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【医師監修】乳腺炎の予防に葛根湯が効く? 飲み方と予防法

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目次

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授乳中に、乳腺が詰まって炎症がおこる「乳腺炎」にかかったママも多いのではないでしょうか?おっぱいが腫れて痛むだけでなく、ひどくなるとしこりができたり、39~40度といった高熱が出たりすることも…。そんな辛い乳腺炎ですが、漢方薬の「葛根湯」を飲むと予防することができるのだとか。今回は乳腺炎と葛根湯についてまとめました。

この記事の監修ドクター

産婦人科医長加藤智子 先生 浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。 妊娠や子育て、不妊治療、婦人科疾患など皆様が不安なことが多い女性の一生をサポートし、皆さまの悩みに少しでもこたえられるような情報を提供できたらと思います。医師そして気象予報士としての視点でも健康についてアドバイスしていきます。

乳腺炎とは?予防法ってあるの?

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「乳腺炎」は、乳腺に炎症がおこることで発症する病気のこと。主な症状は、おっぱいの腫れ、しこり、痛み、発熱などです。

授乳期に多い「急性うっ滞性乳腺炎」

乳腺炎は「急性うっ滞性乳腺炎」「急性化膿性乳腺炎」「肉芽腫性乳腺炎」という種類がありますが、授乳中におこる乳腺炎は、「急性うっ滞性乳腺炎」であることが多いようです。授乳するときに乳汁が十分に排出されず、乳腺に詰まることでおこります。慣れない授乳のほか、赤ちゃんの哺乳力が弱いこと、乳管の開きが十分でないことなどが原因と言われています。

授乳の際に、乳頭や乳輪にできた傷から細菌が感染してしまうと「急性化膿性乳腺炎」になることもあります。ひどくなると、おっぱいの腫れや痛みのほか、わきの下のリンパが腫れたり、38〜40度の高熱が出る場合もあるようです。

乳腺炎の予防方法

「急性うっ滞性乳腺炎」は、母乳が十分に排出されるように乳房マッサージをすることや、乳腺に詰まらないように排出を促すこと、母乳はしっかりと出し切ることが予防となります。もしも乳腺炎になってしまったとしても、乳房マッサージで乳管を開通させ、母乳が十分に排出されるようになると、症状は落ち着くようになります。

また、赤ちゃんの吸引により、乳頭に小さな傷や亀裂ができることがあります。そのまま放置すると細菌感染してしまう可能性があるため、乳頭・乳輪は常に清潔にするように心がけましょう。

乳腺炎を予防してくれる葛根湯って何?

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乳房マッサージや十分な母乳の排出などで防ぐことができる乳腺炎ですが、「葛根湯(かっこんとう)」という漢方薬を使うのも予防法のひとつ。ここでは、「葛根湯」についてと、なぜ乳腺炎に葛根湯がいいのか解説します。

葛根湯とは?

葛根湯は、体を温めて熱や腫れ、痛みを発散させるという効果があります。良く知られるのは、「風邪のひきはじめ」ですが、そのほかにも頭痛、肩こり、首や背中のこわばり、筋肉痛など、さまざまな症状に効果があるのです。

主成分は、マメ科クズの根である「葛根(かっこん)」。その他にも、マオウ科の地上茎「麻黄(まおう)」、シナモンの部位違いである「桂皮(けいひ)」、シャクヤクの根「芍薬(しゃくやく)」、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥させた「甘草(かんぞう)」、クロウメモドキ科の果実「大棗(たいそう)」、ショウガの根茎「生姜(しょうきょう)」といった全部で7つの生薬から作られています。

なぜ葛根湯が乳腺炎に良いの?

葛根湯は、身体や経路を温めて発汗を促す作用があります。また、痛む場所に滞っている気や血・水の流れをスムーズにして、こわばりや痛みをとるという効果があると言われています。

特に葛根湯に含まれる生薬「葛根」には、乳汁の分泌を促進させる作用があるとのこと。十分に母乳が作られ、その流れがスムーズになって排出されれば、乳腺が詰まる心配も少なくなります。同じく生薬の「芍薬」は止血・止痛作用や血液を補う作用があるとのこと。腫れて痛む乳腺炎のつらさも和らげてくれます。

葛根湯の飲み方と注意

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乳腺炎の予防に効果的という「葛根湯」。体に優しいイメージがある漢方薬とはいえ、授乳中に飲んでも大丈夫なのか、赤ちゃんへの影響はないのか気になりますね。ここでは、葛根湯の飲み方について解説します。

飲むタイミングや量は?

葛根湯を飲むときに、気を付けたいのが飲むタイミングです。ちょっとしたタイミングの差で効果が大きく異なるため、ベストな時に飲みたいものですね。

葛根湯は、症状が出始めたと思ったときに飲むのが、一番良いとされています。風邪のときも「ひきはじめ」の時に葛根湯を飲むのが一番いいタイミングとされており、それと同様に「いつもとは違う気がする」など、乳房に違和感を感じたときに、すぐ飲むようにします。

その段階を過ぎ、「乳房がカチカチ」「発熱している」となったら、葛根湯では手に負えない状態となっています。全く効き目がないというわけではありませんが、これ以上の悪化を防ぐため、すぐに医療機関を受診しましょう。

市販の葛根湯・病院で処方される葛根湯のいずれも、1日の用量は決まっています。漢方薬は、基本的に食前または食間に飲むことが効果的とされているため、飲み忘れに注意するようにしましょう。葛根湯はお湯などで溶かして、温かい状態で飲むと、さらに効果があると言われています。

赤ちゃんには影響はないの?

