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母乳はどのように作られているの? 5つの栄養素と粉ミルクとの違い

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赤ちゃんが産まれたら母乳で育てるもの……そんな風に思っている方が多いかもしれません。でも、実は、母乳ってすべてのお母さんが当たり前のように出るものではないのです。今回は、母乳の仕組みについて説明します。

母乳はどうやって作られるの!?

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妊娠・出産を経験した女性は、当たり前のように母乳が出ると思っていませんか?実は、当たり前ではないのです。なぜ母乳が出るのか、どういう成分が含まれているのか、なぜ白いのかなど、母乳については母親となった女性も知らないことだらけ。今回は、母乳の仕組みについて説明します。

母乳とは

母乳とは、その名の通り、母親のおっぱいから出される「分泌液」「乳」のことを指します。妊娠が成立した女性は、ホルモンの変動によって、週数を重ねるごとに乳腺組織が発達していきます。そして、出産を終えると、女性の体内では「プロラクチン」というホルモンが分泌され、これによってたくさんの血液が乳房に流れ込み、母乳が作られます。このとき、「オキシトシン」というホルモンも分泌されて、乳腺で作られた母乳を乳頭に押し出す働きをします。この二つのホルモンの働きによって、母乳が分泌されるのです。

母乳は、血液から作られています。血液というと、赤色のイメージですが、母乳の成分はタンパク質、栄養、白血球のみ。赤血球は吸収されないため、母乳は赤くはなりません。

出産後の母乳の仕組み

母乳は、出産後、胎盤が体外に娩出されることによって出始めます。胎盤からは、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが出ており、このホルモンは妊娠中、母乳を分泌する腺房を発達させてきました。しかし、胎盤が娩出されたことで、体内ではエストロゲンとプロゲステロンが急激に減少し、これによって乳腺に働きかけるプロラクチンやオキシトシンが分泌されます。プロラクチンとオキシトシンは母乳を作るホルモンですから、母乳が作られ始めるわけです。

血液の成分を含んだ母乳は、免疫力や栄養分が高いと言われていますが、なかでも黄味色をした初乳はもっとも高いと言われます。また、赤ちゃんが乳首を吸うことで、母乳を作るプロラクチンの分泌が促進されていくため、分娩後、すぐに授乳を始めることが初乳の栄養を赤ちゃんに摂らせるためにも、プロラクチンが十分に分泌されるためにも必要です。

母乳と粉ミルクの違い

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授乳は、母子の大切なコミュニケーションの時間となります。現在、一般的に、母乳育児が推奨されていますが、栄養の面ではミルクも十分にその役割を果たしていると思われます。そこで、ここでは母乳とミルクの違いについて考えてみます。

母乳が持つ5つの栄養素とは

1.タンパク質 母乳には、体の組織をつくり、体を成長させるタンパク質が十分に含まれています。母乳中のタンパク質は、牛乳とは違い、赤ちゃんが消化しやすく、また栄養価が高いのが特徴です。

2.脂肪 赤ちゃんが活動するためのエネルギー源となる脂肪も母乳に含まれます。この脂肪には、脳の成長に必要な長鎖脂肪酸(DHAやアラキドン酸など)も含まれており、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。

3.乳糖 脳や中枢神経の成長に必要な乳糖(ラクトース)は、牛乳の1.5倍もの量が含まれています。

4.ビタミン 5.ミネラル 赤ちゃんの体の働きにふさわしいバランスで、ビタミンやミネラル類が含まれています。また、このほかにも、ホルモンや酵素、免疫物質など、成長に欠かせない大切な物質も含まれています。

母乳で育てるメリットとデメリット

母乳には、赤ちゃんの成長に不可欠な栄養素が含まれていますが、母乳育児にはそのほかにもたくさんのメリットがあります。まず、母乳は病気に対する抵抗力を強めてくれ、感染症やアレルギーを起こしにくいとも言われています。また、母乳で育った赤ちゃんは乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率も低いとされています。母乳は赤ちゃんにとって消化が良く、最高のバランス食品であると同時に、病気から身を守る大切な働きもしてくれるのです。母親にとっても、母子の絆が深まるというメリットを始め、乳がんになりにくくなる、産後うつになりにくくなる、無理なくダイエットがしやすいといった効果があります。

母乳育児はいいことばかりだと思いがちですが、デメリットがないわけではありません。HIV(エイズ)、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス因子)がある人は、母乳を介して原因ウイルスが赤ちゃんの体に移行してしまうため、母乳育児はできません。また、ホルモン剤や抗うつ剤、抗がん剤などの強い薬を飲んでいる場合や赤ちゃんの体重の減少が顕著であったり、新生児黄疸が強い場合にも医学的にミルクにする必要があります。そして、お酒を飲めない、食事に気を使わなければいけない、赤ちゃんを預けるのが難しくなる、乳房のトラブルが起きるなど、母親にとってのデメリットもあります。

