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【医師監修】生理が2回来るのはなぜ?妊娠に影響は?原因と対策まとめ

目次

生理(月経)は通常、月1回の頻度で来るもの。ところが、つい半月前に来たばかりなのに、また来てしまったら……。「これってもしかして病気なのでは?」と不安になりますよね。今回は短い期間で生理が来る「頻発月経」についてご紹介します。

この記事の監修ドクター 産婦人科医・医学博士宋美玄先生 大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。主な著書に、ベストセラーとなった「女医が教える本当に気持ちいいセックス」がある。また、「とくダネ!」に木曜コメンテーターとして出演中。一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

生理不順とホルモンバランスの関係

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子宮は毎月、妊娠に備えてお腹の赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜を厚くし、妊娠が成立しないときは、不要となった内膜を経血として体外に排出します。これが生理(月経)で、生理から次の生理の前日までを「生理周期(月経周期)」といいます。

女性ホルモンの分泌はこの一連の周期のなかで変動し、体調にも影響することから、女性にとって生理周期は「健康を知るバロメーター」ともいえます。

まずは「生理が起こる仕組み」について簡単に解説しましょう。

生理が来る仕組みって?

生理周期の中には「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」があります。

卵胞期は、妊娠の準備を整えている時期です。卵巣にある卵胞(卵子を守る袋)が、脳の下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)の刺激を受けて、成長します。あわせて、子宮内膜が卵胞から作られるエストロゲン(卵胞ホルモン)によって厚くなっていきます。

排卵期は、卵胞期の後、成熟した卵胞から卵子が放出される(排卵)時期です。一般的には、生理からおよそ14日前後に起こるとされています。

黄体期は排卵期の後に訪れ、受精した卵子を受け入れるよう子宮環境を整える時期です。排卵を終えた卵胞(黄体)で作られたプロゲステロン(黄体ホルモン)によって、子宮内膜は受精卵の受け入れに適した状態に変わります。妊娠が成立しない場合、子宮内膜は不要となりはがれ落ちます。

これが生理です。

ホルモンバランスが乱れると生理も乱れる

生理周期は女性ホルモンの分泌などによって大きく影響されるため、ホルモン分泌の過程に何らかの問題が生じると生理周期がバラバラになり、生理が早まったり遅くなったりすることがあります。

生理が2回来る……これって病気?

般的に、思春期の後半ぐらいから生理周期は安定するようになり、ほぼ1ヶ月(25日~38日)周期で繰り返されるようになります。

この周期が乱れた状態がいわゆる「生理不順」で、このうち生理周期が25日より短い状態を「頻発月経」と呼びます。

頻発月経が起こる2大原因

「頻発月経」は次の生理が25日を待たずに来ることをいうので、月に2回生理が来るという状況は、明らかに頻発月経であるといえるでしょう。

頻発月経の原因としては、主に以下の2つが考えられます。

(1)無排卵周期症

生理のような出血はあるけれど、実際には排卵が起こっていない状態。20日未満の頻発月経の人の約6割がこの無排卵周期症であると言われています[*1]。

原因は卵巣の機能が低いことで、病的な原因(高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群)から起こるほか、生理的なものとして卵巣がまだ成熟していない思春期(初経から数年間)や授乳期、卵巣の機能が低下し始めた更年期に比較的よく見られます。

生理的無排卵ではない場合は不妊にもつながるため、本来なら早期に対策をとりたいところですが、出血があるため生理と区別がつかず、そのまま放置されていることもあります。

(2)黄体機能不全

黄体とは、卵胞が卵子を排出した(排卵した)後に変化した組織で、エストロゲンとプロゲステロンを分泌しています。

黄体機能不全とは、その名の通り黄体の働きが不十分なために、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が不足し、子宮内膜の環境が整わなくなった状態で、黄体期が短くなるため頻発月経になりやすいといわれています。

この場合、受精卵が着床できなかったり、着床できても育たなかったりすることが多く、不妊の原因にもなります。実際、不妊症の女性の10~30%に黄体機能不全がみられるという報告もあります[*2]。

ダイエットやストレスなども原因?

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無排卵周期症や黄体機能不全の原因はさまざまですが、ダイエットやストレスなども影響するとされています。

例えば、食事を抜くダイエットなどで急に体重を落とすと、栄養不足から女性ホルモンの分泌を促すホルモンの産生が抑えられてしまうことがあり、エストロゲンが作られにくくなります。反対に、極端な肥満でも女性ホルモンが分泌される過程に問題が生じることがあり、作用が弱まることがわかっています。

また、過度なストレスが生じると、女性ホルモンの産生が不足することがあります。

いずれにしても、過度なダイエットや肥満、強いストレスは女性ホルモンの分泌に影響を及ぼし、頻発月経をはじめとして、さまざまな生理不順が起こるので、気を付けましょう。

基礎体温はどうなる?

基礎体温とは、睡眠後の起床時の安静状態で測った体温のこと。毎日測定することで、生理の周期や排卵の状態を知ることができます。

基礎体温を付けると分かりますが、妊娠をしていない生理のある女性では、生理後の卵胞期には体温が低い「低温相」に、生理前の黄体期では体温が高い「高温相」になるという、はっきりとした2つの相を描きます。

対して、女性ホルモンの分泌などに問題があると、違った基礎体温の描き方になります。

具体的には次のようになります。

・無排卵周期症:低温相と高温相に分かれず低いままになる。 ・黄体機能不全:正常では14日ほどある高温相が10日以内しかない、低温相から高温相に移るまで3日以上かかる、低温相と高温相の差が0.3℃以内、高温相中に体温が低下することがある。

頻発月経は受診を

頻発月経は、不妊の原因にもなりえることが分かっています。また生理の回数が多いことで、貧血なども起こりやすくなります。

いずれ妊娠したいと考えている人や、疲れやすい・立ちくらみがするといった貧血症状がある人は、一度、婦人科で診てもらうことをお勧めします。婦人科では、最初に基礎体温の記録をとり、グラフの形から頻発月経の原因を考えます。

あわせて、女性ホルモンの値を調べる血液検査や、子宮や卵巣に異常がないかを調べる超音波検査などを実施することもあります。

これらの検査で無排卵周期症や黄体機能不全の可能性があったら、妊娠を望む女性に対しては排卵やホルモン分泌などを正常に戻す治療を、年齢が若い女性や妊娠を望まない女性には、生理周期を整える治療や貧血などの症状を抑える対症療法を行っていきます。

まとめ

10代で生理不順だった人も、年齢を重ねるとともに生理周期が安定してきます。そのようななかで、月に2回も生理が来るというのは、少し問題です。体が発するSOSサインなのかもしれません。原因がわかれば、薬などで生理周期を安定化させることも可能です。まずはダイエットやストレスなどのライフスタイルの見直しに努め、それでも症状が改善しないようならば、婦人科を受診しましょう。

(文:山内リカ/監修:宋美玄先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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