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【医師監修】なかなか治らない夜尿症の原因と診断方法・治療法とは

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目次

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おねしょとは区別される夜尿症。今回は、夜尿症の原因と治療法、さらには夜尿症以外に考えられる病気などについてご紹介します。

この記事の取材先ドクター

なごみクリニック院長 武井智昭先生 2002年、慶応義塾大学医学部卒業。同大学病院付属病院を経て、2017年よりなごみクリニック院長就任。日本小児科学会、日本小児感染症学会、日本外来小児科学会、日本プライマリケア学会、医師+(いしぷらす)所属。 なごみクリニック院長の武井智昭と申します。日々の暮らしでは、健康に悩むことが多いと思います。正確な情報を迅速・網羅的にお伝えできれば幸いです。

http://www.soujikai.jp/clinic/iwasaki.html

夜尿症の原因について

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夜尿症とは

夜尿症とはその名の通り、夜の就寝中に、無意識におしっこを漏らしてしまうことをいいます。その意味では「おねしょ」と同じですが、一般的には小学校入学(5歳〜6歳)をひとつのタイミングとして、以降、週に2回以上で3ヶ月以上続く場合のおねしょを「夜尿症」と呼びます。このタイミングで、積極的なケアや指導、あるいは薬による治療をすることが望ましいという意味合いもあり「夜尿症」として区別をしています。

夜尿症の主な原因6つとは

夜尿症の原因は、完全には解明されていません。また、複数の原因が考えられるともいわれています。以下、夜尿症の原因と考えられているものをご紹介します。

■多尿 夜間のおしっこの量が多いことで夜尿症が起きます。尿の流出を抑えるホルモンの分泌が不十分であるためです。

■膀胱の容量が少ない 膀胱の容量(おしっこをためておける量)が少ないことで、夜尿症となります。「多尿」「膀胱の容量が少ないこと」は関連しているケースもあり、夜尿症の原因といわれています。

■精神的なもの ストレスや、生活上・環境上での変化が夜尿症のきっかけとなるとも言われています。しかし、すでに継続的な夜尿症(おねしょ)があった場合、確かな因果関係は不明とされています。

■食事 食べ物のアレルギーが原因で夜尿症になるというものですが、比較的稀なケースです。塩分や糖分が濃い食事では、多く尿が出る傾向があります。

■遺伝 パパ・ママが夜尿症であった場合、子どもも夜尿症になることが多いようです。したがって遺伝が関係しているのではないかという説もありますが、確かな因果関係は不明です。

■排尿障害 尿路感染症の影響や、先天的な泌尿器の疾患があり夜尿症の原因となっているケースです。

なお、夜尿症の子どもは夜に尿意を感じないほど眠りが深いケースが多いようです。夜尿症のおおもとの原因とは異なりますが「おしっこを漏らしてしまう原因」のひとつとして挙げることができるでしょう。

夜尿症の対応について

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夜尿症の子どもについての対応

夜尿症の子どもへの対応は「あくまで子どもにプレッシャーを与えないこと」が大前提となります。夜尿症で1番辛い思いをしているのは子どもです。特に、年齢が高ければ高いほど、パパ・ママから怒られれば深く自尊心を傷つけられる可能性があります。子どもを怒ったり、プレッシャーを与えたりすることは、夜尿症解消にとってメリットがひとつもないことです。では、どのように対応するのが理想的なのでしょうか。以下に、具体的な対応(接し方)をご紹介します。

■プレッシャーをかけない 「○歳にもなって恥ずかしい!」「みんな、おねしょは卒業しているよ」…こんな言葉は子どもの心を傷つけ、パパ・ママへ不信感を抱くきっかけとなります。実は、10歳以上の子どもでも全体の2-3%程度は夜尿症であるといわれています。夜尿症に悩む子どもは決して少なくは無いのです。

■起こさない 夜尿症を家庭で直そうとして、夜間に子どもを起こすパパ・ママがいます。しかし、成長期の子どもの睡眠が妨げられる事は大きな問題ですし、睡眠リズムの乱れによって、夜尿症が悪化するケースもあります。また、十分な睡眠がとれず成長に影響する可能性があります。

■責めない 「おもらししそうになったら起きてトイレに行けばいいのに」…パパ・ママの中には、そんなふうに苛立つケースもあるでしょう。しかし、子どもは無意識にしてしまっていることなので、責めても解決にはつながりません。

行事への配慮

夜尿症の子どもにとって、宿泊を伴う学校行事は悩みの種と言えるでしょう。また学校行事だけでなく、友達からお泊まりに誘われることもあるはずです。行事に参加しなければ心配が無い反面、貴重な学びや経験の機会が失われることになります。以下、行事ごとの対応・配慮についてご紹介します。

■先生(付き添いの保護者)に相談する 夜尿症では本来、夜間に子どもを起こす事は望ましくありません。しかし、行事でのお泊まりの最中などは、先生や付き添いの保護者にお願いして、子どもを夜間に起こしてもらう方法もあります。

■事前にアドバイスする 「寝る前に必ずおしっこをすること」「寝る前に飲み物を飲みすぎないこと」「体を冷やさないこと」などを、子どもに事前にアドバイスしておくことも効果的です。寝る2時間前からは水分をとらないようにしてください。

■医療機関に相談する 夜尿症は時間の経過とともに改善するケースも少なくありません。しかし、小学校中学年以降に夜尿症が続いていれば、子どもの自尊心が傷つき、自信をなくす可能性も考えられます。そんな時は、家庭だけでなんとかしようとせずに、医療機関に相談することをおすすめします。夜尿症以外の病気や排尿障害が発見される可能性もありますので、一度受診してみましょう。

