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【医師監修】高齢出産による4つのリスクとは 何歳からが高齢妊娠?

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目次

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35歳を超え、40歳近くで出産する人も珍しくない今日。一方、35歳を超えてのいわゆる「高齢出産」では若いときに比べて、いくつかのリスクが伴うことをご存知でしょうか。知っておきたい高齢出産の具体的なリスク、そして無事に出産するまでに自分でできる対策についてまとめました。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

高齢での妊娠・出産は要注意!

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Getty logo

趣味に仕事に忙しい女性が増えるにつれ、子供を出産する年齢は上昇しています。今や40歳前後で出産するケースも決して珍しくはありません。

世界最高齢での出産は66歳

ギネス記録に認定されている世界最高齢での出産(2019年4月現在)は、スペインの女性による66歳[*1]。2018年にはデンマーク出身のモデルで女優のブリジット・ニールセンが54歳で第5子を出産した、という報道もありました。日本でも40歳を超えて出産した芸能人のニュースをたびたび耳にします。

35歳以上で初めて出産する人は「高年初産婦」

女性の社会進出や晩婚化が進むにつれ、年々、出生時の母親の平均年齢は上昇を続けています。第1子出生時の母親の平均年齢は2016年に30.7歳でした[*2]。

日本産科婦人科学会では35歳以上で初めて出産する人を「高年初産婦」と定めています。一方、2人目以上の子供を出産をする経産婦については、年齢による定義は特に決められていません[*3]。

年をとると卵子も老化する?

ホルモンバランスや子宮・卵巣の状態などを考えると、妊娠に適した時期は25~35歳前後と言われています。これは、年齢を重ねるうちに卵子も老化し受精しにくくなるなど、35歳ごろからだんだん妊娠しにくくなるからです。

妊娠できた場合でも、若いときの妊娠に比べて流産をしやすかったり、妊娠に伴うさまざまな合併症のリスクが高くなります。このことを頭に入れたうえで、経産婦であってもおおよそ35歳以降では、妊娠中から出産にいたるまで細心の注意を払いたいものです。

ダウン症などの染色体異常は?⾼齢出産の4⼤リスク

高い年齢で妊娠したときにはどのようなことに注意し、出産まで過ごせば良いのでしょうか。妊娠中や出産時に考えられるリスクを4つのポイントで見ていきます。

(1)流産の確率が上がる

自然流産は全妊娠の15%ぐらいに起こるとされています。流産の原因はさまざまですが、妊娠初期の流産の多くは受精卵の染色体異常によるものです。高齢の場合は卵子に染色体異常が起こりやすく、妊娠が成立しても流産する確率が高くなると考えられています。

海外の調査では、流産率は30~34歳で15.0%であるのに対し、40~44歳では51.0%というデータもあります[*4]。

(2)ダウン症など先天異常のリスクが上昇

「ダウン症」(ダウン症候群)とは、通常2本ずつペアになっている染色体のうち、21番目の染色体が3本あるという生まれつきの疾患です。

ダウン症候群に関して、母親の年齢が25歳の場合1,351人に1人の割合で見られるのに対し、40歳では112人に1人と高い割合を示す、という調査結果があります[*5]。これは、母親の年齢が上がるにつれて卵子が老化するなどし、受精卵に染色体異常が発生する確率が高まることに関係があると考えられます。

ある調査によると、受精卵の染色体異常率は母親が30~36歳で19%であるのに対し、37~41歳では46%に高まるとされています[*6]。

(3)妊娠⾼⾎圧症候群や妊娠糖尿病を発症しやすい

「妊娠高血圧症候群」とは何らかの原因で妊娠中に高血圧となる、もしくは高血圧が起こると同時に母体に血管や臓器の障害が発生するものです。妊娠高血圧症候群の発症頻度は母親が40歳以上で約8%とされ、35歳未満の妊婦のほぼ2倍です[*7]。

また、「妊娠糖尿病」は妊娠中に初めて見つかった糖の代謝異常で、35歳以上では20~24歳の8倍、30~34歳の2倍と年齢が上がると発症頻度が高くなることが分かっています[*8]。