さらに、母乳育児に対しての憧れや病院の方針などによって、母乳が出ないことを深刻にとらえて悩んでしまう母親もたくさんいます。

母乳と粉ミルク、3つの比較

では、母乳と粉ミルクの違いとは何でしょうか。さまざまな角度からその違いを比較してみます。

・ 栄養分のメリット・デメリット 現在、育児用ミルクは品質が非常に向上しているため、一概に母乳の方が優れていると断言できません。また、母親の食事内容に左右されないため、ミルクは一定の栄養素を確実に摂れるというメリットもあります。しかし、ミルクには母乳のような免疫物質は含まれていません。

・ 赤ちゃんのメリット・デメリット ミルク育児の場合、赤ちゃんが飲んだ量がはっきりとわかるため、授乳する側は安心して与えることができます。また、母乳よりもミルクの方が腹持ちがよいとも言われています。逆に、腹持ちがいいということは太りやすいとも言えるかもしれません。

・ 母親のメリット・デメリット 母乳を与えることで、産後うつになりにくいと言われています。また、赤ちゃんが乳頭を刺激することで子宮の収縮を促すため、子宮が元の状態に早く戻るというのも母乳のメリットです。逆に、ミルク育児では、父親や祖父母が育児に参加しやすく、育児の負担が母親に集中するのを避けることができます。ミルク育児には、育児の喜びを分かち合えるというメリットがありますが、コストがかかり、また授乳の度にミルクを作り、哺乳瓶や乳首を洗浄するという手間がかかるというデメリットもあります。

母乳が出にくくなる原因

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母乳育児には、数々のメリットがありますが、必ずしもすべての母親が十分な母乳が出るわけではありません。実は、楽に母乳が出る人は4割、混合栄養(母乳とミルク)の人が3割、母乳が出にくく、ミルク育児をしている人が3割いると言われています。意外にも、誰でも母乳が出るわけではないのです。では、母乳が出にくくなる原因とは何でしょうか。

生活習慣の影響

母乳が出にくくなる原因には、様々な理由がありますが、その一つに貧血が挙げられます。もともと、女性は貧血になりやすいと言われていますが、妊娠・出産で血液はさらに不足します。母乳は血液から作られているので、貧血になれば当然、その量は減少してしまいます。

また、ストレスも大きな原因の一つです。通常、赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、その刺激からプロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌され、母乳が作られます。しかし、母親がストレスを感じている状態ではオキシトシンの分泌が抑えられてしまい、母乳が十分に作られないのです。 睡眠不足や水分不足も母乳が出にくくなる原因です。赤ちゃんが生まれたばかりでは、なかなか十分な睡眠をとったり、規則正しい生活をするのは難しいですが、休めるときに休むなど意識して休息をとりましょう。

食事の質が影響

母乳の分泌量には、母親の食生活も深く関係しています。母乳が出にくいと感じたときは、食事の質が下がっているとも考えられます。質の良い母乳をたっぷりと作るためには、栄養バランスの取れた食事を十分な量を摂る必要があります。ご飯などの炭水化物やタンパク質をしっかりと摂り、ほうれん草やねぎ、白菜、根菜類などの野菜も積極的に食べると良いでしょう。

病気が原因の可能性も

どんな方法を試しても母乳が出ない場合には自分でも気づかない病気が原因となっている可能性もあります。母乳を作るための乳腺が生まれつきない「乳腺欠損」もその原因の一つです。妊娠・出産してみなければ、母乳が出るかは本人にもわかりません。ですから、もし乳腺が欠損していても、本人すら気づかないということがあるのです。 また、乳がんも母乳が止まる原因の一つと言われています。ステージが進んだ乳がんでは、母乳の色をしていない分泌物が乳頭から出る場合もあります。 いずれも、病気が疑われる場合には、乳腺外来など専門の病院を受診することをおすすめします。

まとめ

母乳育児にはたくさんのメリットがあります。しかし、必ずしも母乳でなければいけないというわけではありません。ミルク育児にはミルク育児の良いところがあります。母乳、ミルクそれぞれのメリットやデメリットを考え、そして母親の体や状況に合ったものを選べばいいのです。「絶対にこれ!」と決めず、肩の力を抜いて「授乳」という赤ちゃんとのスキンシップを楽しめるのが一番です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年7月21日


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