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【医師取材】子どもに多い溶連菌感染症、症状・潜伏期間・治療法は?

目次

溶連菌感染症は子供がかかりやすい病気です。感染力が強いため、その症状や治療法をきちんと理解しておきましょう。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

溶連菌感染症の症状の基礎知識

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溶連菌の潜伏期間

溶連菌感染症はかなり強い感染力を持ちます。ただし、溶連菌に感染したと言っても、すぐに症状が発現するわけではありません。体内に菌が侵入して増殖して身体に症状として発現するまでの期間を「潜伏期間」と言いますが、溶連菌の場合は約2~5日間が潜伏期間と考えられています。したがって、学校などでの流行期には、感染した保菌者が次々に「時間差」で発症し、集団発生につながる事も考えられます。感染拡大の速度を見守りながら、場合によっては学級閉鎖などの予防策も考えられることになるでしょう。

溶連菌の症状と怖い合併症とは

溶連菌感染症の症状の代表的なものは、「突然の高熱(38~39度くらい)」と「のどの痛み」「全身の発疹」です。のどは赤く腫れあがり、扁桃に白っぽい「偽膜」が見られる事もあります。そうなると食事を摂ることも難しくなるでしょう。舌が真っ赤に腫れ上がる「苺舌」も、上の湿疹(猩紅熱)に伴い出現する場合があります。重篤な合併症としては肺炎・糸球体腎炎・リウマチ熱・髄膜炎・敗血症などがあります。ただし、早期に適切な治療をすれば、合併症を回避できることも多いのでご安心ください。

大人と子どもの症状の違いとは

子どもと大人では症状に少し違いがあります。小児の場合、吐き気や腹痛が前面に出たり、3歳以下だと熱が出にくいこともあります。さらに初日からの溶連菌による全身発疹(猩紅熱)とそれに続く2日目からの舌の腫れ(苺舌)、さらに手足の先の皮膚落屑も見られる場合があります。大人は逆に普通の風邪だと思い込み、診察が遅れることが心配です。診察が遅れた結果、重症化する場合がありますから、疑わしい症状が出たら受診・治療を受けるべきです。溶連菌感染症は子どもに多い疾患ですが、大人でも感染する事を忘れないでください。

溶連菌感染症の3種の検査方法

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突然の高熱や咽頭痛、頚部のリンパ腫脹、苺舌、発疹…。このように溶連菌感染症を疑わせる症状が出た場合には「のどの細菌検査」をして感染の有無を確認する必要があります。感染しているかどうかを正確に診断するには、以下の方法があります。

キットによるスピーディな検査

一般の医療機関で最も多く実施されているのが「迅速診断キット」による検査です。キット内の綿棒でのどをぬぐい、そのぬぐい液を使い約15分後に試薬に反応するかどうかを見て感染の有無を判断します。ただし、発症してからの時間が短すぎたり、すでに抗菌剤(抗生物質)を服用していると陽性にならないケースがあります。ですから、検査の前などに「とりあえず抗菌剤(抗生物質)を飲もう」というのは、NGですよ。

咽頭培養検査

「咽頭培養検査」も、迅速診断キットによる検査と似ています。つまり、綿棒を使ってのどをぬぐい、ぬぐい液を採取するのです。ただし、ぬぐい液を「専門の検査機関」に提出し、培養検査をするところが迅速診断キットとは異なります。咽頭培養検査では、溶連菌感染の有無が正確に出せるだけでなく、溶連菌以外の細菌も検出する事が可能です。ただし、結果が出るまでに数日かかってしまうほか、やはり抗菌剤服用後だと正確な結果が出ないこともあります。

治療後の尿検査

溶連菌感染症で注意しなくてはならないものに「溶連菌感染後糸球体腎炎」があります。そのため、診断後2週間後に尿検査をします。血尿や蛋白尿が検出されれば「腎炎」と診断されます。軽症から重症まで様々ですが、その後も尿量が減少したり、褐色尿が出たり身体がむくんだりしたら再検査が必要です。一般的には予後は良好ですが、時には重症化して入院するケースもあります。溶連菌の有無を調べる検査ではありませんが、やはり溶連菌感染症では大切な検査の1つと言えるでしょう。

溶連菌感染症に有効な治療法とは?

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病院での治療は「抗生物質」がメイン

溶連菌感染症の感染が判明すれば速やかに抗生物質の投与が必要です。第一選択薬は「ペニシリン系抗生物質」となります。ただし、ペニシリンアレルギーがある患者さんには「マクロライド系抗生物質」「新世代セフェム系抗生物質」が使われます。また、耐性が出来ていて効き目が悪い場合も変更が必要です。投与期間はそれぞれ10〜14日間、10〜14日間、5日間が推奨されています。服用途中で解熱しても、合併症予防のために「しっかりと定められた期間内お薬を飲むこと」が重要です。

感染後の自宅ケアの注意点

最後に、感染が判明した後に注意すべき点について触れます。抗生物質服用後、一般的には2〜3日で徐々に解熱し、咽頭痛も和らぎます。しかし、無理は避けてください。やはり最初の数日はのどを刺激しない「柔らかく消化の良い食べ物」にして、水分は充分に摂取します。解熱すれば入浴は可能ですが皮膚症状が強い場合などは避けましょう。

まとめ

溶連菌感染症については、抗生物質服用後「48時間」で菌の感染力は低下します。登園、登校、出社はそれ以降が望ましいかと思います。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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