もともと女性は体内に子供を宿した状態でも健康を保つ力が備わっていますが、高齢になればなるほど、その力は弱まります。例えば加齢の影響で血管にかかる負担を補えきれないと妊娠高血圧症候群になったり、糖分を摂取したときの代謝能力が弱まると妊娠糖尿病を発症したりすることもあるのです。

(4)難産になる恐れがある

出産日が近づいてくると、赤ちゃんを膣(ちつ)から出しやすくするため、子宮の下部にある「子宮頸部(けいぶ)」が少しずつ軟らかくなります。しかし高齢出産の場合は、軟らかくなるまでに通常より時間がかかる場合があります。

また、赤ちゃんの通り道である「産道」が広がりにくい、陣痛が弱すぎる、といったことも高齢出産では起こりやすく、いわゆる難産になりやすいとされています。

胎盤が子宮口を覆ってしまう「前置胎盤」も、35歳以上では30歳未満の妊娠に比べて2倍多いというデータもあります[*7]。前置胎盤であることが確定すると、帝王切開を行うことになります。

⾼齢出産のリスクを下げる⽅法

加齢とともに妊娠しにくくなる中、無事に妊娠できたときには少しでも高齢出産のリスクを減らし、元気な赤ちゃんを産みたいものです。流産や赤ちゃんの先天性異常を必ず予防できる方法はありませんが、自分でできる対策や心がまえにはどのようなものがあるでしょうか。

妊娠前から葉酸の服用を

生まれつき脳や脊柱に異常が起こる「神経管閉鎖障害」を予防するため、妊娠前から葉酸を摂取することが勧められています。妊娠6週末で神経管の閉鎖が完成することから、妊娠成立1ヶ月以上前から葉酸を摂取するのが効果的です。

ほかにも葉酸の摂取により、先天性の心疾患や自然流産が減少するとする報告もあります[*9]。必ずしも高齢出産による流産などのリスクを下げられるわけではありませんが、妊娠を希望しているときは妊娠計画中から葉酸摂取を心がけるようにしましょう。

葉酸はホウレンソウやアボカド、イチゴ、ブロッコリーなどに含まれています。バランスの良い食事から摂取するのが望ましいのですが、難しいときはサプリメントの活用もおすすめです。

体重管理を人一倍しっかり

高齢での妊娠・出産では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、微弱陣痛のリスクが高まります。一方、肥満でも同様のリスクが高まるとされています。

そのため高齢で妊娠・出産する場合は体重管理をしっかり行い、リスクを少しでも減らすことが重要です。もし肥満度を示す体格指数体格指数(BMI)が25以上の肥満であれば、妊娠前には標準に戻しておきたいものです。

妊婦健診をしっかり受け、医師の指示に従って生活する

高齢出産にはいくつかのリスクが伴いますが、医療機関では無事に出産ができるよう全力でサポートを行っています。高齢出産によるリスクをできるだけ下げられるよう、妊婦健診はしっかり受けて母体と赤ちゃんの状況を細かく確認してもらうようにしましょう。

そうすることで、さまざまな合併症の早期発見にもつながり、必要に応じて適切な治療が受けられます。

まとめ

国内外の芸能人による40歳を過ぎてからの出産、また中には50代での出産例も報道されています。月経があるうちは妊娠できると思っている人もいるようですが、35歳を過ぎたあたりからは卵子の老化による影響が徐々に出始め、だんだんと妊娠が難しくなります。幸いにして妊娠できた場合も流産をはじめ、加齢によるリスクが若いころの妊娠に比べて高くなります。

過度にナーバスになる必要はありませんが、高齢出産のリスクは頭に入れたうえで、妊娠前からの葉酸摂取や体重管理など自分でできるリスク回避には取り組みたいものです。またその都度、医療機関の指示に従って適切な健診や診断を受け、元気な赤ちゃんを出産しましょう。

(文:剣崎友里恵、監修:中林稔先生)

※画像はイメージです


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情報提供元:マイナビウーマン子育て



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