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【助産師解説】生後0ヶ月(新生児)の母乳、授乳間隔は?コツと赤ちゃんの様子

目次

新生児期(生後0ヶ月)の母乳やミルクとの混合の授乳間隔について助産師が解説します。おっぱいの途中で寝てしまう、授乳リズムがなかなか作れない、おっぱいが足りていないのでは?など、この時期によくある疑問についてもまとめました。

この記事の解説助産師 佐藤 裕子先生 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

生後0ヶ月(新生児期)の赤ちゃんの様子

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新生児期の授乳間隔は、この時期の赤ちゃんの特徴を知るとよりわかりやすくなります。そこで、まずは生後0ヶ月の睡眠と覚醒の間隔や排泄パターンについて見ていきましょう。

1日のほとんどを寝て過ごす新生児期の赤ちゃん

新生児期の赤ちゃんはまだ睡眠サイクルが整っておらず、昼夜の区別なく3~4時間おきに寝て起きてを繰り返します。そのため、1日の多くを睡眠に費やし、授乳やおむつ替え以外はほとんど寝ています。時間にするとおよそ15~20時間ほども寝て過ごしていることになります。

排泄は頻繁に

赤ちゃんは月齢が低いほど頻繁に排泄します。

ママが赤ちゃんの排泄回数を把握する際は、おむつ交換の回数でカウントすることになるかと思います。目安としては、おしっこは生後1週間までは1日6~8回でその後は10~15回程度、うんちは3~4回ほどですが、母乳栄養の場合は8回程度と多くなります。母乳を飲んでいる赤ちゃんは「母乳便」という柔らかいうんちをし、毎回の授乳のたびに出ることもあります。

新生児期の母乳の授乳間隔は?飲ませ方のコツ

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では、新生児期の授乳間隔はどれぐらいおくべきなのでしょうか?母乳と、ミルクとの混合の場合についてお伝えします。

新生児期の母乳の授乳間隔

新生児期の授乳間隔は、3時間おきが基本パターンとなります。目安の回数は1日8~10回 。ただし、目安はあくまでも目安です。排泄パターンと同じく、授乳パターンや回数にも個人差がありますので、「絶対に3時間おかなければならない!」と神経質になることはありません。特に母乳の場合、赤ちゃんに吸われるほど分泌が促されることもあり、赤ちゃんが欲しがったときに欲しがるだけ母乳をあげる「自律哺乳(じりつほにゅう)」を原則として、回数や間隔にとらわれずあげることを勧める施設もあります。

一方、頻回授乳に大きな疲労を感じるママも少なくないです。多くの場合、3時間おきの授乳でも1日トータルの哺乳量は大きくは変わりませんので、「この様子はおっぱいを欲しがっている?それ以外の要求??」などと観察しつつ、授乳タイミングを計っていきましょう。

赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているサイン には、主に以下のようなものがあります。

・口を開けながらおっぱいを探すように顔を動かす。 ・手や指、かけている布団などを吸ったりしゃぶったりしている。 ・やさしくささやくような声を出す。

大声で泣き出したときは、タイミングを逃した可能性があります。大泣きしていると赤ちゃんが上手に乳首を吸えないこともあるので、できるだけこうなる前にサインをキャッチして授乳するよう心がけましょう。

ちなみに、ミルクの場合も3時間おき(1日7~8回)が目安 となります。ミルクは母乳に比べて消化吸収が遅く、お腹がすきにくいため、赤ちゃんが欲しがるだけあげると栄養過多になることも。できるだけ目安の量と間隔を守るようにしましょう。ただ、新生児期はまだ哺乳力が弱く、上手に飲めないこともあって1回の量をしっかり飲み切れないこともあります。その場合は、赤ちゃん個人に合わせて量と間隔を調整してあげましょう。

ミルクと母乳、混合栄養の場合の授乳間隔とコツ

母乳がよく出るママ、出にくいママと、母乳の出方はそれぞれ。母乳は赤ちゃんに吸われるごとに徐々に分泌量が増えていくので、ママによっては初めの頃は赤ちゃんの飲む量に比べて出る量が足りないこともあります。退院時に分泌量が十分でないと判断された場合は、母乳が軌道にのるまでミルクを足すよう指導されます。ミルクを足す場合も、授乳間隔は基本と変わりません。3時間おきの、1日8~10回程度が目安となります。

母乳を飲ませた後にミルクを足す場合は、足りない分だけ補うようにしましょう。とはいえ、どれぐらい足りていないかを正確に確認することはできませんよね。退院時にどれぐらい足していきましょう、というようなアドバイスをいただくはずなので、まずはそれを目安に足すようにし、まだ足りないようであればもう少しあげるなど調節しましょう。母乳だけでも満足そうにし、機嫌がよくて体重も順調に増えていくようになれば、ミルク1回量や足す回数を減らしてみるといいでしょう。。

夜間やママだけ外出しなければいけないなど一定の時間だけをミルクに代える場合は、その間はミルクメーカーの月齢ごとの推奨量を一定の間隔(3~4時間)であげるようにしましょう。なお、ミルクメーカーの推奨量は多い場合があるので、私の勤める産院では生後12日後の新生児期は1回120ml、1日8回を勧めています。母乳をあげる時間帯は基本のペースを守りつつ、欲しがる分だけあげるようにするといいでしょう。

途中でやめる、寝続ける……こんな時、どうする?

