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リビ充家族[5] 湘南の海を一望するリビングで、家族の時間を共有する暮らし

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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リビ充家族[5] 湘南の海を一望するリビングで、家族の時間を共有する暮らし

元インテリアスタイリスト、現在は整理収納アドバイザーとして、住まいの収納計画の提案を行う花垣志乃さん。湘南スタイルを得意とする地元の工務店と建てたご自宅の主役は「海を望むリビング」です。家族がリビングに集い、時間を共有する暮らし方についてお聞きします。【連載】リビ充家族
「個室をコンパクトに抑えてリビングを広くとり、家族が集まってそれぞれ充実した時間を過ごす」――そんな「リビ充家族(リビング充実家族)」が増えています。子どもが小さいうちはまだしも、大きくなったら? 勉強は? お父さん、お母さんの居場所は?……「リビ充」を楽しんでいるご家庭にお邪魔し、お話を伺います。設計を人任せにしなかったからこそ実現できた「海の見える家」

湘南の海が見える一戸建てに夫婦と小学1年生の男の子(Tくん)の3人で暮らしている花垣さん一家。家族が過ごす時間が最も長いリビングから「海を望めること」を条件に、家づくりを進めました。

【画像1】キッチンで洗い物をしながら目線を上げると、半階高くなったスキップフロアのリビングスペース越しに湘南の海が望めます(写真撮影/片山貴博)

【画像1】キッチンで洗い物をしながら目線を上げると、半階高くなったスキップフロアのリビングスペース越しに湘南の海が望めます(写真撮影/片山貴博)

「海を望めるリビング」にするため、花垣家の場合は2階にリビングを設置することは必須でした。リビングの窓が隣家の屋根にかかると海が見えなくなるため、同フロア内に階段を設けて床を高くしたスキップフロアを採用。高低差を設けながら、リビング・ダイニング・キッチンを大きなワンルームにすることで、一日中どこにいても明るく風通しのよい空間が手に入りました。個室や浴室といったプライベートスペースは1階と中2階にまとめています。

【画像2】リビング・ダイニング・キッチンがひと続きになっている、花垣家2階の間取図。1階に玄関、洗面所、浴室、個室、中2階にファミリークローゼットを配しています

【画像2】リビング・ダイニング・キッチンがひと続きになっている、花垣家2階の間取図。1階に玄関、洗面所、浴室、個室、中2階にファミリークローゼットを配しています

「この眺望を手に入れるために、まず夫婦で学生時代に学んだ“三角関数”を駆使して隣家の屋根の高さを計算してみました。すると、リビングの高さを地盤面から5m以上にしないと海が見えないことが分かり、それを基準にして設計をしてもらいました。そういう事情でスキップフロアにするしかなかったのですが、眺望・間取り共に満足しています」

【画像3】夫婦や子どもの友人、知人が自宅に集まり、食事をする機会も多いという花垣家。見晴らしのよいベランダにテーブルを出し、昼間からランチやビールを楽しむこともあるというからうらやましい!(写真撮影/片山貴博)

【画像3】夫婦や子どもの友人、知人が自宅に集まり、食事をする機会も多いという花垣家。見晴らしのよいベランダにテーブルを出し、昼間からランチやビールを楽しむこともあるというからうらやましい!(写真撮影/片山貴博)

ほどよくものが目に付く、“生活感のあるインテリア”が好きだという花垣さんの家では、ものを見せながら収納する「オープン収納」が多く取り入れられています。ものを出しっぱなしにすると雑然として見えがちですが、花垣家のインテリアはすっきりとまとまっています。

「ものをたくさん配置する場所とあまり配置しない場所に強弱をつけると、全体的にものが多くても雑多な印象になりません。元インテリアスタイリストとして、そこに住む家族の気配や暮らしぶりが感じられる空間を数多くコーディネートしてきたせいか、私はものと暮らす“生活感のあるインテリア”に安らぎを感じるんです」

【画像4】キッチンの横には、家族の書斎スペースを設けています。壁面ぴったりに収まっている長いデスクはDIYでつくったもの。壁に取り付けたオープンシェルフもDIYだそうです(写真撮影/片山貴博)

