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【医師監修】アレルギー性皮膚炎を引き起こすものは? 原因・症状・対策まとめ

目次

ちょっとしたブツブツから強烈なかゆみをともなうものまで、さまざまな種類がある湿疹。そのなかでも「アレルギー性皮膚炎」とは一体どのようなものなのでしょうか。アレルギー性皮膚炎の原因から予防方法、対処法をご紹介します。

この記事の監修ドクター

皮膚科土屋佳奈 先生 東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院勤務を経て、都内の美容クリニック、皮膚科クリニックに勤務。現在は医療法人社団尾泉医院で皮膚科診療を行う。 皮膚科専門医。女医+(じょいぷらす)所属。

そもそも湿疹ってどんなもの?

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そもそも湿疹とはどのようなものを言うのでしょうか。同じように皮膚の異常をさす、皮膚炎やかぶれとは違うものなのでしょうか。

湿疹とは

湿疹とは、皮膚表面の炎症を意味する言葉です。よって、皮膚炎と同じ意味だと思って問題ありません。かぶれは、医学用語では接触性皮膚炎と言われ、炎症を起こす物質が直接皮膚に接触した場合に起こる皮膚炎のことです。

湿疹が起きるメカニズム

では、湿疹とはどのようにして起こるのでしょうか。湿疹が起こるメカニズムは大きく2つに分けられます。

ひとつは、皮膚表面に接触する何らかの異物や外からの刺激により、皮膚が炎症を起こした場合で、これは「刺激性皮膚炎」と呼ばれます。もう一方が、いわゆる「アレルギー性皮膚炎」です。これは体内に入った異物に対して免疫システムが働き、それによってアレルギー反応が起こり皮膚に炎症が現れるものです。

アレルギー性皮膚炎とは

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湿疹のなかでも「アレルギー反応」により起きた炎症を「アレルギー性皮膚炎」といいます。では、アレルギー性皮膚炎についてより詳しく解説していきましょう。

アレルギー性皮膚炎とは

体内に入った細菌やウイルスを攻撃し、身体を異物から守るシステムを免疫システムといいます。しかし時に、この免疫システムが過剰に働くことで、身体にとってマイナスになってしまうことがあります。これがいわゆるアレルギー反応で、その反応が皮膚に現れたものが、アレルギー性皮膚炎です。

アレルギー性皮膚炎の原因となるもの

アレルギー性皮膚炎を引き起こす原因物質(アレルゲン物質)には、さまざまなものがあります。代表的なものをあげていきましょう。

金属類……指輪やネックレスなどに含まれるニッケル、コバルト、水銀、クロムなど 植物類……漆、銀杏、アロエなどのほか、下着等にも含まれているゴム類など 薬剤………界面活性剤を含む洗剤やシャンプー、染毛剤、湿布や軟膏などの外用薬など

アレルギー性皮膚炎の症状

アレルギー性皮膚炎の主な症状は次のとおりです。 ●紅班(盛り上がりのない皮膚の赤み) ●丘疹(皮膚の小さい盛り上がり) ●水疱(水ぶくれ。炎症が強いと現れます)

これらの症状は、数日続くのが一般的で、水疱が破れるとびらん(皮膚のただれ)となり、かさぶたとなります。かさぶたの状態でも強いかゆみが発生します。かさぶたが取れると、ようやく治癒へ向かいます。

アレルギー性蕁麻疹との違い

皮膚にかゆみが出るという点で混同されがちなアレルギー性皮膚炎とアレルギー性蕁麻疹ですが、具体的にどこが違うのでしょうか?アレルギー性皮膚炎は、平均数日間症状が続くのに対して、アレルギー性蕁麻疹は、短時間で症状が出たり消えたりを繰り返すという特徴があります。

アレルギー性皮膚炎の対策

肌のポツポツやかゆみを引き起こすアレルギー性皮膚炎。できるだけ予防するためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか。

原因となるアレルゲンの除去

アレルギーを引き起こす原因物質を「アレルゲン」と言います。アレルゲンが特定できている場合は、できる限りその除去につとめましょう。

金属アレルギーの場合、アレルゲンを含む装飾物を身につけないのを始めとして、どうしても触れなくてはならない場合は手袋を装着して直接接触を避けましょう。

洗剤に反応する場合にも、ゴム手袋の着用が有効です。ゴム手袋でかゆくなってしまう場合には、薄手の木綿の手袋のうえにゴム手袋をするとよいでしょう。

ハウスダストがアレルゲンの場合は、ほこりの溜まりやすい場所を重点的にこまめに掃除したり、人の動きでほこりが舞いやすい日中より前に掃除を済ますことなどを心がけましょう。ダニの場合は、フケや毛髪や食べこぼし、ペットの毛などがダニの栄養となるので、こまめに掃除をしたり、洗えるものは洗濯後に乾燥機にかけることでダニの死滅が期待できます。

食べ物の制限

アレルゲンとなる食物を制限しましょう。また、アレルギーに強い体質をつくるためにバランスの取れた食生活を心がけることも大切です。

食物によるアレルギー反応は、アレルギー性皮膚炎よりも、アレルギー性蕁麻疹として出るケースが多く見受けられます。ただし、どちらの場合も、小麦、ソバ、乳製品、卵、落花生のアレルギーを起こしやすい5大成分には十分に注意しましょう。その他にも、カニやエビなどの甲殻類や、肉類、青魚や貝などの魚介類、クルミやキウイなどの種実類や果実はアレルギー反応を起こしやすい傾向があります。

保湿ケア

肌の乾燥は、外部刺激からのバリア機能を低下させて、アレルゲンを体内に侵入させてしまう要因となります。日本人の場合、乾燥肌の原因が肌の洗い過ぎである場合が少なくありません。肌の洗いすぎは角質層の破壊に繋がります。石鹸をよく泡立てて手の平で優しく洗い、石鹸成分が肌に残らないようによくすすぐようにしましょう。

さらにバリア機能を保つためには、保湿ケアが重要になります。お風呂上がりなどに化粧水を使う方は多いかと思います。しかし、アルコールを含むような保湿成分の少ない化粧水を使うとかえって乾燥を引き起こす原因ともなります。保湿タイプの化粧水を使った後に、クリームなどで上からコーティングすることも大切です。

アレルギー以外にもある湿疹の原因

湿疹は、アレルギー以外にも様々な原因があります。最後に、他の湿疹について解説していきます。

体質によるもの

アレルギー体質でなくとも、一般的に敏感肌と呼ばれるように、外からの刺激に敏感なバリア機能の弱い体質の方もいます。こまめに保湿を行うことで、バリア機能を高めることができますが、市販のもので効果が乏しい場合には、病院で処方してもらった保湿剤を用いるとよいでしょう。

刺激物質

毒草、油、ガソリン、セメント、洗剤といった刺激物によって、湿疹が起こる場合があります。美容師の手荒れを始めとする職業性皮膚炎や、洗剤などの刺激による主婦湿疹もこれに属します。

カビ感染

顔のいわゆるTゾーンに発生する湿疹は、マラセチアというカビの一種が原因となっている場合があります。脂漏部位に多い、赤くカサカサした湿疹で、頭皮にできるとフケのような症状になります。ビタミン剤の内服や、症状の程度によって抗真菌剤やステロイド軟こうの外用治療が行われます。

まとめ

アレルギー反応によって引き起こされる湿疹(皮膚炎)は、まずは原因となる物質を探して予防することが重要です。医療機関を受診し、早期に適切な治療を受けるようにしましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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