えて食べることのないよう注意しましょう。特に、マグロはお寿司ネタの定番。ついうっかり食べ過ぎたということがないよう気をつけてください。

新鮮なものを食べる

お寿司など生の魚介類が食べたいときは、必ず鮮度の良いものを選びましょう。ただし、たとえどんなに新鮮でも食中毒の危険が0になるわけではないので、生で食べる際はできるだけ少量にとどめてください。信頼できるお店を選ぶことも大切です。

魚は生より加熱した炙りネタなどを食べる

妊娠中は、できれば生食を避けるに越したことはありません。どうしても食べたいのでなければ、加熱して食べましょう。お寿司であれば炙りネタなどがいいですね。特に、サケ、カツオ、アジ、サバ、サンマ、イカなどに寄生するアニキサスは、新鮮であっても潜んでいます。目視でわかる大きさなので寿司ネタに潜んでいる可能性はほとんどありませんが、100%とは言い切れません。アニキサスは十分な加熱(60℃で1分、70℃以上で瞬時)と冷凍(-20℃で24時間以上)で死滅する(感染性がなくなる)とされるので、魚を冷凍で仕入れているお店であれば大丈夫とも考えられますが、これもリスクが0とは言い切れないのでご注意ください。

ガリを意識的に食べる

ガリ(ショウガ)にはある程度の抗菌作用があるので、お寿司を食べる際は意識的につまむことをおすすめします。

まとめ

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なぜ妊婦さんがお寿司を控えた方がいいのか、その理由がおわかりいただけたでしょうか?10ヶ月は長いようであっという間です。お腹の赤ちゃんの健やかな成長と元気な誕生のためにも、妊娠中はできるだけ生の魚介類は避けたいですね。水銀の問題もあるので、神経質にならない程度で、お寿司など生食以外の魚介類の摂取にも気をつけましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年10月3日

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