【画像4】キッチンの横には、家族の書斎スペースを設けています。壁面ぴったりに収まっている長いデスクはDIYでつくったもの。壁に取り付けたオープンシェルフもDIYだそうです(写真撮影/片山貴博)

子どもの興味の対象を隠すより、インテリアに溶け込ませる工夫を

現在、夏休み真っ只中の小学1年生のTくん。5月から海に出て泳いでいるというだけあって、取材当時(梅雨明け前の7月中旬)すでに真っ黒に日焼けしていました。友達と遊ぶときはだいたい外へ出かけることが多いそうですが、自宅で過ごすときの特等席はリビングのソファ前。床が一段高くなっているため、ダイニングスペースやキッチンにいる家族の気配を感じながら遊ぶことができます。

【画像5】テレビ台がわりにしているチェストの下にボックスを6つ並べ、リビングで遊ぶおもちゃを収納。遊ぶ場所と収納する場所が近いので、出すのも片付けるのもスムーズ(写真撮影/片山貴博)

【画像5】テレビ台がわりにしているチェストの下にボックスを6つ並べ、リビングで遊ぶおもちゃを収納。遊ぶ場所と収納する場所が近いので、出すのも片付けるのもスムーズ(写真撮影/片山貴博)

「夫と息子の、現在の共通の趣味は昆虫の飼育です。近所で採集したもののほか、夫がSNSでつながっている仲間にもらった昆虫もたくさんいます。息子がメインで面倒を見ている昆虫は、リビングに飼育ケースを置いて観察しやすくしています」と花垣さん。

【画像6】左から「ななふしのいえ」「バッタのいえ」「かまきりのいえ」。虫たちの家は大きさも形も違いますが、色を半透明で統一しているため悪目立ちせず、インテリアに溶け込んでいました(写真撮影/片山貴博)

【画像6】左から「ななふしのいえ」「バッタのいえ」「かまきりのいえ」。虫たちの家は大きさも形も違いますが、色を半透明で統一しているため悪目立ちせず、インテリアに溶け込んでいました(写真撮影/片山貴博)

Tくんが描いた絵やお気に入りの小物は、リビングとダイニングの間にある壁の裏側に展示しています。「親子で話し合い、『息子が自由に飾っていい場所』を決めました。こっちに置くほうがいいかな、これは見せないほうがいいかなと、自分なりに試行錯誤しながらコーディネートを楽しんでいるようですよ」

【画像7】ワイヤーを貼った丸いスチールフレームは、花垣さんがインテリア雑貨店で見つけたもの。その下に取り付けているのは「IKEA」のアート用飾り棚「RIBBA」。Tくんの描いた絵やコレクションしているフィギュアをディスプレイしています(写真撮影/片山貴博)

【画像7】ワイヤーを貼った丸いスチールフレームは、花垣さんがインテリア雑貨店で見つけたもの。その下に取り付けているのは「IKEA」のアート用飾り棚「RIBBA」。Tくんの描いた絵やコレクションしているフィギュアをディスプレイしています(写真撮影/片山貴博)

家族の片付けスキルや動線を考慮した収納で、散らかりにくく

Tくんが学校の宿題や習い事の復習をする場所は、ダイニングテーブルです。顔を上げるとキッチンに立つ花垣さんの姿が見えるので、「よそ見をしていたり、気が散っていたりするとすぐ分かります(笑)」

【画像8】オープンキッチンのシンク前には、手元を隠す「立ち上がり」をあえて設けなかったという花垣さん。「リビング側からすべて見えるようにすることで、片付けのモチベーションを保っています」(写真撮影/片山貴博)

【画像8】オープンキッチンのシンク前には、手元を隠す「立ち上がり」をあえて設けなかったという花垣さん。「リビング側からすべて見えるようにすることで、片付けのモチベーションを保っています」(写真撮影/片山貴博)

スキップフロアで高低差のあるリビングの床下は、大容量の収納スペース。Tくんが座るダイニングチェアの後ろにある引き出しのひとつに、学習道具をまとめて収納しています。椅子に座ったはいいけれど、忘れ物をして取りに行く無駄を省けるだけでなく、使ったものを戻すのが面倒でテーブルの上に学習道具を放置……といったことを防ぐ効果もあるそうです。