夜尿症診断と治療方法

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自宅での夜尿症診断方法

夜尿症のチェックは自宅でもすることができます。正確な診断に基づく治療は、医療機関を受診する必要がありますが、自宅でチェックをしておくと診察もスムーズになります。以下、夜尿症のチェックポイントをご紹介します。

■昼間のおしっこの様子 昼間のおもらしはないか、あるいは定期的にトイレに行っているかをチェックします。また、便も、もらしていないか確認します。

■おしっこの状態 おしっこが一気に勢いよく飛び出しているかどうか、あるいは異臭がないかどうかをチェックします。

■生活習慣に関連すること 夕方から就寝までに飲む飲み物の量ほか、利尿作用のあるカフェインなどを含む飲み物などを飲んでいないか、をチェックします。

■膀胱容量の計測 子どもに限界までおしっこを我慢させ、その時の排尿量を計測します。小学校1年生で150cc以上、小学校2年生で200cc以上、小学校3年生以降で250cc以上が通常ですが、これよりも少ない場合には膀胱容量に問題があると考えられます。膀胱が未発達であるため、過敏反応が起きている可能性もあります。膀胱容量に問題がなければ、夜間尿量に問題がある可能性があります。

病院での診断方法

まずは両親から、子どもの様子を聞きます。このほか、尿の細菌検査、エコーによる腎臓・膀胱などの尿路や、血液検査での全身検査、さらにはおしっこの出方を調べる検査などを行うことがあります。

夜尿症を治す為の治療方法とは

夜尿症の治療は、薬だけでなく、生活指導や行動療法なども組み合わせ、トータルで実施することが多いです。以下、夜尿症の治療方法を具体的にご紹介します。

■薬による治療 小児では、夜間多尿型の夜尿症が多いため、夜間尿量を減少させる効果のある薬剤を就眠直前に使用します(抗利尿ホルモン療法)。その他、膀胱の過度の収縮を緩和させ、尿量増加を見込むことができる「抗コリン剤」ほか、「三環系抗うつ剤」(トフラニール)、といった薬が、夜尿症の治療に利用されます。また、病院によっては漢方薬を処方するケースもあります。

■行動療法 理学的・心理的な夜尿症へのアプローチを総称して行動療法と呼びます。通常は、薬物療法と並行して実施されるケースが多いです。昔から行われている治療法としては、条件づけ訓練の治療法「夜尿アラーム」があります。これは、おしっこを感知してアラームが鳴る装置で、夜尿に自覚的になる効果が期待されます。他にも、電気刺激や超音波を利用した治療法、排尿訓練や心理療法など、多くの行動療法が存在しますが、その根拠や効果については明確でない部分もあります。

■生活指導 夜寝る前の飲み物を飲む量、食事メニュー、排尿週間の管理など、夜尿症改善に必要な生活上のアドバイスを受けることができます。病院での指導は、しっかりとした検査結果に基づいて、個々の子どもに合ったアドバイスが受けられます。

単なる夜尿症ではない可能性も

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排尿障害について

おしっこは「出すこと」(膀胱排尿筋のゆるみ)と「溜めること」(尿道括約筋の緊張)のバランスが成り立って初めて正常といえます。このバランスが崩れ、排尿時に関する不具合や不快感などが生じることを排尿障害といいます。排尿障害の症状はひとつではなく、様々な種類があります。

排尿障害の種類とは

排尿障害にはいくつかの種類がありますので、ここで確認してみましょう。

■残尿感 「おしっこを出し切ったはずなのに、まだ残っている気がする」…このような不快感を「残尿感」といいます。精神的な問題などで膀胱が過敏になっており、おしっこができているにもかかわらず残尿感があるケースもあります。一方、器質的な問題で、本当に膀胱におしっこが残っているケースもあります。尿路感染や膀胱炎などの病気も疑われます。

■頻尿 一般的に、起きている間に8回以上の排尿がある場合には頻尿が疑われます。頻尿とは文字通り、頻繁に排尿したくなる症状です。精神的な要因ほか、過活動膀胱や前立腺肥大が原因となるケースもあります。なお、尿意を催すために夜に何回も起きなくてはならず、安眠が妨げられる症状は「夜間頻尿」と呼ばれています。

■尿失禁 日中におしっこを漏らしてしまう状態です。女性は男性に比べ尿道が短いため、高齢者の場合は特に、比較的尿失禁が起きやすいともいわれています。

■尿閉 おしっこがスムーズにできない状態を指します。尿閉の原因の多くは前立腺肥大といわれていますので、子どもの排尿障害にはあまり関係ないと考えられます。

排尿障害の診断方法

排尿障害の有無は、以下のポイントなどをチェックして診断します。

・夜尿以外(日中など)のおもらし ・尿の出方(勢いがない、出始めるまでに時間がかかる、おしっこが途切れるなど) ・おしっこの回数(1日8回以上で頻尿、4回未満で稀尿の疑い) ・尿路感染、膀胱炎などの有無(排尿障害に伴って二次的に起きるケースもあります)

以上のような事柄を排尿記録ほか問診などと共にチェックし、排尿障害の疑いを診断します。

排尿障害の治療方法

多くの場合、食事や生活習慣の見直しからはじめます。その経過次第で、薬による治療や導尿指導も実施されます。いずれも、診断で判明した排尿障害のタイプごとに、治療方針をプランニングします。

まとめ

夜尿症の改善のためには、子どもを叱ったり、責めたりすることは逆効果となります。夜尿症が治まる年齢には個人差がありますので、急かす必要はありません。ただし、成長するに従って子どものほうが負い目や恥ずかしさを感じる可能性も出てきますので、医療機関や専門医に相談することがおすすめです。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年8月7日


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