心配なのが、母乳に薬の成分が移行して、赤ちゃんに何か影響があるのか、ということではないでしょうか。基本的に、漢方薬は授乳中に飲んでも、通常の用法・用量を守れば、母乳への移行は問題ない程度だと考えられているとのこと。病院でも、妊娠中や授乳中のママが風邪をひいたときに、「葛根湯」を処方することがあります。ただし、1日の用量はしっかりと守るようにしましょう。

医師への相談は必要?

製薬メーカーによって配合成分に多少の差があります。不安な場合は、医師や薬剤師などに相談してから服用するようにしましょう。

また、中には、まれに葛根湯が体質に合わない人もいます。その場合、胃腸の不快感や食欲不振、動悸、発汗過多、発疹、かゆみなどの体調不良が起こることがあるようです。他の漢方薬を服用している場合も注意が必要なので、あらかじめ医師に相談しておくと安心ですね。

その他乳腺炎の予防法は?

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「母乳の分泌を促す」「詰まりにくいサラサラの母乳を出す」ことを心がけることで、乳腺が詰まりにくくなり、乳腺炎の予防にもつながります。ここでは、食生活の改善で乳腺炎を予防できる方法をご紹介します。

お茶で血行促進

授乳中は母乳を分泌するため、ママの身体は水分不足になりがちです。血漿成分の約95%は水分と言われているため、水分が不足すると血液は粘度の高いドロドロしたものになり、血液もスムーズに流れなくなります。血行が悪くなると、母乳の出も悪くなるとされているため、こまめな水分補給を心がけたいものです。

摂取する水分は、冷たい水やお茶、ジュースよりも、白湯や温かいお茶がいいでしょう。緑茶や紅茶などにはカフェインが含まれているので、麦茶やほうじ茶などカフェインが入っていないものを選びましょう。また、ごぼう茶やたんぽぽ茶は、血行を良くする効果があると言われているため、試してみるのもおすすめです。

食事の改善

食生活では、脂肪分や糖分が高い食事はできるだけ避けるようにしましょう。WHOでは、「高塩分・高脂肪の食べ物は乳腺炎の可能性を高めると考えられているが、結論づけられる根拠はない」と発表していますが、バランスのとれた食生活は、産後の身体の回復のために重要な役割を果たすもの。脂肪分や糖分を控えめにし、野菜やたんぱく質をしっかり摂取するようにしましょう。

特におすすめとされている食材は「根菜類」「海藻類」「米」です。大根やごぼう、にんじんといった「根菜類」は、母乳の出を良くする働きがあると言われています。食物繊維も豊富に含まれているため、便秘予防にもつながります。

わかめ、のり、昆布、ひじきなどの「海藻類」は、母乳のもととなる血液をサラサラにすると言われています。不足しがちな鉄分やミネラルも摂取できるので、味噌汁やサラダなどにしてたくさん摂取したいものですね。特に「のり」は、授乳中に大切な成分「葉酸」を多く含むので、積極的に取り入れましょう。

「米」は炭水化物のため、糖質を気にする人は控えようと考えるかもしれませんが、炭水化物は母乳を作るにあたって欠かせない食べ物。不足すると母乳が出にくくなることもあります。ごはんは他の炭水化物と比べて水分が多く、塩分や脂肪など余計なものも含まれていないのでおすすめです。

乳腺炎を予防するレシピ

<鍋料理>

野菜をたくさん摂取できるだけでなく、身体も温まる鍋料理。身体が温まると血行もよくなるため、母乳も出やすくなります。つけダレを工夫したり、鍋のつゆを塩・醤油・味噌などで変化を付けられるので、飽きずに食べることができますね。鍋に使用する具材は、野菜のほか、白身魚や豆腐などのたんぱく質やきのこ類など。母乳の分泌を促すという根菜の大根、海藻の昆布を摂取できる「おでん」もおすすめです。

ただし、味付けはできるだけ薄味にして、塩分を摂り過ぎないようしましょう。甘辛い味付けのすき焼きも、塩分・糖分過多にならないように薄味に。辛い味や脂肪分が多いものは母乳によくないと言われているため、もつ鍋やチゲ鍋は避けたほうがいいでしょう。

けんちん汁

母乳の分泌を促すとされる大根、にんじん、ごぼうなどの根菜類を使用した「けんちん汁」もおすすめです。根菜類のほか、油揚げや豆腐、肉類などを入れると、たんぱく質も摂取できます。肉類を入れる場合は、脂肪分が少なめの部位を使うようにしましょう。

<きんぴら>

にんじん、ごぼう、れんこんといった根菜類を使う「きんぴら」は、常備菜として作っておくと、何かあと一品という時にも便利です。

<ひじきの炊き込みごはん>

授乳中は海藻類もたっぷり摂取したいもの。普段の炊き込みごはんに、水で戻したひじきを加えるのはいかがでしょうか。味付けが難しい炊き込みごはんですが、レトルトの具材や、だしつゆの素を使えば手軽にチャレンジできますよ。乾燥ひじきは、あらかじめ水で戻しておき、小分けにして冷凍しておくと、必要な時にサッと使えます。根菜のごぼうも炊き込みごはんに加えると、栄養を摂取できるだけでなく風味もアップします。

まとめ

乳腺炎になると、ママが痛みでつらいだけではなく、おっぱいを飲めなくて赤ちゃんも泣いてしまうことも。予防につとめていても「何か胸に違和感がある」と思ったら、重症化しないうちに葛根湯を服用するのがおすすめです。ドラッグストアでも購入でき、風邪や肩こりなどの症状にも使えるので、ストックしておいてもいいですね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年6月23日


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