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【助産師解説】赤ちゃんの乳頭混乱!予防法は?克服はできる?

目次

乳頭混乱の予防と克服方法について助産師が解説します。赤ちゃんが乳頭混乱で母乳を飲んでくれずに困っている、哺乳瓶を使いたいけど乳頭混乱が心配…というママ必見です!

この記事を解説してくれた先生 坂田 陽子先生 看護師 助産師、国際認定ラクテーションコンサルタント。 葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院のNICU・産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。その後、都内の産婦人科病院で師長を経験。現在は出張専門の助産院”My Midwife”を開業している。

HP:http://ameblo.jp/mymidwife-yoko/

おっぱいを拒否される!~乳頭混乱ママ体験談~

乳頭混乱とは?

赤ちゃんが哺乳瓶(人工乳首)を好み、おっぱいでの授乳を嫌がることを乳頭混乱と言います。乳頭混乱はなぜ起こるのでしょうか?原因について見ていきましょう。

ママを悩ませる乳頭混乱

哺乳瓶を使った後、赤ちゃんがおっぱいで飲むのを嫌がり始めることがあります。これを乳頭混乱と言います。人工乳首で補足をしていた母親が母乳育児を断念した1番の理由は、赤ちゃんが哺乳瓶の方を好んだからであった、という報告があります[*1]。

ただし、哺乳瓶を使用すると赤ちゃんがみんな乳頭混乱を起こすというわけではありません。哺乳瓶を使ってもおっぱいを嫌がらない赤ちゃんもいるため、乳頭混乱の有無は個人によるものと考えられます。

なぜ乳頭混乱は起きる?

では、具体的に乳頭混乱はどのような理由で起こり、混乱する赤ちゃんとそうでない赤ちゃんがいるのはなぜなのでしょうか?

多くの哺乳瓶は、ミルクが自然に出るよう作られた人工乳首が用いられています。そのため、これに慣れてしまうと、乳房から直接母乳を飲むために必要な正しい吸い付き方や吸啜パターンを行うことが難しくなり、うまく飲めないことからおっぱいでの授乳を嫌がるのではないかとの説があります。

ただし、これはあくまでも一つの仮定であって、今のところ乳頭混乱の発生頻度やメカニズム、発生因子について科学的な根拠はなく、正式な定義はありません。つまり、乳頭混乱を起こす赤ちゃんとそうでない赤ちゃんの差は特にわからず、個人によるものと考える他ないと言わざるを得ません。

乳頭混乱になってしまったら?

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では、乳頭混乱になってしまったらどうすればいいのでしょうか?適切な対応を試みれば、混乱を克服して母乳育児を続けることも可能かもしれません。以下の方法をためしながら、赤ちゃんが上手に母乳を飲めるようになるまで根気よく待ってあげましょう。

飲んでくれないときは搾乳を

おっぱいより哺乳瓶を好む理由が飲みやすさであれば、母乳の分泌が良くないと赤ちゃんはいっそうおっぱいでの授乳を嫌がると考えられます。現に、母乳分泌が良い状態に保たれていないと、赤ちゃんは直接哺乳よりも乳汁がすぐに得られる人工乳首を好むようになるのかもしれないという見解が示されています[*2][*3]。

母乳分泌を止めず、かつ良くするためにも、授乳と授乳の間には搾乳を行いましょう。排出量が多いほど、母乳の産生が促されます。また、赤ちゃんが母乳を飲みとれなかったときも、しっかり搾乳して母乳が作られ続けるよう対処しましょう。

人工乳首やおしゃぶりを避ける

乳頭混乱が起こったら、人工乳首の使用は避けましょう。どうしても直接哺乳が困難な場合は、哺乳瓶ではなく他のもの(スプーンやカップ、スポイトなど)を使用してください。 また、おしゃぶりの使用も避けた方がよいでしょう。おしゃぶりは乳頭混乱を起こす可能性があるだけでなく、母乳育児期間を短くするなど、母乳育児の障害となるリスクが指摘されています[*4]。

哺乳ビン以外のデバイスで与える

赤ちゃんに母乳やミルクを与える哺乳瓶以外のデバイスには、主に以下のものがあります。メリット・デメリットを見て、ご家庭や赤ちゃんの状況に合ったものを選んでください[*2]。

<カップ・スプーン> スプーンや浅めのカップでの授乳方法です。哺乳瓶以外のデバイスとしては、もっとも手軽な方法と言えるでしょう。

メリット ・人工乳首に慣れることがないので、母乳育児に戻りやすい。 ・慣れれば比較的簡単に飲ませることができる。

デメリット ・慣れるまではこぼれやすい。 ・飲ませ終わるまでに時間がかかる。

<シリンジ・スポイト> シリンジやスポイトを使って飲ませるという方法もあります。シロップ状の薬を飲ませる際に使ったことがあるママもいるでしょう。 メリット ・スプーンやカップよりこぼれにくく、飲みやすい。

デメリット ・飲み終わるまでに時間がかかる。 ・洗浄しにくいので、衛生的に保つのが難しい。

<ナーシングサプリメンター> ナーシングサプリメンターとは、赤ちゃんへの補助栄養の投与を助けるグッズです。乳房に直に付けて使うので、補足が必要なときの栄養サポートとして用いられることが多いです。

メリット ・母乳をしっかり飲めなくても、補助的な栄養分を同時に摂取できる。 ・胸元での授乳が可能なので、基本的な授乳の練習になる。 ・補足しながら、直接乳房を吸啜することで、母乳の分泌が良くなっていくことが期待できる ・赤ちゃんが吸う力を養ったり、吸啜のトレーニングができる。

デメリット ・慣れるまでは、乳房とチューブを一緒に含ませることが難しい可能性がある。 ・使用後の洗浄に時間がかかる。 ・価格が高い。

まとめ

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乳頭混乱を起こす明確な原因などはわかっていませんが、哺乳瓶の飲みやすさやおしゃぶりの使用などが一つの要因と考えられています。乳頭混乱を起こしても、母乳育児を完全にあきらめなくてはいけないわけではありません。母乳育児を継続したい場合は搾乳や哺乳瓶以外での授乳をためしながら、根気よく「おっぱいを飲む練習」を続けましょう。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:坂田陽子先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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