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目安となる基本的な授乳間隔や方法についてはわかったけれど、実際には「3時間以上経つのに赤ちゃんが起きない」「おっぱいの途中で必ず寝てしまう」など、教科書通りにはいかないことも多いもの。ここからは、授乳量や間隔に関する、よくある疑問や不安についてお答えします。

おっぱいの途中で寝てしまった

赤ちゃんが授乳途中で寝てしまい、毎回十分な量を授乳できないことを相談するママは少なくありません。それもそのはず、赤ちゃんは飲むこと(=吸う動作)によって、エネルギーを消費しているのです。途中で疲れて寝てしまうのも無理はありません。

途中で寝てしまっても常に機嫌が良く、体重も順調に増えているのであれば、ある程度の量はしっかり飲めていることになります。

基本の授乳方法は、哺乳量を保つため、そして乳腺炎などの乳房トラブルを予防するために、1回の授乳で左右のおっぱいを吸わせます。左右10分ずつが基本ですが、寝がちな子は左右5分ずつを2クールにするなど、短時間ずつでもいいので両方吸わせるようにしてみましょう。また、途中で寝てしまった場合は背中をトントンしてゲップをさせる(げっぷが出てもでなくても)ことで赤ちゃんが再び起きることがあります。それでも一方のおっぱいからしか飲まずに寝てしまった場合は、次の授乳時に飲まなかった方のおっぱいからしっかり飲ませるようにしましょう。

ただ、赤ちゃんによっては上手に飲めないことで、十分な量を飲めていないのに疲れて寝てしまう場合もあります。お腹をすかせて泣くことが多い、体重が思うように増えないという場合は一度、かかりつけの産婦人科や母乳外来を行っている助産院などに相談してみましょう。飲ませ方の工夫など、アドバイスをもらえるでしょう。

寝続ける、泣く……授乳のリズムが作れない

赤ちゃんが寝続けて授乳間隔が開きすぎてしまうという場合もあります。前回の授乳から3~4時間以上経っているときは、抱っこやおむつの交換、マッサージや服の着替えなどをしながらやさしく赤ちゃんを起こし、授乳を試みましょう。

逆に、前回の授乳から1時間も経たないのに欲しがり、頻回授乳でなかなかペースが作れないという悩みもあります。この場合は、まずは体重の増え方で母乳量が足りているかどうかを確かめましょう。母乳量に問題がないようであれば、赤ちゃんはお腹がすいて泣いているわけではないかもしれません。よく、赤ちゃんが泣く=空腹(母乳が足りていない)と思いがちですが、赤ちゃんの泣き声がいつでも空腹のサインであるとは限りません。

そもそも、泣く頻度や泣き方には個人差があるので、どれぐらい泣くのが正常といった決まりはありません。よく泣く子であれば、空腹以外の理由で泣いている可能性もあるでしょう。泣いたらすぐおっぱいをふくませるのではなく、赤ちゃんの様子をよく観察し、おくるみでしっかり包んで抱いてあげる、マッサージなどでスキンシップをとるなど、赤ちゃんがリラックスできるような他の方法も試してみましょう。授乳は赤ちゃんの心の安定にもいいので、泣いたらおっぱいをふくませるのも一つの手ではあるのですが、あまり頻回ではママも疲れてしまいますよね。どうしても泣きやまなくて困っているときは、地域の保健師さんやかかりつけの助産師さんなどに相談してみましょう。

母乳が足りてない気がする

赤ちゃんが常に泣いている、乳房が張らないなどの理由で、母乳がきちんと足りているのか不安に思うママも多いでしょう。特に、初めの頃はこのような不安を抱えることが多く、母乳不足に悩むママは珍しくありません。

ただ、実は多くのママは母乳不足ではなく、母乳の不足感を覚えて不安になっているだけであることがわかっています。母乳の不足感とは、言葉の通り「不足しているのではないか?」という漠然とした感覚や不安です。

以下は、赤ちゃんが十分に母乳を飲めているサインとなります。当てはまるものが多ければ、特に母乳不足を心配することはないでしょう。

・体重が安定的に増えている(1日に30~40g前後、1週間で200g前後が目安) ・赤ちゃんの機嫌が良く、肌の張りや健康も問題ない。 ・1日に8回以上排泄がある。 ・授乳時、飲み込む音が聞こえる。

前述のように、赤ちゃんが泣くのは必ずしも空腹のためだけではありません。泣いたからすぐにおっぱいをふくませるのではなく、他の理由がないかをチェックしてみましょう。授乳間隔がある程度開くようになれば、授乳前にはおっぱいが張り、授乳後はやわらかくなる良いペースが保たれてくるでしょう。体重の増え方が気になったり、母乳やミルクをうまく飲まないなどの心配ごとがあったら、出産施設や地域の保健師、助産院や母乳外来などに相談するといいでしょう。

まとめ

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母乳に限らず、ミルクや混合の場合でも、基本的な授乳間隔の目安は3時間おき(1日8~10回程度)とされています。ただ、これはあくまでも目安にすぎないので、赤ちゃんの飲む力や1度に飲める量によって調節してあげましょう。育児の多くがそうですが、授乳も教科書通りにいかない場合が少なくありません。なかなかリズムが整わない、常におっぱいを欲しがる、母乳が足りていないのでは……など、不安や悩みはつきものです。一人で抱え込まず、気になることがあればご家族や地域の保健師さん、助産師さんやかかりつけの医師に相談しましょう。悩んでいるのは自分だけではないことを忘れないでくださいね。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです


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