【画像9】リビングの床下収納は、「IKEA」の収納コンビネーション「STUVA」シリーズを埋め込んだもの。ゼロから造作するより低コストで収納スペースを設けることができました(写真撮影/片山貴博)

【画像9】リビングの床下収納は、「IKEA」の収納コンビネーション「STUVA」シリーズを埋め込んだもの。ゼロから造作するより低コストで収納スペースを設けることができました(写真撮影/片山貴博)

ダイニングテーブル横のチョークボードは、花垣さんによるDIY。磁石がくっつくマグネット塗料と、チョークが使える黒板塗料を重ね塗りしました。「マグネット付きのクリップボードやレターボックスなどをつけられるので、黒板としてだけでなく収納スペースとしても活用できます。息子が学校から持ち帰った作品をマグネットで貼り付けておくこともあります。一時的にでもよく見える場所に飾っておくと、本人も気分がいいようですよ」

【画像10】カレンダーや時刻表、子どもの時間割やイベントのお知らせといった紙類も、黒いチョークボードに貼るとまとまって見えるため、雑多な印象が軽減されます(写真撮影/片山貴博)

【画像10】カレンダーや時刻表、子どもの時間割やイベントのお知らせといった紙類も、黒いチョークボードに貼るとまとまって見えるため、雑多な印象が軽減されます(写真撮影/片山貴博)

置き場所を決めておかないと、あちこちに放置されがちなランドセル。Tくんのランドセル置き場は、リビングの入口です。1階の玄関を開けて2階のリビングに続く階段を上がりきったところに「置くだけ」の収納方法が採用されています。「カゴに入れたり棚に収めたりといった、手のかかる片付けができるタイプではないので、息子が継続できる方法を考えたら『置くだけ』になりました」

【画像11】学校から帰って玄関を開け、その向かいにある洗面所で手を洗って階段を上がり、そのままランドセルを置く。子どもの動きをイメージしながら収納場所を考えると、自然と片付いた状態が維持できます(写真撮影/片山貴博)

【画像11】学校から帰って玄関を開け、その向かいにある洗面所で手を洗って階段を上がり、そのままランドセルを置く。子どもの動きをイメージしながら収納場所を考えると、自然と片付いた状態が維持できます(写真撮影/片山貴博)

ランドセル置き場の向かいの棚には教科書をセット。子どもが帰宅してランドセルを置き、学校からの手紙や宿題を取り出して翌日の準備をする。……そんな動線を考えて、ものの定位置を決めたそうです。

【画像12】ランドセルは階段上に「置くだけ」とシンプルですが、ダイニングスペース側からは見えづらい位置なので、置きっぱなしでも目立ちません(写真撮影/片山貴博)

【画像12】ランドセルは階段上に「置くだけ」とシンプルですが、ダイニングスペース側からは見えづらい位置なので、置きっぱなしでも目立ちません(写真撮影/片山貴博)

そのほかにも、「夫が帰宅後、スーツのジャケットやバッグをリビングに持ち込まずにすむ動線」や「ベランダから取り込んだ洗濯物をリビングに置きっぱなしにしなくてすむ動線」など、家族が過ごすリビングを快適な状態に保てるよう、“ものが滞留しない工夫“が花垣家にはあふれていました。

リビングを住まいの中心に置いて多用途に使い、家族が集まって思い思いの時間を過ごす「リビ充家族」。みんなが長い時間を過ごす場所だからこそ、がんばって快適な状態を保つのではなく、がんばらなくても快適な状態を保てる工夫が必要なのかもしれませんね。

●取材協力
花垣志乃さん HP
整理収納アドバイザー。「湘南ライフデザイン」共同主宰。元インテリアスタイリストとしての経験を活かし、ラクで快適に暮らす土台となる”モノとココロ”の片付けの仕組みを提案。各種講座をはじめ雑誌の監修、収納グッズのアドバイス、イベントやワークショップなどをメインに、新築、リフォームの収納相談やママの起業を応援するサービスも提供している。●【連載】リビ充家族記事一覧
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SUUMO

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