/
料理家ながら、トライアスロンの国内大会で優勝するほどの実力をもつYOSHIROさん。「食 ✕ 健康 ✕ スポーツ」を普及する活動を精力的に行うだけでなく、現役アスリートとしての実績も評価されています。そんなYOSHIROさんに朝ごはんについて伺いました。【連載】料理家のキッチンと朝ごはん
料理研究家やフードコーディネーターといった料理のプロは、どんなキッチンで、どんな朝ごはんをつくって食べているのでしょうか? かれらが朝ごはんをつくる様子を拝見しながら、おいしいレシピを生み出すプロならではのキッチン収納の秘密を、片づけのプロ、ライフオーガナイザーが探ります。開放的で明るいアイランドキッチンが住まい選びの決め手に
昨年8月に引越してきたばかりだというYOSHIROさん。今年5月1日に「令和婚」され、現在は夫婦おふたりで1LDKのマンションにお住まいです。
玄関から廊下を抜けた先に広がるリビングの主役は、開放的なアイランドキッチン。YOSHIROさんは、「コンパクトな部屋ですが、キッチンが大きくて明るいところが気に入っています」
今回、お教えいただくのは「ソーセージとチーズのスクランブルエッグ」。アスリートにとって重要な栄養素であるタンパク質を、朝からしっかり摂取できるレシピです。
トライアスリートの肉体をつくる! チーズ入りスクランブルエッグ用意するもの(1人分)
・ソーセージ2本
・卵2個
・プチトマト(お好みで)
・しめじ(お好みで)
・ベビーチーズ1個(1センチ角にカット)
・オリーブオイル 大さじ1
・塩、こしょう 少々
材料をひととおり準備したら、アイランドキッチン背面のスチールラックにS字フックで引っ掛けたフライパンを手にとるYOSHIROさん。体の向きをキッチン側にさっと戻してフライパンをコンロに置き、熱し始めます。
今度は左手でコンロ下の引き出しを開けてボウルを取り出し、右手でコンロ脇に置いたツールスタンドから菜箸を取り出しました。
ボウルに卵を割り入れ、菜箸を使ってさっくり混ぜます。
熱しておいたフライパンにオリーブオイルを入れ、ソーセージをこんがり炒めます。焼き色がついたら弱火にして、再びぱっとスチールラックのほうを振り返り……。
ラックから平皿を取ってキッチンカウンターに置いたら、ソーセージをフライパンから取り出して、お皿に移します。
ソーセージを炒めたフライパンにプチトマトとしめじを入れて軽く炒め、塩こしょうします。
全体に油がまわってミニトマトとしめじがくたっとしたら、卵を溶いたボウルにチーズを加えて軽く混ぜ……。
フライパンにじゅわわっと卵液を流し込み、菜箸でぐるぐるっと大きくかき混ぜます。
スクランブルエッグをお皿に盛り付けたら、仕上げに塩、こしょうをお好みでパラリ。
最後にお皿のフチに粒マスタードを添えたら、完成です!
この日はとても天気がよかったので、テラスで朝食を取ることに。テラスに出るドアの脇に置いたスチールワゴンからクロスとカトラリーを取り出して、テーブルに運びます!
あんなにイヤだと思っていた料理の世界に飛び込んだ理由は……つくり慣れた朝食だったこともあるとは思いますが、キッチンでのYOSHIROさんの動きはとにかく機敏で、つくり始めてから完成までがあっという間でした。料理家であるだけなく、3つの店舗を経営し、自ら料理人として厨房に立つこともあるというから、手際がいいのは当然のことかもしれませんね。
ところで、お父様が和食料理人だというYOSHIROさんですが、大学卒業後は営業職で一般企業に勤められていたとのこと。そのまま家業を継ぐという選択をしなかった理由は何なのでしょうか?
「毎日帰りが夜遅い、店が休めず学校の授業参観には来られない。そんな父の姿を幼いころから見てきて、子ども心に料理人なんかイヤだと思っていたんですよ(笑)。大学を出てサラリーマンになるんだと意気込んで希望の会社に入ったのですが、入社式当日に東日本大震災が起こって式は延期になりました。いろんな意味で、今でも忘れられない1日です。
後日、有給を使って被災地を訪れ、ボランティアとして多くの人と接するうちに、改めて自分にできることは何なのかと自問自答するようになって……。悩んだ末、自分にできるのは見よう見まねで父から学んだ料理だと行き着いたんです。あんなにイヤだと思っていたのに、結局父と同じ、料理の世界に飛び込むことになりました」。爽やかな笑顔で、そう語ってくれたYOSHIROさん。
その後、活躍の場は料理の世界だけにとどまらず、2015年には農林水産省・JICAの共同事業に参画し、日本食文化を世界に発信する活動にも携わった経験も。現在はパラ卓球ナショナルチームの公認フードアドバイザーにも就任し、2020年の東京パラリンピックで選手と共にメダル獲得を目指しています。「食」を軸に活躍の場を広げるYOSHIROさんの今後に、これからも目が離せませんね。
次回は、かっこいいインテリアとしても楽しめるだけでなく機能性も高い「愛用の調理器具ベスト5」をご紹介いただく予定です!
>料理家のキッチンと朝ごはん[4]後編 男性料理家が選ぶ! 男前で機能性も高い調理器具ベスト5
■料理家 YOSHIROさんのキッチン
この記事のライター
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント